2023年度 東京芸術大学の卒展に行ってきた


水曜に行ってきました。
第72回東京藝術大学 卒業・修了作品展

行くのは今年で2回目なのですが、去年同様、別格感が溢れでていました。やっぱり芸大はレベルが違うと素人目には思えます。

ムサビの卒展に行くと、もちろん素晴らしい作品の数々に溜息をついたり息をのんだりはするのですが、同時に、あぁ青春だなあと思ったり、なんか応援したくなったり、失礼ながらファイン系は論外ですがデザイン系なら自分も4年間頑張ればビリッケツには入れるのではないかとか思ったりもするのですが、芸大の卒展にはもはやそのような隙間はありません。

普通に美術館に行ってるのと変わりませんし、それでいて若いエネルギーも感じます。

自分とは関係のないレベル感と、青春を思い起こす要素が少ない事から、メンタルを削られることもありません。安心して観ることが出来ます。

それでも、めでたくご卒業の男子学生がおばあちゃんの車椅子を押して会場を案内しているのを見たり、たまたま教授の講評を受けている場面に出くわしたりなどすると、そういえば学生さんなんだったなあと気づきます。


気になった作品4つ


まあ、素晴らしい作品はいっぱいあるのですが、自分的に凄く良かったり気になったりしたのがこちらの4点。

これは良かった。『Room』という作品。はじめ「え?」ってなって、解説を読むと違和感の正体が分かります。お客も大勢いて注目を浴びていました。



これも良かった。『疑いもなくすべては生き生きとした現実で』という作品(たぶん)。
同じ感じの絵が4枚くらいあって、何ともいい感じだった。椅子に座って音楽を聴くか、本でも読んでいたくなるような空間だった。空いていました。



これは、カッコ良かった。『Shape of LIFE.』。


これもカッコ良かった。作品名不明。


最近は、後でinstaで検索すれば出て来るだろうと、キャプションも撮らないし、名刺みたいなカードも貰わないのですが、いざ探すと見つからない。


ギャラリーストーカーのこと


さて、藝大にもありました。正門を入って直ぐのところにギャラリーストーカー抑止ポスターの大きいのが。しかし、ムサビに比べたら枚数は1万分の1くらい。校舎内にも数える程しかなくて、展示品持ち出し禁止やここに脚立置くなポスターの方が遥かに目立っておりました。
しかし、こうもギャラリーストーカーがクローズアップされてくると、ちょっと自意識過剰になってきます。よっぽど良いなと思った時などは、『めちゃめちゃ良いですね!』くらい声を掛けたくなるのですが、迂闊にそんなことを言ってギャラリーストーカーと思われたら不味いし、まあそれに素敵な作品だし来場者も多いから、私が声を掛けたりしなくても、たぶん大勢の方からそう言われているだろうからまあいいかと思ってそっと失礼するのでした。







藝大は貧乏なのか?


去年だったか、お金がないからピアノを売ったとか、そういう記事を読みましたけど、構内を歩いておりますと、ちょっと心配になって来ます。
もしかしたら、ギャラリーストーカーのポスターもお金が無いからたくさん作れないのか?省エネしましょうとか言うポスターがやけに色褪せているのがなんとも言えず。さらに、『電気代がもったいないからなるべく乗らないで下さい』的な貼り紙がエレベータのドアに貼られていて、そんなの生まれて初めてみましたよ。乗りましたけど。
そんなにお金がないのかー。お金がなくてピアノを売ったと言うのもあながち真実なのかも知れません。科博みたいにクラファンすればいいのに。
と思ってググったら、しまくりまくってたました。




という事で、とても充実した4時間半でした。


そのほかの写真




















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