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2019・11th 四万十を漕ぐ(5) Day2 江川崎 ⇒ 鵜ノ江2019.10.09(Wed) 四万十川 江川崎・カヌー館 ⇒ 鵜ノ江 約 22.8km[キョリ測]晴れ( 中村 max 26.7℃) 水位:大正:0.29~0.30 具同(無堤):-0.73~-0.35 たぶん6時頃起床。 右膝は痛いけど、昨夜よりはマシなような、気がする。 足を引き摺りながら顔を洗いに行って、朝食を作ります。 暫くすると、昨日お会いしたOさんが、車で出発。 口屋内に車を置いて、バスで戻ってくるという回送手段。 中村と江川崎を結ぶバスは1日に3本。 7:29に口屋内を出て、8:04江川崎駅着。 万一乗り遅れたら絶望的ですが、移動時間そのものは30分余りと、大したことはありません。 テント泊は回送がない分、一日を有効に使えそうですが、夜露で塗れたテントを乾かしたい。 早々に荷物をまとめて、テントをひっくり返して天日に干したいのですが、山間部は日が出るのが遅くて、なかなか乾きません。 ( 西土佐大橋より 7:18頃 左:上流 右:下流 ) 730になると防災無線から大音響で、「特殊詐欺に注意しましょう」という放送が流れます。 前夜も19:30に流れていました。毎日、7:30と19:30の定時放送のようですが、役所の職員が当番でやっているのだろうか。土佐昭和では、人権相談日と火の元注意を放送していました。 もたもたしている内にOさんが戻って来られました。 それでも、スタートはこちらの方が先。9:23出艇。 ( スタート地点 9:21 ) この日は前日と打って変わって最高の晴天。言葉通り雲ひとつありません。 飲まず食わずの休憩もなしで4時間半近く、まるで耐久レースのようだった前日を反省し、のんびり下ろうと心に決めます。 昨日も、「おおっ、しまんとー」っていう風景でしたが、今日はそれ以上です。 まさに、四万十川。これぞ四万十川という、100%四万十川な風景が続きます。 ( 左:10:01[3.3km] 右:10:29[5.2km] 距離は撮影地でのスタート後の距離。GPSログより。) ( 左:10:39[6.5km] 右:10:50[7.4km]遠くに岩間の沈下橋 ) ( 岩間沈下橋を振り返る 11時頃[ 8km] 壊れています。) ( 11:14 茅生大橋 [9.5km] ) スタートして2時間半あまりが経ってそろそろお昼。13.1km漕いだ小浜の川原(右岸)に上陸。 前の日に買った菓子パンを食べつつ、バーナーでお湯を沸かして、カップラーメンを作ります。 コーヒーを淹れて、その後は昼寝。まさに『しまんとじかん』が過ぎていきます。 ( 小浜の川原 12時過ぎ [13.1km] ) 1時間寛いで、再び艇を出そうとしたら、遠くにダッキーの姿が見えます。 そこからはOさんと暫くご一緒。 まったりした会話をしながら30分ほど漕いで、口屋内に到着。 ( 左:13:14[13.8km] 右:13:20[14.3km] ) ( Oさんに撮ってもらった一枚 ) ( 口屋内の沈下橋 13:31-36 [15.0-15.5km] ) ( 口屋内の沈下橋を振り返る 13:37-39 [15.6-15.8km] ) ( 口屋内大橋 13:41[16.2km] ) Oさんとは口屋内の沈下橋でお別れして、再びソロ漕ぎ。 翌日は、午後から曇りの予報が出ていましたから、出来れば今日中に距離を稼いでおきたいなどと、またしてもせこい考えが湧いてきます。 そういう気持ちを、多少抑えつつ、景色を楽しみながらのんびり下ります。 途中、何人か釣り人がいらっしゃったのですが、カヌーを始めて17年。 最高にフレンドリーな釣師さんたちです。 お辞儀をして、すみませんと声を掛けると、「どうぞ前を通ってください」 川幅が広いというのもありますが、それだけ魚が多いのか、四万十の方は親切なのか、みなさん本当にフレンドリーで感動しました。 ( 左:13:47[16.7km] 右:14:06[18.6km] ) 口屋内から更に1時間程漕いで、14:40 勝間の沈下橋に上陸( 21.6km )。 近くに公衆トイレもあるし、泊地として検討しますが、やはり世俗に近すぎる。 今日はワイルドに行こうと決めて、自販機で500mlの水を2本買い足して、再び艇を出します(15:00)。 ( 勝間の沈下橋 14:40-14:45 [22km] ) ( 勝間の沈下橋 14:48-14:52 ) ( 勝間の沈下橋 14:58-15:07 ) そこから1km半ほど漕いで、右岸の川原に到着。 整地をしていると、屋形船がやって来ました。 どかしてもどかしても、指圧効果満点な石ころだらけなので、対岸にキャンプ地を変更します。 15:30 キャンプ地到着。( 勝間沈下橋の1.5kmほど下流の左岸 ) ( 左:キャンプ候補地(対岸がキャンプ地) 15:21[24km] 右:キャンプ地 15:32 ) ここは砂地です。いろんなものに砂が入るのは困りますが、寝心地は申し分ありません。 周囲を見ると、砂地にいろんな足跡が残っています。 鳥や、哺乳類のものも。中には結構大きいものもあります。 ちょっと心配になって来ました。 少しはなれたところにで釣をしている方がいらっしゃったので、訊いてみました。 ( 左:15:34 右:16:38 ) 「畑が近いから、鹿か、猪ですかね。熊はいないと思いますよ。」 猪も怖いですけど、どこか愛嬌もあるし、まあ、最悪でも命を落とすことはたぶん無いでしょう。 テントを立てて、流木を集めて、ネイチャストーブで早速、焚き火です 本当は17時前には呑まないことにしているのですが、今日だけは特別に20分フライング。 シェラカップにウイスキーを注いで、ちびちび。 なんという至福の時間。 ( 左:16:48 右:16:57 ) ( 左:17:44 右:18:01 ) ソーセージを茹で、チーズをつまみ、Oさんに頂いた栗を茹でます。 ウイスキーを飲みながら「しまんとじかん」が過ぎていきます。 暫くしたら、さっきの釣をしていた人がやって来て、台風が近づいているから、明日はなるべく早く上がった方がよいと親切に教えてくださいます。 四万十の方はみなさん親切なのか。 日が落ちてあたりが闇に包まれます。 月が東の空に煌々と輝いているので、あいにく星は見えません。 焚き火を眺めていると、暗闇の中、船がやって来ました。 近くまで来ると、船は明かりも消して、エンジンも切ります。 ( 18:35 ) なんだろうと思って、ライトを照らすと、「暫くの間、電気は消してくれ」とおじさんの声。 暗闇に目を凝らしていると、エンジンを切った船を岸に寄せて、なにやら網のようなものを仕掛けています。 2箇所ほど仕掛けると、川の中央に戻って、エンジンを掛けて、煌々とライトをつけて、旋回します。 暫く旋回した後、岸に寄せて、網を回収。 これはいいものを見させてもらったと思っていたら、船のほうから「魚食うか」と声がします。 喜び勇んで足を引き摺りつつ駆け寄ると、網にたくさんの魚が掛かっています。 ご夫婦で火振り漁をされているということでした。 「塩はあるか」と聞かれて、「ない」と応えると、わざわざ鮎に塩を塗ってくれました。 ( 左:18:47 右:18:51 ) その後は、流木に鮎を刺して、焚き火で焼きます。 なんか、野田知佑さんのエッセイに出てきそうな展開に感動しながら、鮎を頂いたのでありました。 いやー鮎、おいしかった。 ( 18:59 ) という事で、2日目の夜が更けていったのでありました。 シュラフに包まると、川面で魚が跳ねる音やら、鳥の鳴き声やらがひっきりなしに聞こえてきます。四万十は本当に自然が濃いところです。 さて、明日はどうなることやら。 ところで、ネイチャストーブは、長時間連続して使うと、灰が溜まって空気が供給されにくくなるのが、火力が落ちます。時々、灰を取ってやらないといけないですね。 (1)準備編 (2)Day0 四万十へ (3)Day1 回送編 (4)Day1 土佐昭和→江川崎 (5)Day2 江川崎→鵜ノ江 (6)Day3 鵜ノ江→中村 (7)次に下る誰かと自分へ Tweet Follow @yamakawacho ==data===== ■河川 : 四万十川 ■コース: 江川崎 カヌー館 ~ 鵜ノ江の川原( 22.8km ) ■メンバー:ソロ ■用艇: グモテックス ヘリオス380 ■天気: 晴れ ■釣師: ごくたまに、いらっしゃいましたが、問題なし ■水位: 水分水質データベースによると大正は、0.29~0.30。 水分水質データベースによると具同(無堤)は、-0.73~-0.35。 ■水質: 分かっていたことですが、そんなに綺麗ではありません。 ■水温: 18.3℃(9:09の江川崎カヌー館下の川原) ■気温: 気象庁によると中村の最高気温:26.7℃。最低:11.7℃ ■泊 :鵜ノ江の川原(0円) ■タクシー:回送編参照 ■電車:回送編参照 ■バス:- ■昼食:カップラーメン、菓子パン ■服装: 半袖半ズボンのネオプレーン + ドライTシャツ + バトリングジャケット。 ■旅程。2019.10.09 09:23 ( 0:00 - 0.0Km) 江川崎 カヌー館 15:30 ( 6:07 - 28.2km) 鵜ノ江の川原 ※区間距離はキョリ測にて。写真の下の距離はGPS写真のタイムスタンプとGPSログから。 ※デジカメのタイムスタンプは正しい(2019/10/3に合わせた)。 (2019.09.20 up) ■修正履歴 2019.10.21 水位の値を訂正。 2019.10.22 水温を訂正。 |
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