解禁前夜の多摩川ダウンリバー

2024 6th
調布橋-2.76
2024.06.14

www.kaifugun-yamakawacho.net/

2024.06.14( Fri ) 多摩川 御岳・杣の小橋 → 釜の淵・柳淵橋(11.0km)
晴れ(青梅 max 33.0℃) 水位:調布橋 -2.77~-2.76

※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。


解禁前夜の多摩川ダウンリバー

川に着くまでのどうでもいい事

ツンデレ予報

前回(6/5)漕いだ時は、今にも梅雨入りしそうな週間予報だったのですが、その後一転して予報が急改善。エブリデイ晴れマーク。

今年の多摩川の鮎の解禁は6/15(土)ですから、それまでにあと一度は行っておきたいという事で、パーフェクトな日はいつだろうと検討を重ね、解禁前日の14日に行くことに。

本来なら、予報に後出しジャンケンされたら後がなくなる前日はリスキーですが、この日はゴージャスな予報が並ぶこの週の中でもひときわ輝いていたのでした。

それに、昔は消極的なウェザーマップと脳天気なウェザーニューズの予報をもとに独自に判断していたのですが、最近は割とtenki.jp一択で絶大な信頼を寄せつつあります。tenki.jpが晴れというなら晴れでしょう。

青梅駅3番線の謎

とは言っても雷は気になりますので出発は早め。7:30前に家を出ます。

前回の失敗を活かし時刻表を再確認。無事に8:44大柳発のバスに乗って9時前には青梅駅着。

これで923発の電車確保。

見事に教訓を活かして我ながら偉い。なんというか、こぉ、哺乳類から今に至る人類の進歩の過程を実感します。

さて、青梅駅でおかしな状況に遭遇します。

下りの奥多摩行は先発が9:23でその次が10:14。(上の写真)

2番線と3番線はホーム間の線路が1本。電車が入線している時は二つのホームは繋がっている状態なので、どちらからでも乗車出来ます。

そういう事もあって、通路の掲示板をよく見ないで3番線に行ったのですが、なんと、次の電車は10:14。

どゆこと???

3番線には既に電車が停まっています。

この電車は10:14発なのか?

じゃあ、9:23発の電車はいつ来るの?

4番線に来るのだろうか?

4番線は上りだけど、隙をついて下りが来るのか?

でも現在は、下りの直通電車はない筈。

それ以前にそもそも4番線は物理的に奥多摩方向に繋がっているのか?

みたいな感じで?マークがいくつも浮かんでいたのですが、取りあえず2番線に行ってみようと、停車中の電車を通って2番線へ。

するとどうでしょう。

2番線には9:23奥多摩行の掲示。

なんとそういうことだったのか。

あやうく、3番線のベンチでスマホいじりながら呆然と9:23の奥多摩行を見送るところでした。

3番線が降車専用ならともかく、普通に乗車できるなら、掲示は9:23にすべきではないかと思うのですが、鉄道世界のルールがあるのでしょうか。

乗り合わせた外国人のオバちゃんも狐につままれた様な表情で2番線と3番線を行ったり来たりしています。

まさに、はてなマークがいくつも浮かんでいるのがはっきり見えたのでした。

しかし、まあ、それでもオバちゃんともども無事に発車。

車内は多少立っている人がいるくらいの混み具合。

ダウンリバーレポート

9:44御嶽駅着。

御岳橋から三つ岩を観察して、今度こそ一つ目のエディを取るぞとイメトレ。

前回より水位が低いので狙えるかもしれません。

もしかしたら右から入った方が良いかも。

釣り人カースト

スタートは10:27。

水温は13.1℃。調布橋水位は、-2.76。

解禁前の最終日という事で、スクールがレッスンしていたり、スラ艇が練習していたり、パックラフトの艦隊がいたりと、御岳近辺の水の上はなかなか賑やかです。

やはり解禁前日。

この日ばかりは遠慮も気兼ねもなく漕げる「カヌー天国」とニヤついていたのですが、案外そうでもないという事に気づきます。

そう、釣り人も普通にいたのです。

そして、もしかして釣り人の中にもカーストがあるのかも知れないと気付きました。

この日見かけた釣り人は4組6人。

2組は若いアベック。釣りするアベックは御岳では普段あまり見ません。

もう1人はオジサンだけどガチ勢ではなく竿もリール竿。(だったような)

最後の1人だけ長めの竿の方がいらっしゃったのですがもしかして漁協の人か?

つまり、釣り界隈の中にもカーストがあって、この日ばかりは非ガチ系の釣り人も、ガチ勢に気兼ねすることなく釣りを楽しめる日なのかも知れないと思ったのでした。

確かに、ウェットのパンツに円錐形の傘帽子に黒グラサンの本格長竿ガチ鮎師の横で、アベックで疑似餌の竿を振るというのは気後れするのかも知れません。

パドラーが本格釣師さんを恐れるのと同じように、遊びアングラーの方もビビったりするのかも。


知らんけど。

三度目の正直なるか、三つ岩連続エディキャッチ

そして、艇は三つ岩へ。

5/25:オールスルー。

6/05:2つ目のみゲット。

三度目の正直で、今日こそ三つ岩一つ目のエディキャッチと意気込んでいたのですが、直前に釣り人。

声を掛ければよかったのですが、通りかかる直前に竿が上がったので、サッと通ればいいかと艇を進めたら、むかし中日にいた松本幸行の様に、竿を上げたと思ったら呼吸を置かずまた竿が投げられて、疑似餌が目の前に。

間一髪で事なきを得ましたが、声かけというか存在アピールは必要だと改めて思ったのでした。

たぶん、ガチ系の方と違って、竿を振る前の水面状況確認とかも不慣れなのかなと、勉強になりました。

ついつい、気配を消して透明人間の様に通り過ぎたいという気持ちが先に立ってしまうのですが、そんなことではいけません。


そして、艇はいよいよ三つ岩へ。今回は岩の右側からアプローチです。

しかし、あえなく失敗。

さらに2つ目も取れず。

ただ、右から入って1つ目が取れなかった後の2つ目を取るのはかなり難しいかも知れません。

やはり、三つ岩を沈して流されるというのはちょっとイヤだし、なによりかなり怖いし、それにこの日は暑いとは言え水温は13.1℃。

ウェアは化繊Tシャツ2枚と短パンですから、どうしても果敢に攻めることが出来ません。

いつの日か、ひとつ目を取れる日は来るのだろうか?!

歓声

エディは取れなかったけど、気持ちよい白波を漕いで艇は進みます。

喜久松苑の川原では、複数の家族連れのグループが水遊び。

川の中央の大岩の上にはお母さんと低学年くらいの子供たちが数名。

喜久松苑の川原

喜久松苑の川原

通り過ぎざまに次々と「こんにちはー」、「気を付けて下さーい」、「バイバーイ」と、黄色い声の集中砲火を浴びます。

「いやいや気を付けるのはお前らだろ」と思いつつ「みんなも気を付けてねー」と応えます。

ここの岩に子供がいるのを久しぶりに見ましたけど、やっぱりいい感じ。

しかし13℃なのに冷たくないのか。

ランチ&シエスタ

テニスコート

テニスコート

テニスコート

テニスコート

ランチは、テニスコートの先の左カーブの、そのまた先のヘアピンを曲がったところ。おくたま路の対岸。

水は冷たいけど川原の石ころはホカホカを通り越して熱々。

一度川に入って身体をびちゃびちゃにした上で、寝転がると気持ちいい。

太陽光線が37兆個の細胞ひとつひとつを浄化していくあの感覚。

たっぷり1時間半ほど過ごして12:29スタート。

午後になると、空の色がすこし白っぽくなります。

西の空に積乱雲っぽいのは見えましたけど、ゴロゴロを聞くこともなく、13:50 釜の淵・柳淵橋にゴール。


前半戦の最後に相応しい素晴らしい一日でありました。

釜の淵・柳淵橋

釜の淵・柳淵橋

ランチスポットの研究

なんか最近は川原に草が多い。昔は石ころの川原だったところも草だらけだったりします。

見た感じでしかないですが、川の水が富栄養化してる雰囲気でもないし、19年以降、大きな増水がないからか。

そういう事もありまして、ランチスポットが減ってきているような気がします。

今回は、いくつかご紹介します。

奥多摩橋の下

以前は石ころの川原だったのに、すっかり草ボーボー。

好文橋の下

ここは砂利が残っていますが、最近は陸上からやって来た先客がいる事が多い。

好文橋の下流の右岸

ブリヂストン奥多摩園の対岸。
ここは端っこに日影があって便利なのですが、草がどんどん版図を拡げて、砂利の領域は縮小の一途。まさにアラル海状態でネコの額。

神代橋の手前の両岸

右岸は砂利スペースがそれなりにありますが、人がいる事が多い。
左岸は草がだいぶ浸食。

左岸

右岸

和田橋の手前の左岸というか中洲

ちょっと和田橋から丸見え。

釣師の状況

本文に書いた通り、4組6名。解禁前日なので『カヌー天国』かと思ったけどそうでもなかった。

ただ、ガチの釣り人は1人だけだった。

定点観測

調布橋水位:-2.77~-2.76

3本堤

三本堤(1本目)

1本目

三本堤(2本目)

2本目

三本堤(3本目)

3本目

三本堤(3本目)

3本目

三本堤(3本目)

3本目

3本堤の先の右岸擁壁崩落

神代橋下流の障害物

この日の調布橋水位は-2.74~-2.73。この水位だと、上流側からは右側の部分は見えますが左側は水面下。

漕いだその後

あまりにも気持ちいい一日で、身体も火照っているのでビアガーデンになりました。

グリーンラベルに、ソーセージとザワークラフトを一皿注文して、至福の時間が流れて行ったのでした。

Data

河川 :多摩川
コース:御岳・杣の小橋 → 釜の淵・柳淵橋 ( 11.0km )
用艇:NRS バンディット1
メンバー:ソロ
天気:晴れ。
釣師:6人くらい??
水位:普通
 水分水質データベースによると調布橋水位は、-2.77~-2.76。
 ※調布橋水位は、2019年の台風19号以降、以前よりも水位が低めに出ています。
 40~50cmくらいプラスしてお考え下さい。

水質:綺麗
水温:13.1℃(10:25 杣の小橋)
気温(青梅):気象庁によると青梅の最高気温:33.0℃。

スタート地点駐車場:--
ゴ ー ル地点駐車場:釜の淵公園大柳駐車場(700円)
タクシー:-
電車:青梅→御嶽(178円)
バス:大柳→青梅駅前(178円

昼食:おにぎりとコーヒー
服装:化繊の短パン、化繊のTシャツ2枚

旅程。2024.06.14
7:26 出発
8:19 釜の淵公園大柳駐車場着
8:44 大柳バス停発
9:23 青梅発
9:44 御嶽着
-:-- スタート地点着
 10:27 (0:00 - 0.0Km) スタート(杣の小橋)
 --:-- (-:-- - 0.5Km) 御岳橋
 --:-- (-:-- - 0.6Km) 御岳小橋
 10:40 (0:13 - 1.4Km) 鵜の瀬橋
 10:47 (0:20 - 1.9Km) 楓橋
 --:-- (-:-- - 3.1Km) 軍畑大橋
 11:09 (0:42 - 3.8km) 喜久松苑
 11:15 (0:48 - 4.5Km) 奥多摩橋
 11:21 (0:54 - 4.9km) テニスコート
 昼食 テニスコートの先のヘアピンの先の右岸でランチ( 1h32mくらい 11:27 - 12:59 )
 13:03 (2:36 - 5.7Km) 好文橋
 13:13 (2:46 - 6.9Km) 神代橋
 13:22 (2:56 - 7.9Km) 和田橋
 13:43 (3:16 -10.2Km) 万年橋
 13:50 (3:23 -11.0Km) 柳淵橋・ゴール
14:29 釜の淵公園大柳駐車場出発
15:17 帰宅

※距離はキョリ測にて測定しました。時間は写真のタイムスタンプなどから適当に調整。
★2020年度より、距離を修正しました。



(2024.06.18 up)

修正履歴:
 

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