撃沈 GEKICHIN

2024 15th
調布橋:-2.61
2024.08.15

www.kaifugun-yamakawacho.net/

2024.08.15(Thu) 多摩川 御岳小橋→河辺・市民球技場(14.6km)
快晴(青梅 max 35.9℃) 水位:調布橋:-2.61

※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。


撃沈 GEKICHIN


ダウンリバーレポート

早くも8月5回目となる川下りも行き先は多摩川。

メンバーは四万十つながりのOさんと、Oさんの親戚のKさん。

集合は9時に河辺。

平日とは言えお盆期間中なので道が空いています。

8:38に着いたら程なくしてお二人も到着。

上流部の駐車場が気になるので、そそくさと荷物を移動して出発。

車中でコースを検討します。

前回は、楓橋→河辺だったので、当然今回は上流方向に延長です。

果たしてどこまで伸ばすか。

一部に「発電所からでいいんじゃね?!」説が出ましたが、いやいや、ソロ2回目で三つ岩突入は厳しいのでは?

それに水位も高めだし。

という事で、御岳小橋からのスタートとなりました。

重要なのは安全安心です。

駐車場は御岳交流センター。1日500円。朝はガラガラだったけど帰りは満車。

御岳小橋より上流方向

御岳小橋より下流方向

ところで今回は痛恨のミス。河辺に置いた車にカメラを置き忘れてしまいました。

仕方なく、ヘルメットのアクションカムを静止画モードにして撮ったのですが、画質は悪いし、しかも左腕の肘が写りまくり。

まあ、たまにはこういう事もあるさ、と思っていたのですが、遠征は別にすると、この日は今シーズンで最もカメラを忘れてはいけない日だったのです。そのことはスタートして直ぐに知ることになります。


10:17 御岳小橋からスタート。

取りあえず対岸に渡ったのち、タテチンへ向かいます。

この日の水位は調布橋-2.62 → -2.61。割と高めです。

今シーズン多摩川を下った中では一番高い。

まずは私が先頭でタテチンに突入。

なかなかのボリューム感。パワフルで楽しすぎ。

これはKさん大丈夫だろうかと心配していたら、ドンブラコと流れてきたのは青っぽい艇。

Oさん撃沈!

え?

流れてきたのはOさんでした。

取りあえず、ヘルメットに手をやって、パシャパシャ全力で撮影です。

多摩川を舐めていたOさん。

ライフジャケットがゆるゆるで顔の辺りまで上がってきています。

落込みに突入した際は、頭部が水面下に。

結構ハードな漂流です。

ちゃんと撮れてるといいなあ。

なんで今日に限ってカメラ忘れたんだろう。

しっかりと寄り添いつつも、全力撮影。


どれくらい流されたでしょうか?

たぶん300メートルは流されたと思います。

漸く、左岸の広めのエディに漂着。

取りあえず、水は飲んだものの負傷はないという事で、一安心して顔を上げたら、上流から船底を上にしたグリーンの艇が流れて来るではありませんか。

Kさん撃沈!

なんと、Kさんも沈&漂流しておりました。

幸いな事に、お二人とも打撲などのダメージはないものの、Kさんが靴を片方ロスト。

いやー、盛り上がりましたー。

とはいえ、ちょっと再乗艇を練習した方が良いかも知れません。

鵜の瀬橋の下流

クランクの瀬の先

さて、Kさん、300メートルも流されたのになんか爽やかでメンタルダメージはゼロな雰囲気。

さらに、ラフトの方が靴を拾ってくれていて、楓橋下流のクランクの瀬の先で声を掛けて頂き、回収できたという強運の持ち主。

さすが大型新人。

ミソギ

その後も、300メートル流されたとは思えない動きのKさん。先頭でミソギに突入して華麗にクリアー。

しかし、多摩川の神様は見込みのあるパドラーには試練を与えます。

ミソギの先でバックウォッシュに掴まって本日2回目の沈。

Kさん再撃沈!

すっかり多摩川の神様に気に入られてしまった様です。

ただ、今度は漂流中にヘルメットが脱げて、後にあご紐がほどける事態になったのはいただけません。



11:03 喜久松苑の川原通過。

11:12 テニスコート通過。

水量が豊富でどんどん流れていきます。

軍畑大橋の下流

喜久松苑の川原

三本堤(1本目)

テニスコート

11:19 好文橋を通過。

ほどなくしてKさんが前回初沈の洗礼を受けた箇所に。

好文橋の下流。Kさん前回沈の箇所

どうなるかとみていたら今回は華麗にクリアー。

前回ぶつかった岩を見事にすり抜けていきます。

一度沈した瀬は見切る能力があるのかも知れません。

神代橋

和田橋

11:27 神代橋、11:34 和田橋を通過して、その先の右岸でランチ。

いつものように、コーヒー飲んで、おにぎりを食べて、頂いたお菓子を食べて、コーヒーお代わりして、定期的に川に浸ります。

和田橋下流右岸でランチ

この日の予報はお世辞にも良くはなくて、午後からはどんより曇ると思っていたのですが、朝からいい天気でお昼を過ぎてもいい天気。

1時間あまり寛いで、12:49 午後の部スタート。

依然として申し分ない空模様。

水位が高くてどんどん進みます。

普段はちょっとメンドイ下奥多摩橋~GAOLも和楽の世界。

大岩の瀬

万年橋下流

釜の淵

鮎美橋

調布橋

調布橋下流

友田レク広場の辺り

ゴール直前

13:43 河辺にゴール。

艇を片付けている間にも太陽のギラギラ感が更に上昇。

結局最後まで天気が良くて、水量もあって、沈も見られて、素晴らしいダウンリバーでありました。

河辺の市民球技場


振り返ると、この日は、お盆の週だけあって、平日だけどラフトは多めでした。

喜久松苑、テニスコート、釜の淵、鮎見橋の辺りもBBQの人多め。

ただ、近所の人や地元風の川ガキが穴場スポットで遊んでる雰囲気の光景はゼロ。

往路の道は空いていたけど、復路の吉野街道は結構混んでいて、青梅街道に移動するもやはりやや混雑。

全体的に、平日と休日の間という感じでした。

課題と是正処置

さて、今回は安全上の課題が浮き彫りになりました。

 1) ライフジャケットがゆるゆるで上がってしまう。
 2) 靴のロスト。
 3) ヘルメットが脱げてあご紐もほどける。

いずれも、場合によっては危険な状況につながると同時に、靴は微妙ですが、その他は出発前の点検で発見と対処が可能です。

出発前の点検が重要という事を再認識しました。

そして、今回は結構長い距離を流されましたが、やはり再乗艇の練習はした方が良いと久々に思ったのでした。

定点観測と危険物

調布橋水位:-2.61

神代橋下流の障害物



釣師の状況

たぶん1人。(楓橋下流のクランクの瀬の手前)

漕いだその後

家に帰って、シャワーを浴びて、一杯やるまでがダウンリバー

今日のお通しはしらすおろし。庭のすだちを1個採って絞ります。

アペリティフはキンミヤのタンサン割り。

37兆個の火照った細胞がみるみる冷却されて行ったのでした。

Data


河川 :多摩川
コース:御岳小橋 → 河辺・市民球技場 ( 14.6km )
用艇:NRS バンディット1
メンバー:Oさん、Kさん
天気:晴れ。
釣師:1人。たぶん。
水位:割と高め
 水分水質データベースによると調布橋水位は、-2.62 → -2.61。
 ※調布橋水位は、2019年の台風19号以降、以前よりも水位が低めに出ています。
 40~50cmくらいプラスしてお考え下さい。

水質:笹濁り
水温:-
気温(青梅):気象庁によると青梅の最高気温:35.9℃。

スタート地点駐車場:御岳交流センター駐車場(500円)
ゴ ー ル地点駐車場:河辺・市民球技場(無料)
タクシー:-
電車:-
バス:-

昼食:おにぎりとコーヒー、お菓子
服装:化繊の短パン、化繊のTシャツ2枚。

旅程。2024.08.15
7:59 出発
8:38 河辺・市民球技場着

 10:17 スタート(御岳小橋)
 10:34 楓橋
 10:55 軍畑大橋
 11:03 喜久松苑の川原
 11:12 テニスコート
 11:27 神代橋
 11:34 和田橋
 11:35-12:49 和田橋下流右岸(昼食)
 13:10 柳淵橋
 13:21 調布橋
 13:28 下奥多摩橋
 13:43 ゴール(河辺・市民球技場 14.6km)

※距離はキョリ測にて測定しました。時間は写真のタイムスタンプなどから適当に調整。
★2020年度より、距離を修正しました。



(2024.08.17 up)

修正履歴:
 

・IPアドレスの一部を表示します。

パックラフトの飛ばされやすさは、私もそう感じます。
艇の軽さによる部分が大きいのではないかと思います。表面積も大きいので、強風でも吹いてるとすごい勢いで飛んでいくのを大井川フリップ動画で見せていただきました。

フリップ時、即座に艇とパドルを掴めるかが勝負です。

なるほどやはりそうですかー。
艇の廻りにロープを這わすと良いのかも知れませんが足が引っ掛かるリスクもあるから悩ましいですね。

やまかわさん

 大フリップ大会の監督ごくろうさまでした。
 フリップ後のリカバーは定期的に練習しないと不安になります。
 技術的に再乗艇する方法もですけど、そこでトライすべきか岸まで流れた方がよいか、流されるときの安全姿勢など、判断力や基本的知識がほんとに足りてるのか自分自身を疑い始める…
 先日も2フリップしてはずかしい思いしてるので、私も精進しようと思います。

REIさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

トライすべきかどうかという問題はありますよね。トライしている最中は、恐らく安全姿勢で流されるより遥かにリスクがあるでしょうから。ただ選択肢を保有しているという事が重要かと。

かくいう私も、練習はともかく、実戦での成功例は一回しかありません。しかもさんざん流された後の瀞場で成功という実質は練習みたいな1回のみです。練習しないとですね。

あと、先日パックラフトの友人が沈して感じたのですが、パックラフトの場合フリップした後に、艇と離れてしまう率がダッキーより格段に高いように感じました。