2019・11th 四万十を漕ぐ
(4) Day1 土佐昭和 ⇒ 江川崎
  2019.10.08(Tue) 四万十川 土佐昭和・ふるさと交流センター ⇒ 江川崎・カヌー館 約28.2km[キョリ測]  
   曇り時々晴れ( 中村 max 26.0℃) 水位:大正:0.44〜0.46  具同(無堤):-0.63〜-0.40



予定通り、10:16土佐昭和駅着の汽車(電車ではない)で、ふるさと交流センターに戻ったものの、艇を作って、テントを畳んでと、モタモタしているうちに時間が経って、スタートは12時になりました。




( 交流センターより上流方向 )


( 艇はこんな感じ。前席に装備一式を積む )

12:00スタート。

漕ぎ始めてまず驚いたのは、艇が思いっきり不安定なこと。

ヘリオスに乗るのは、6年振りです。こんなだっただろうか。バンディットより安定していた筈なのに。

原因は直ぐに察しがつきました。正確には、察しがついたと、その時は思いました。

前席に積んだテントや食料などの装備が原因に違いないと。

6年ぶりということで、体が艇に慣れていない所為もあるでしょう。

理由はいずれにせよ、これはちょっとした事で沈するかも知れない。

よくよく気をつけないとと、チキンモード全開でスタートしたのでありました。

( たぶん本当の理由は翌日知ることになります。 )


( こんな感じの四万十川 )

いやーそれにしても、これぞ四万十の風景で。いやー実に素晴らしい。

惜しむらくは、天気がいまいちなこと。

部分的に青空も見えていますが、全般に日が翳っていることの方が多い。

「曇り時々晴れ」という感じです。

瀬のたびにビクビクしながら、漕いで行きます。

いやー、土佐大正からなんてとんでもない。


スタートして30分あまり。ちょっとした瀬が現れました。

なんとか凌いだものの、この分では先が思いやられます。



( 川内の瀬 12:37 [3.9km] ※距離は撮影地点。)


( 不安定なヘリオス。ギリギリセーフ )




そして、その時がやって来ました。

スタートして1時間余り、後日川地図で確認したら、「小貝の瀬 1級(リバーツーリングMAP55)」とあります。( 日本の川地図101だと3級 )

えっ、この私が、「1級」の瀬で沈したのか?!


やはり、「沈してなるものか」という気迫がないと駄目ですね。

今日はいつどこで沈してもおかしくない等と考えていたら駄目です。

判断も遅れるし、踏ん張りも効きません。

そして、流されている途中で、右膝の内側を水中の岩に強打。

なんとか再乗艇は出来たものの、ベルトでつながったまま投げ出された積荷の回収が出来ず、艇を岸に寄せます。

土佐昭和からだから、なんの問題もないなどと、なめていたのが四万十の神様に聞こえた様です。

まあ、沈は悪いことではありません。それだけ川と親しくなることですから。

折角、四万十川を漕いでいる訳ですから、沈もしておかないと。

しかし、右膝のダメージは思っていたより大きいものでした。



( 小貝の瀬の惨事 13:03 - 13:04 [6.6km])

さらに別の問題がありました。

このところずっと調子が悪くて、だましだまし使っていたデジカメが、スタート直後からいよいよ本格的に壊れてきた様で、スイッチを入れてもオートフォーカスがジージー言い続けています。

シャッターを切っても、10回に2〜3回しかピントがあいません。

防水デジカメは消耗品ですから、四万十の前に買い換えればよかったのですが、SONYがサイバーショットの製造を辞めたみたいで、買う気がぜんぜん起きなかったのです。

さらに、アクションカムのバッテリーがヘタッている様で、スタートして暫くすると、バッテリ残量が怪しくなってきました。

動画はここ一番の時のために温存します。


( 左:十川大橋 13:24[7.9km]、右:道の駅とおわ 13:36 [9.3km] )



スタートした時点では、その日、どこに泊まるか決めてはいませんでした。

我ながら計算能力のなさが切ないですが、朝回送するということは、その日をまるまる漕げる訳ではないということです。


土佐昭和から江川崎はおよそ28.2km(「キョリ測」)

しかも河口から何十キロも離れた山間部とは思えない、ゆったりとした流れが続きます。

そんなことは分かっていた筈ですが、今更のように、これは今日中に江川崎に着くのは結構ハードではないか、と気づきました。

江川崎は単なる目安ですから、必ずしも今日中にたどり着く必要はありません。

しかし、翌日以降の事を考えると、やはり、江川崎まで行っておきたい。という貧乏症的な考えが出てきます。

艇にテントを積んでの気まま旅とはいえ、台風の接近という予報によって、ゴールのスケジュールに縛られてしまっています。

こ、これでは納期ではないですかっ!?


2時間ほどはゆったりした気持ちで漕いでいたのですが、そのうち日が傾き始めて、スマホで位置を確認すると、まだまだ先が長い。

せっかく、四万十川に来たんだから、「のんびり行こうぜ」とばかり、14時半を過ぎたら、いい川原があったら上陸してキャンプしようと考えました。


( 左:予土線鉄橋 14:34[16.3km]   右:半家橋 14:56[19.3km] )

しかし、想定よりぜんぜん進みが悪い。

流れが緩くて進まない上に、時折、向かい風が吹きます。しかも、日が翳ると微妙に寒い。

ここからは、悲しい性なのですが、予定した14時半が来ると、もう少し漕いで置くか。15時になったらキャンプ地を探そう。

という風になりまして、さらに日が傾き、向かい風が吹いて、夕方感が出てまいりますと、15時半まで漕いでみようと・・・。

こんなことでいいのか、私は何をしに来たのだ?!

そう考えているうちに、寒さも募り、ああ、今夜は川原ではなく、ちゃんとしたキャンプ場に泊って、温かいシャワーを浴びたい。


( 半家沈下橋 15:02 [20.1km])


( 長生沈下橋 15:42 [25.3km])


( 西土佐大橋 16:00 [27.1km])


( 広見川との合流地点を振り返る。左が広見川 16:10 [28.4km])

結局、16:20頃、カヌー館に到着したのでありました。

そして、カヌーから降りようとしたら、右膝に強い痛みが・・・。

思っていた以上にダメージが大きいようです。

西土佐大橋下の階段を、パドルを杖代わりに何とか登って、足を引き摺ってカヌー館の受付へ。

利用料350円を払います。

もう、疲れ果てて、なりふり構う余裕もなく、塗れた靴で入って床を濡らしてしまいました。すみません。

職員の人に聞くと、階段の少し下流の川原からも上陸できるという事だったので、艇をそちらに回します。

そうこうしている内に、お昼に見送ったダッキーの方が到着しました。

休憩を取っている間に私が追い抜いたのです。


( カヌー館 )

向こうは車中泊の様で、私は少しはなれた芝生の上にテントを張ります。

立っている分にはいいのですが、しゃがんだり、立ち上がったりができない。

座るときは、ギリギリまで堪えて、しりもちをつくスタイルです。

これは明日大丈夫だろうか・・・。


( 西土佐大橋から。左:上流方向  右:下流方向 )
さて、四万十で食べたいものが3つありました。

川エビと、ゴリと、ツガニ(モヅクガニ)です。

カヌー館の方に伺うと、川エビなら4kmほど下流に食べることの出来るお店があるが、江川崎にもあるかも知れないとの事。

4km歩くのは選択外です。

カヌー館で貰った「江川崎周辺MAP」と、貧弱なネットリテラシーの総力を投じて、お店をリサーチします。



それで、だいたい目星をつけたのですが、その前に、お金を下ろさないといけません。

別に夕食くらいの現金はあったのですが、この先、いつ下ろせるか分からないし、おろしておいた方が安心だろうとATMを探します。

ここは四万十。どこででもお金が下ろせると思ったら大間違いだし、どこででもカードが使えると思ったら、それも間違いだ。

コンビニの教訓がこんなところで浮上してきました。

痛い足を引き摺りながら、ターゲットのお店を通り越し、広見川を渡って、郵便局へ。

なんとかお金を下ろすことが出来ました。


( 新川崎橋から広見川上流方向 )


ようやく軍資金を得ましたが、その前に、明日の食料を調達する必要があります。

食料品店は早く閉まるので、再度ターゲットのお店の前を通り過ぎ、食料品店へ。

チーズとか、インスタントラーメンとか、魚肉ソーセージとか、駄菓子などを買いまして、ようやく目的のお店に突入しました。


それで入ったのは、「みん家」というお店。

少しシャイなご主人と、美しい女将さんがやっているお店でした。

まずは、生。何をおいても生。

そして、川エビのから揚げ。

ここの川エビは、四万十川でイメージする「ヤマトテナガエビ」ではありません。

「ヤマトヌマエビ」というエビでした。山奥の沢にワナを仕掛けて獲っているとのお話でした。とてもおいしい。

生ビールが五臓六腑に染み渡り、身体各部の消耗が、急速に回復したのでありました。(右膝を除く)

考えたら、朝から何も食べてなかったのでありました。


( 「みん家」にて、ヤマトヌマエビの唐揚げ 18:26 )


その後は、キャンプサイトに戻って、ウイスキーをちびちびやっていたのですが、出会ったダッキーの方が気になります。

これも何かのご縁と、ウイスキー片手に、先方の車を尋ねました。

四万十話とカヌー話に花が咲いて、Facebookを交換したら、結構よく似た身の上で、更に花が咲いたのでありました。


前日と打って変わって、この日の夜は寒い。翌朝の最低気温11.7℃(中村)です。江川崎はもっと低かったでしょう。

それに、なにより右膝の痛みで夜中に何度も目が覚めます。

じっとしてても痛い。

何度も寝返りを打って、痛くない姿勢を探しますが見つかりません。

結局、シャワーは浴びず。



さて、明日はどうなることやら・・・。


3日間の軌跡


  (1)準備編  (2)Day0 四万十へ  (3)Day1 回送編  (4)Day1 土佐昭和→江川崎
  (5)Day2 江川崎→鵜ノ江  (6)Day3 鵜ノ江→中村  (7)次に下る誰かと自分へ








==data=====
■河川 : 四万十川
■コース: 土佐昭和 ふるさと交流センター 〜 江川崎 カヌー館( 28.2km )
■メンバー:ソロ
■用艇: グモテックス ヘリオス380
■天気: 曇り時々晴れ
■釣師: 忘れましたがほとんどいらっしゃらなかったかと

■水位:
  水分水質データベースによると大正は、0.44〜0.46。
  水分水質データベースによると具同(無堤)は、-0.63〜-0.40。
■水質: 分かっていたことですが、そんなに綺麗ではありません。
■水温: 19℃(12時の土佐昭和 ふるさと交流センター)
■気温: 気象庁によると中村の最高気温:26.0℃。最低:18.2℃

■泊 :江川崎 カヌー館(350円)

■タクシー:回送編参照
■電車:回送編参照
■バス:-
■昼食:なし
■服装: 半袖半ズボンのネオプレーン + ドライTシャツ + バトリングジャケット。
■旅程。2019.10.08
   12:00 ( 0:00 -   0.0Km) 土佐昭和 ふるさと交流センター
   16:20 ( 4:20 -  28.2km) 江川崎 カヌー館


※区間距離はキョリ測にて。写真の下の距離はGPS写真のタイムスタンプとGPSログから。

※デジカメのタイムスタンプは正しい(2019/10/3に合わせた)。

(2019.09.19 up)

   


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