2024.09.11(Wed) 多摩川 御岳・杣の小橋→釜の淵・柳淵橋(11.0km)
快晴(青梅 max 35.7℃) 水位:調布橋:-2.58
※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。
探検!秘境一の滝
今日もタプタプ-2.58
今シーズンのソロでの多摩川はもう終わったかなと思っていたのですが、なんか天気予報が「猛暑日」をぶち込んで来ました。
真夏日ならともかく、「猛暑日」となると果たしてこれを見送ってよいものか?!
目の前に差し出された猛暑日、手を伸ばせば届くところにある猛暑日、いやいやこれをみすみす逃してはいけません。
これでもパドラーの端くれ。猛暑日を見送っては後悔を残してしまいます。
これまでの人生、石橋をたたいては渡らないを繰り返して来ましたがここで終止符を打たねばなりません。
迷った時はフルスイング。
という事で、9/11の水曜日、万障お繰り合わせして今シーズン14回目の多摩川に行ってまいりました。
この日の調布橋水位は-2.58。
台風10号の名残りで水位は高止まりしています。
このところ定番の8:37青梅発の奥多摩行に乗って、御嶽着は8:58。
御岳橋の上から三つ岩の方を見ると結構タプタプです。
エディキャッチなどは以ての外という雰囲気。
本来はこういう状況でエディキャッチ出来てこそ、川下りの幅が広がるというものですが、20年経っても下手なまま。ちょっと悲しいけど君子危うきに近寄らず。
1番目と2番目の間を抜けるくらいならやってもいいけど、せっかく水位が高いから全部右側を通るのもありだなと見当を付けます。
御岳橋の袂から下へ降りて行くと、足場の撤去をやっているところでした。
何の気なしに見ていたら、この天井部分の足場はいったいどうやって取り付けられているのだろうと気になって来ます。
ちょうど警備の方が近くにいたので訊ねてみたら、アンカーを打って鎖で吊っているとの事でした。
「吊り足場」というらしい。
これだけの足場を支えるのっていったいどんなアンカーなのだろう。
感心していると、パックラフトが1艇やって来ました。まだ9時過ぎなのに早起きです。
どういうコースを取るのか気になって見ていたら、右から三つ岩に近づいて、1番目と2番目の間を華麗に左岸側へ抜けていきました。
川を観察しながら遊歩道を上流へ。たぷたぷで、消防の瀬も割とつぶれた感じ。途中竿が右岸側に2本。
増水気味でも釣れるんでしょうか。
そう思って検索したら増水中はつれないけど、下がり始めると連れだすと書いてありました。なるほど。
杣の小橋についてみると、前回同様川原が猫の額状態。
対岸の放水口からはしっかりと水が吐き出されています。
水温は16.1℃とやや冷たい。
準備をしているとラフトやリバーブギの方たちもやって来ました。
ラフトのスタッフさんに「今日は水が多いから気を付けて下さい」と言われます。
ダウンリバーレポート
三つ岩たぷたぷ
スタートは9:45。
前回(8/26)の調布橋水位が-2.52→-2.56、この日が-2.58。
ほんの少し低いのですが、なんか前回よりもパワフルな感じがします。(翌日写真を比べてみたら水位は変わらなかった。)
消防の瀬を過ぎるとその先でスラロームのロープを張る作業をしていました。くぐれそうだったので中央を直進したら途中でするするとロープが下がって来たので慌てて左岸に寄せてクリア。
こちらは小回りが利くからいいけど、ラフトとかが引っかかったりしないのだろうか?
そして、いよいよ三つ岩へ。
水がベリーパワフル。
一瞬だけ、1番目と2番目の間を抜けようかと思ったけど秒でやめにして右側を直進。
それでも結構緊張します。
三つ岩を抜けてその先の大岩を通り過ぎると、こんどはそこかしこに力強いボイル。
波の大きさは長瀞のセイゴの方が断然大きいけど、こちらの方がだいぶ複雑です。
うかうかしているとひっくり返りそうですが、場所的にも川の状況的にかなり沈はしたくない。
なんというか、胃が痛くならない程度に緊張します。
まあなんとか無事にクリアして、御岳小橋の先の右岸に上陸してツイートタイム。
ラフトやリバーブギが通り過ぎていきます。
ラフトはいいとして、この水位でリバーブギってどんな感じなんだろう。
10分ほどして出発。
タテチンもパワフルでその先もたっぷたぷで力強い流れ。
水のスピードが速いので、右手をパドルから離して胸元を探ってカメラを掴んで構える時間が取れません。
あっという間に沢井の瀞場に到達。
ツイート休憩を除くとここまで正味約12分。
この日の天気は、まあ晴れ。
それなりの大きさの雲がたくさん浮いているけど、空の面積の6~7割は青空です。
時折り日が陰りますが、そうなるとやや涼しい感じ。
ミソギも潰れ気味。
ぐんぐん進んで、10:26には喜久松苑の川原を通過。
ここまで休憩を除くと約28分。早い。
つづいて三本堤。1本目は正面突破。バックウォッシュで巻かれるかと思ったけどセーフでした。
テニスコートの近くでは、ライフジャケットを着た小学校低学年くらいの女の子と、お母さんと未就学児のお子さんが一つの浮き輪で岸辺で水遊び中でした。
この日の水位的にちょっと気になる光景です。
ライフジャケットしてれば溺れはしないだろうけど、流れが速いからうっかり川の中ほどまで行ったりすると、一の滝の手前まで流されるのではなかろうか。
探検!秘境一の滝
テニスコートを過ぎて一の滝のところまで来た時、ふと今日は水が多いから結構滝がいい感じなのではないだろうかと思いつきました。
ちょっと薄暗いゴルジュに入って行きますが、さすがに熊はいないでしょう。何と言っても吉野街道という強固なマジノ線がありますから。
しかし、後になって気が付きます。
滝のところまで行って見上げると、吉野街道は高架というか橋の様になっているのです。これは、たぶん地上はそのまま街道の向こうの山とつながっているに違いない。
だとしたら、熊にとって川に行くための通り道だったりしないだろうか?!
いやー気づくのが後で幸いでした。
まあ熊はそれほど気にしてなかったのですが、それよりも、いかにもマムシとかがいそうな雰囲気なのが気になります。
マムシ、苦手なんです。
マムシに限らず蛇全般が苦手なのですが中でもマムシがちょっと苦手。
なんといっても毒蛇ですから。
本州だとマムシの他にヤマカガシも有毒で、毒の強さはマムシよりも強く死亡例もあるのですが、ヤマカガシの場合は普通にしてたら滅多に咬まれないし、毒牙が奥歯の方なので、余程の事がないと毒がドボドボ入らない。
その点、マムシは恐ろしい。毎年2000~3000人が噛まれて、10人くらい亡くなられていますし。
もう10年以上前ですが、日本蛇族研究所でマムシ対策講座を受講しました。もうすっかり忘れてしまいましたけど。
足元とか、岩に手を突く時とかは細心の注意でおっかなびっくり進んで行きます。
加えて、滝へのルートは結構荒れていました。
流されて来た木の枝が沢に留まってルートを塞いでいるところが2、3箇所。
ビクビクしながら枝をよけて進んで、4分半ほどで滝へ到達しました。
そこそこの量の水が落ちていました。
ちょっと滝に打たれて見ようかなと、頭をすこし突っ込んでみたけど結構な水圧。アクションカムが壊れそうな勢いだし水も冷たいのでやめておきました。
早々に引き上げて川下り再開です。
川から一の滝へ行く道のり
ランチタイム
今回、気付いたのですが、そこかしこで川原の草が減っていて、しかも枯れてベージュっぽい色になっていました。
秋になって枯れてきたところに台風10号が来て流されてしまったのでしょうか?
草ってこんなに早く枯れたっけとも思いましたけど、考えたらそろそろ中秋の名月ですから、枯れて当然なんですかね。
栄華を極めた大草地帝国の版図もいよいよ縮小。
ランチスポットの選択肢が広がりつつあります。
ランチは、いつもの神代橋の見える右岸にしようと思ったら、なんとテントに加えてパラソルが5つ。
なんかちょっとリゾーティーになっておりました。
ここはパスして和田橋の少し先の右岸へ。
ここも草が後退していました。
ランチタイム、空の大半は青いものの、割と雲が太陽に掛かっていて日が陰り気味。
ぜんぜん暑いという感じではなく、一度も川には浸からず仕舞い。
さらに、日が差した時もなぜか川原の多くが日陰のまま。
なんと、季節が進んで、太陽が低くなって影を落としていたのでした。
あぁぁぁぁ、これはもう完全に秋のシグナルです。
バーナーでお湯を沸かして、オニオンスープを飲んでおにぎり食べて、コーヒー飲んで寛いでいたら、リジットとパックラフトのパーティがやって来ました。
少しお話ししましたけど彼らは上陸せずそのまま先へ。
さらに寝転がったり、コーヒーお代わりしたりするものの、なんか全然暑くないし、日も陰り気味なので1時間半で切り上げます。
着弾/Jアラート
後半の部がスタートすると日が差す様になるありがちなパターン。
そして、あいかわらずタプタプで大岩の瀬/二股の瀬も潰れ気味。
和田橋から先は残り3kmちょっとなので20分ほどで釜の淵へ。
川原は割と空いていてバーベキューの人たちが数組。
ここで、左舷9時の方向から石が飛んで来て少し離れた水面に着弾。
まあ本気で当てに来ている訳ではないだろうし、石は私の遥か手前までしか届いていないんですが、とはいえこういうことをするという事は当然お酒が入っているだろうし、手元が狂ったりしないとも限らないのでそそくさと離脱。
幸いにして次弾の発射はありませんでした。
カヌーを初めて20年以上になりますが、石を投げられたのはたぶん3回目。
1回目は渡良瀬川で釣り人から。その時は遥か遠方からなので完全に射程外。
怖かったのは秋川。
十里木ランドを通過する際に川原のバーベキューの人から割と至近弾。しかも連射。
秋川は川幅が狭くて避けようがないので、最大戦速で離脱しましたが、お酒が入っていると怖い。
流路の変化
13:08、無事に柳淵橋にゴール。
ここは流路が変わっていました。台風10号の影響でしょうか。
右岸沿いが本流だったのに、流れが少し中央に移動していました。右岸ルートはほぼ埋まっています。
そして、艇を片付け始めたあたりから、クワァーって日差しが強くなってきました。
翌日確認したらこの日の青梅の最高気温は35.7℃。
結果的には猛暑日だったようです。
とはいえ、猛暑日といってもどこかしら、7月の猛暑日とは違います。
空気感も違うし、太陽光線を構成するなんか素粒子的なやつの勢いみたいなのが9月の太陽にはない。
百葉箱の中の温度と、外の温度は違うという事なんでしょうか。
という事で、ソロの多摩川はたぶんこれで終了ではないかと。
多摩川の神様と川の神様に感謝して釜の淵を後にしたのでありました。
定点観測と注意箇所
釣師の状況
たぶん4~5人くらい。(テキトー)
放水口~御岳橋までに2人、その他で2~3人くらい。
特に問題なし、ストレスもなし。
漕いだその後
Data
■河川 :多摩川
■コース:御岳・杣の小橋 → 釜の淵・柳淵橋 ( 11.0km )
■用艇:NRS Bandit1
■メンバー:ソロ
■天気:晴れ
■釣師:4~5人くらい。たぶん。
■水位:高め
水分水質データベースによると調布橋水位は、-2.58。
※調布橋水位は、2019年の台風19号以降、以前よりも水位が低めに出ています。
40~50cmくらいプラスしてお考え下さい。
■水質:薄笹濁り濃いめ
■水温:16.1℃( 9:31 杣の小橋 )
■気温(青梅):気象庁によると青梅の最高気温:35.7℃。
■スタート地点駐車場:-
■ゴ ー ル地点駐車場:釜の淵公園大柳駐車場(600円)
■タクシー:-
■電車:青梅→御嶽(178円)
■バス:大柳→青梅駅前(178円)
■昼食:おにぎりとコーヒー、スープ
■服装:化繊の短パン、化繊のTシャツ2枚。
7:10 出発
8:04 釜の淵公園大柳駐車場着
8:14 駐車場発
8:26 大柳バス停発(823のバス)
8:37 青梅発
8:58 御嶽着
9:16 スタート地点着
9:45 (0:00 - 0.0Km) スタート(杣の小橋)
-:-- (-:-- - 0.5Km) 御岳橋
-:-- (-:-- - 0.6Km) 御岳小橋
御岳小橋対岸で休憩(9:51-10:04)
-:-- (-:-- - 1.4Km) 鵜の瀬橋
10:12 (0:27 - 1.9Km) 楓橋
10:22 (0:37 - 3.1Km) 軍畑大橋
10:26 (0:41 - 3.8km) 喜久松苑
10:30 (0:45 - 4.5Km) 奥多摩橋
10:34 (0:49 - 4.9km) テニスコート
一ノ滝探検(10:38-10:51)
10:58 (1:13 - 5.7Km) 好文橋
11:05 (1:20 - 6.9Km) 神代橋
11:14 (1:29 - 7.9Km) 和田橋
ランチ 和田橋下流右岸。( 11:16 - 12:47 [91分] )
13:02 (3:17 -10.2Km) 万年橋
13:08 (3:23 -11.0Km) 柳淵橋・ゴール
13:46 釜の淵公園大柳駐車場出発
※距離はキョリ測にて測定しました。時間は写真のタイムスタンプなどから適当に調整。
★2020年度より、距離を修正しました。
修正履歴:
コ
メ
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