2019・11th 四万十川を漕ぐ

(1) 準備編

2019.10.08(Tue) ~ 2019.10.10(Thu)



とうとう憧れの川、四万十を下ることになりました。

パドルを握るものなら誰もがいつかは下りたいカヌーイストの聖地、四万十川。

カヌーを始めて17年あまり、とうとう私にもその時がやってきました。

今回は、実家への帰省に絡めて四万十へ足を延ばす計画です。



どこから、どこまで漕ぐかと、日程

ゴールは迷いもなく中村の「赤鉄橋」と決めました。

四万十川を漕ぐカヌーイストがゴールに定めるのはやはり中村の「赤鉄橋」しかありません。

向かい風が辛そうですので、川澄大橋で上がるという選択肢もありますが、『はじめての四万十川』としては、赤鉄橋を目指したい。

問題はスタートをどこにするかです。

四万十の川地図の載っている家中のカヌーガイド本をかき集めます。

野田知佑さんの「日本の川を旅する」だと、窪川から河口までの110kmを、4泊5日で下る訳ですが、さすがにそれはちょっと長い。

ちなみに、「日本の川地図101」は窪川から掲載されていて、「全国リバーツーリング55Map」だと、土佐昭和の少し上流の三島から掲載されています。
ネットを検索すると、割りと、「土佐大正」あたりから情報が出てきます。


土佐大正からだと、ホワイトウォーターも楽しめますし、赤鉄橋まで下ると、実に85km。素晴らしいロングコースです。

しかし、ここには、轟崎の瀬、二又の瀬、轟の瀬という、厄介な瀬があるようです。

※轟崎の瀬は土佐大正より少し上流なので、漕がない選択肢もあります。

youtubeで検索すると、迫力のある動画がヒットします。


バンディットなら行けるとしても、キャンプ道具を満載したヘリオス380で果たして下れるでしょうか。


水曜(10/9)~土曜(10/12)の3泊4日で土佐大正→中村 赤鉄橋(85km)を漕ぐというのが、迷った末の行程案だったのですが、台風19号接近の予報で、金曜の天気予報が雨マークへ。

スタートはあっさり、土佐昭和に落ち着きました。

さらに、火曜は午前中に現地入りして、現地情報収集の上、車の回送まで済ませる予定だったのですが、月曜中に移動して、火曜は朝から回送して、火曜~木曜の2泊3日という少しタイトな日程となりました。

全行程、67kmのコースです。

※後になって思ったことですが、流れの緩い四万十川で、3日で67kmというのは結構ハードです。



尺取り虫型か、一気通貫で漕ぐか

車をどこに置くかというのがダウンリバースタイルを左右するかなり大きなポイントとなります。

毎日のゴール地点に車を置いて、尺取り虫的にくだるか、最終ゴール地点に車を置いて一気通貫で下るか。

前者だと、日々のゴールに車が待っているのでなにかと安心です。

キャンプ道具や、食料、着替え、ごみは車に置いておけばいいですから、艇が身軽になります。

そうなると、流れの激しい江川崎より上流はバンディット、流れの穏やかな江川崎より下流はファルトという用艇も可能です。

しかし、この方法だと、微妙にロマンが不足します。

一方、最終ゴール地点に車を置くとなると、必要なものをすべて艇に積むか、途中での調達という事になってしまいます。

増水による車の水没や、車上あらしの不安も拭いきれません。


最後は、『人工物の何も見えない、キャンプ場でもないただの広い川原でテントを張って、焚き火をして満天の星を眺める。』を優先して、一気通貫型で漕ぐことにしました。

20年目を迎えた車というのもあります。新車の高級車ならなかなかこの選択肢は取りにくい。



車をどこに置くか

ネットを調べたり、方々に問い合わせしたり、いろいろ検討したうえで、結局、四万十川キャンプ場に停めさせていただくことにしました。

四万十川キャンプ場は、赤鉄橋の少し上流の右岸にあります。

届け出は必要ですが、無料です。今回は、カヌーツーリングということは伏せて、3日間利用するとだけ申告しました。

これについては、改めて書きたいと思います。



どの艇でくだるか

バンディットⅠであれば土佐大正から下っても、おそらく大丈夫でしょう。

轟崎の瀬、二又の瀬、轟きの瀬もチャレンジできます。

しかし、バンディットⅠにキャンプ道具を積むことは出来ません。

一方、ファルトで江川崎より上流を漕ぐ自信ははっきり言ってありません。

四万十川にはそれはもうファルトが似合うのは分かっているのですが、江川崎から上も漕ぎたい。

結局、上流部にもそれなりに対応できて、キャンプ道具も積めるという事でヘリオス380を選択しました。

とりあえず、車には、バンディットとヘリオスを積みます。というか、バンディットは積みっぱなし。



今回は、一気通貫型にしましたが、江川崎までは尺取り虫型でバンディット、江川崎から下を一気通貫型のハイブリッドという選択肢もあったかも知れませんが、日程が短くなって、土佐昭和からになったので、そのあたりはどうでもよくなりました。


ということで、次回は、「(2) Day0 四万十へ 」と続く予定です。


  (1)準備編  (2)Day0 四万十へ  (3)Day1 回送編  (4)Day1 土佐昭和→江川崎
  (5)Day2 江川崎→鵜ノ江  (6)Day3 鵜ノ江→中村  (7)次に下る誰かと自分へ








(2019.10.14 up)

■修正履歴
2019.10.16 (2) 四万十へ へのリンクを追加
   

・IPアドレスの一部を表示します。



ひとつ上へ    TOP

Copyright(C) 2019 Umi Yamakawa all rights reserved.