多摩川、同行二人

2024 11th
調布橋:-2.77
2024.08.01

www.kaifugun-yamakawacho.net/

2024.08.01(Thu) 多摩川 御岳・杣の小橋 → 釜の淵・柳淵橋(11.0km)
晴れ時々曇り(青梅 max 35.0℃) 水位:調布橋:-2.77

※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。


多摩川、同行二人


エベレスト南西壁

8/1多摩川下ってきました。

7月は3回しか行っていないから、なんとしても最終週に行こうと思っていたのですが、天気予報は猛暑日のくせに、一日中晴れという予報の日がありません。

大体、午後に曇りマークが並びます。

まずは31日の水曜に狙いを定めて取りあえず月曜を見送ったら、月曜は結局一日晴れ。

あーあーと思っていたら今度は水曜の予報が悪化します。これで7月3回確定。

なんか、昔は梅雨明けの前に雷が鳴って、梅雨が明けたら晴れが続いたような気がするのですが、違いましたっけ?

最近は、梅雨が明けても遠慮なく雷が鳴るし、ピィーカァーンって1日晴れる日もないような。

そんな中、木・金の予報が改善して、一日中晴れマークが並ぶようになりました。

木曜を見送って金曜が結局曇ったりすると目も当てられませんから、まずは木曜を候補にします。

チャンスはきっとやって来るけど、掴まないと逃げていきますから。

それに、ブログつながりのREIさんが下さったコメントに、木曜に多摩川行く予定と書いておられたので、お会いできればいいかなとも思っておりました。

釜の淵公園大柳駐車場(空いてる)

そして当日。

だらだらと朝を過ごしていたら、家を出るのが中途半端な時間になってしまって、8:37の電車はちょっと無理で9:24の電車になるかなと思っていたのですが、案外道が空いていて、思いの他早く到着。

またしても艇を背負って青梅駅まで歩く羽目になりました。

それにしても、釜の淵から青梅駅はキツ過ぎる。完全にエベレスト南西壁。ほぼローツェと言っても過言ではないレベル。

何度も立ち止まりながら美術館のところのT字路で、たまグーセンターを見上げた時のあの絶望感。

大自然の前においては、人間などいかにちっぽけな存在なのかと、打ちのめされます。本当に辛い。

加えて、この難行を完遂したご褒美がたったの178円。

なんで自分は178円の為に歩こうとしたのだろうかと思ったけど、そういえば最近運動不足がちょっとかなりヤバいから歩こうと思ったのを思い出しました。

おかげさまで、無事に8:37の電車に乗ることが出来ました。

青梅駅

青梅駅前(昭和なビルが取り壊されてスカスカ)

8:37の電車は結構混んでいました。シートは9割り方埋まっている感じ。立っている人はほぼいません。国際色は相変わらず豊か。

私は貧乏性なので、駅に停車中は誰かが「開く」ボタンを押して出て行くと、ついその後「閉まる」ボタンを押してしまいます。

9時前に御嶽駅着。

「三つ岩連続エディキャッチ」作戦計画

御嶽駅を降りると、まずは御岳橋の上から三つ岩を覗きます。

よく観察すると、岩の形状的に左からエディキャッチするのはかなり難しいという事に気づきます。かといって右からも難しい。

今回は、左岸ベタの外角から勢いをつけてのアプローチではなく、左から攻めはするけど、1つめの岩に沿って進み、岩が過ぎたその瞬間に、全力で右に舵を切ってエディをキャッチするという作戦を立てました。

大袈裟にいうと、分度器の様な形状の岩ですから、左から行く場合、チャンスはたぶん一瞬です。ナノ秒の世界。

いつもは御岳橋の上からの偵察だけなのですが、今回は気合が違います。最後まで決して諦めない。諦めなければエディキャッチできない筈がない。ガンバレニッポン。

御岳橋の下をくぐって、三つ岩の傍まで行って観察します。

やはり岩に沿って進み、コンマ0秒の刹那に左スイープを入れるしかないという結論に達します。

そして、今回は、もしも志を果たせなかった場合に、直ちにプランBを発動させて、2つ目と3つ目の間を取る場合のイメージトレーニングも行います。

やはり、常にプランBを用意し、機動的に発動させなければなりません。

これによって、最悪でも2つ目と3つ目の間を取ることが出来ます。

至近距離から三つ岩を観察したからこそ、得られた知見とプランです。

これは行けるかもしれない。

そう思って上流に向かって歩いたのでした。

REIさんあらわる

御岳橋から上流に向かう遊歩道をはぁはぁ言いながらなんとか歩き切り、杣の小橋の下に辿りついてみると一人の男性がパックラフトの準備を始めたところでした。

至近距離に鮎師がいたのでお仲間は心強い。

そう思ったりしていたら、その方がREIさんでした。

ご一緒しませんかと声を掛けて下さり、同行二人となりました。

艇を作っていると、ラフトの方が現れ、これで鬼に金棒、釣師さんに対して圧倒的に優位に立ったと思ったのもつかの間、乗客の皆さんが川に入ってバシャバシャはしゃぐものだから、いやいや、近くに釣師の方がいるのにと、今度は逆にハラハラします。

まあ乗客の皆さんがそうなるのは仕方ないとして、やはりここは主催の方が軽く釣り師さんへの配慮を見せると、全人類が平和に暮らせるのになあと思いつつ、漕ぎ出したのでした。

この日のREIさんはラルガライト。

現時点での購入最有力候補なので、いちいち振り返って動きなどをガン見します。

いよいよ三つ岩連続エディキャッチなるか

そして三つ岩へ。

予定通りの左ルートを岩に沿って進み、岩の角を過ぎたその一瞬の刹那に、面舵一杯最大戦速。

しかし、バンディットの舳先はわずかにエディに届かず、またしても岩沿いの流れを突破することは出来ませんでした。

そこで直ちにプランB発動。

なんとか3つ目の岩の上流側にとりつきました。上流に向かて前進一杯。

しかし、流芯に艇の一部が残ってしまい、無情にも、後ろ向きに流されたのでした。

三つ岩を行くREIさん

「うまく行けば1つ目と2つ目の間にいますので」などとREIさんにカッコ良く言い残して先行したものの、大岩の陰でREIさんを待つという体たらく。

ああ、なんでこんなに一段一段なんだろう。

ちょっと、もうかなり自信喪失ですから次回は始めから2つ目と3つ目の間を狙って成功させ、自信を回復させてから再度挑戦したいと思います。

それとも、やはり理論的に不可能なのだろうか???

同行二人

さて、この日、天気予報は一日晴マークなのですが、スタートした段階では空の7割は雲がかかっていて、割と日も差しません。

波頭も眩しくないし、これは詐欺じゃねえかと憤ったのですが、そういえば晴の基準を思い出しました。

空に占める雲の割合が8割りまでは「晴れ」なのです。

8割が雲に覆われていても晴れって、あまりにもひどい。

アリゾナや地中海の人じゃなくてもどう考えても曇りでしょう。

個人的には、この基準は間違いで、少なくとも5割り以下にすべきだと思います。

まあ、それでも沢井を過ぎたあたりからいい感じに晴れて来ました。

ミソギの瀬

PERFECT DAYS

軍畑大橋

軍畑大橋下流

喜久松苑の川原

三本堤(3本目

奥多摩橋下流

テニスコート

好文橋下流

それで、この日のスタートは9:44。ちょっと早すぎです。

休みなしで漕げば余裕で午前中にゴールしてしまいます。

割とまったりめでおしゃべりしながら漕いで、11時前、最近よく利用する神代橋の見える右岸の川原に上陸。

最近、2人とも小川を漕いで、さらに同じ場所にテントを張ったりしているので話がはずみます。

私も楽しかったものですからつい時間を気にせず過ごしてしまい、午後の部のスタートは13:24。

実に2時間半のランチタイム。スペイン人に匹敵するレベル。

私は川にいるときは、猛暑日直射日光平気なのですが、持参したMyタープを設置したREIさん、私に気を遣われたのか、タープに入らずお過ごしで、なんか申し訳ない事をいたしました。

午後の部もまったりと漕いで、14:12釜の淵ゴール。

4時間半の長旅となりました。

さらにお話ししていると、REIさん翌日は仕事との事。

重ねて申し訳ない事をしてしまったと反省しきりなのでありました。

REIさんありがとうございました。これに懲りずまたご一緒させてください。

神代橋の見える右岸の川原

和田橋

日向和田ポンプ場の下流

日向和田ポンプ場の下流・大岩の瀬

日向和田ポンプ場の下流・大岩の瀬

釜の淵・柳淵橋

釜の淵

定点観測と危険物

三本堤の先の擁壁


調布橋水位:-2.77

神代橋下流の障害物


調布橋水位:-2.77

釣師の状況

たぶん4~5人。

内、スタート地点に2人。ツーリング中はたぶん2人か3人か。

漕いだその後

帰宅して、シャワーを浴びて、一杯やるまでがダウンリバー。

蛸とワカメと胡瓜の酢の物。

科学的な事は知らないけど、酢の物って夏バテ予防に絶対効果ありそう。

アペリティフはキンミヤのタンサン割り。

ひと粒ひと粒までホッカホカになったミトコンドリアが冷却されていくのでした。

Data


河川 :多摩川
コース:御岳・杣の小橋 → 釜の淵・柳淵橋 ( 11.0km )
用艇:NRS バンディット1
メンバー:REIさん
天気:晴れ時々曇り。(曇り時々晴れ後、晴れ時々曇り)
釣師:4~5人。たぶん。
水位:普通
 水分水質データベースによると調布橋水位は、-2.77。
 ※調布橋水位は、2019年の台風19号以降、以前よりも水位が低めに出ています。
 40~50cmくらいプラスしてお考え下さい。

水質:笹濁り
水温:測定せず
気温(青梅):気象庁によると青梅の最高気温:35.0℃。

スタート地点駐車場:-
ゴ ー ル地点駐車場:釜の淵公園大柳駐車場(700円)
タクシー:-
電車:青梅→御嶽(178円)
バス:-

昼食:おにぎりとコーヒー
服装:化繊の短パン、化繊のTシャツ2枚。

旅程。2024.08.01
7:11 出発
8:02 釜の淵公園大柳駐車場着
8:11 駐車場発 8:29 青梅駅着(徒歩18分)
8:37 青梅発
8:57 御嶽着
9:20 スタート地点着
  9:44 (0:00 - 0.0Km) スタート(杣の小橋)
  -:-- (-:-- - 0.5Km) 御岳橋
  -:-- (-:-- - 0.6Km) 御岳小橋
  -:-- (-:-- - 1.4Km) 鵜の瀬橋
  -:-- (-:-- - 1.9Km) 楓橋
 10:20 (0:36 - 3.1Km) 軍畑大橋
 10:25 (0:41 - 3.8km) 喜久松苑
 --:-- (-:-- - 4.5Km) 奥多摩橋
 10:37 (0:53 - 4.9km) テニスコート
 --:-- (-:-- - 5.7Km) 好文橋
 ランチ 神代橋の見える右岸。( 1055頃 - 13:24 [2時間29分] )
 --:-- (-:-- - 6.9Km) 神代橋
 --:-- (-:-- - 7.9Km) 和田橋
 --:-- (-:-- -10.2Km) 万年橋
 14:12 (4:28 -11.0Km) 柳淵橋・ゴール

※距離はキョリ測にて測定しました。時間は写真のタイムスタンプなどから適当に調整。
★2020年度より、距離を修正しました。



(2024.08.03 up)

修正履歴:
 2024.08.06:旅程の所要時間を訂正。喜久松苑のところ。0:35→0:41。

・IPアドレスの一部を表示します。

やまかわさん

久々の御嶽の川下り、ご一緒させていただきありがとうございました。
不慣れな新艇で、かつ1年ぶりの多摩川ということもあって、ソロでフリップしてトラブルなど起こさないか不安があったところだったので、とても心強かったです。

休憩時間以外でも楽しくお話させていただいて、おかげですっかり写真を撮り忘れ、近年まれにみる写真の少ない川下りになってしまいました(笑)

またぜひご一緒させてください。今後ともよろしくお願いします。

REIさん

おはようございます。
こちらこそ大変楽しいひとときでした。

炎天下長時間のランチタイムになってしまいすみませんでした。

写真ですがREIさんのBlogの長瀞の記事にコメント致しました。ご確認いただければ幸いです。

またぜひご一緒させてください。
よろしくお願いいたします。