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川下りレポート
微妙な天気予報
今年の多摩川・奥多摩漁協エリアの鮎解禁日は6/17(土)。
ですので、前回(5/31)のダウンリバーで前半の部は終了と思っていました。
しかし、週初めから天気予報を見ておりますと解禁前日の金曜が微妙に晴れっぽい。
文句なしにはほど遠いのですが、落第点でもありません。
今シーズンは出遅れてしまって、まだ2回しか漕いでいませんから、行けるものなら行っておきたい。
それに水量がタップタプで楽しそうなのです。
1週間様子を見ておりましたが、天気予報は相変わらず微妙なまま木曜を迎えました。
「明日の朝、いい感じだったら行こう。」
そういう事もあって、どなたにもお声がけはせず。
そして翌朝、空はいい感じ。ウェザーマップとウェザーニューズの予報はこんな感じです。
イマイチではありますが、午後になるにつれて良くなるっぽいので、いざ出発。
ゲリラ豪雨
9:40 釜の淵公園到着。とうとう市民会館もなくなってしました。
艇を下ろして準備していると、なにやら暗雲が立ち込め空が急速に暗転。
アメッシュをみますとなんとも恐ろしい夕立が直ぐそばまで来ておるではないですか!
いったん下ろした荷物をふたたび車に積んで、車内に避難。
程なくして雷とスコールがやって来ました。
なるほどウェーザーニューズの雨マークはこういうことか。
釜の淵公園大柳駐車場
激しい土砂降りになったものの、待つこと数分か、せいぜい十数分で嵐は去って行きました。
慌てて荷物を下ろして、ちょうどいい感じで青梅駅行きのバスに間に合います。
ダウンリバーレポート
11:15 御嶽駅着。
御岳橋から三つ岩を観察しますと上の写真のような感じです。
タップタプ。通常なら一つ目と二つ目の岩の間を右側から左に抜けるのですが、ちょっとおっかない。
まあ、コース取りは後で考えようと、遊歩道に降りて上流に向かいます。
スタート地点の発電所放水口の対岸に到着したのが11:32。
その頃にはすっかり空も晴れ渡り、木々の緑はいよいよきらきらと輝き、何よりも増水して潰れ気味のホワイトウォーターは、露出オーバーで飛んでしまった写真の様に、眩い光を放っていたのでした。
艇の準備をしていたら、ポリ艇の方がやって来て「今日は最高ですね」と嬉しそう。私も嬉しい。
川の神様と多摩川の神様に無事をお願いして、12:04 スタート。
この日、12時の調布橋水位は-2.51。1時間後には-2.49を記録しています。
2019年の台風19号の前だと-2.10といったところでしょうか。
結構なボリューム感。
水にパドルを挿しても重い。この増水感は3年ぶりです。
いつもと違う感覚の「消防の瀬」「スタートの瀬」を越えていよいよ三つ岩へ。
手前で右岸に上陸して、コース取りを検討しようという考えは、スタートして数百メートルの間に雲散霧消してしまい、スカウティングはせずにGO。
もはや迷うことなく、コースは岩の右側一択です。
この水量で沈したらと考えると、いつものコースを取る勇気がありません。
イージーなルートとはいえ、それでもアドレナリン最大展開で突入。
三つ岩はなんとかクリアしたものの、そのあとも力強いボイルがそこかしこでもこもこと蠢き、御岳小橋まで全く気が抜けません。
このボリューム感、パワフル感、艇の重い感じ、ああ、なんかこの感じ、この緊張感、みなかみを彷彿とさせます。
もちろん、みなかみに比べればだいぶ緩いのですが、3年振りの水量に緊張が高まります。
なんとか、立て沈の瀬までクリアして一息。
その後も水に押されてグングン進みます。
途中、パドラーの方とまたご挨拶したのですが、やっぱり「今日は最高ですね」と嬉しそう。
そして釣師の方もほとんどいません。1人か2人かそんな感じ。
人数が少ないというのもありますが、今日は解禁の前日。
肩身の狭さ感が全くありません。
ひゃっほーいとか、ほぅぉ、とか奇声を連発しつつ川を進みます。
ランチはいつものブリヂストン奥多摩園の対岸。
途中、休憩したので1時間近く掛かっていますが、ノンストップで漕いでいたらあっという間に着いたことでしょう。
コーヒーを飲んで、おにぎりを食べて、ライフジャケットを枕に寝転がって、もう気持ち良すぎ。
太陽光線を浴び、37兆個の細胞ひとつひとつで、ミトコンドリアが分解・再構成されていく感じ。
体内の毒素が急速に分解され、蒸散していくのが分かります。
ああ、これこそ多摩川のダウンリバー。しあわせ。
そして、なにやら滝が出現していました。
1時間ほど休憩して14:04再スタート。
後半戦も、押されるように、或いは引っ張られるように艇が進んで行きます。
これぞ川下り。漕がなくても進む。
そして、なんかこお、そこかしこで水面に太陽光が反射して眩しいのが嬉しすぎる。
ゴールは14:36。
解禁前の最後に相応しいそれはそれは素晴らしいダウンリバーでした。いやー気持ちヨカッター。
さて、今回はそれは楽しかったのですが、私のスキルでは、このくらいの水位がギリギリかなあとも思ったのでした。
今日の注意箇所
神代橋下流のコンクリート塊
死亡事故を起こした鉄筋は取り除かれていますが、それでも気を付けた方が良いでしょう。
この日の水位だと、隠れ岩の様で、金属の突起などは確認できません。参考に5/18の同じ場所の写真を並べてみました。
万年橋下流のログ
万年橋下流の大岩の左側のログです。
この日は流れに力があって、間違えて突っ込んでしまったらかなり危ない感じでした。参考に5/18の同じ場所の写真を並べてみました。
今日のビデオ
漕いだ、その後
そして漕いだ後はこちら。
アミューズグールは御殿場産の絹ごしに静岡産の葱。アペリティフはグリーンラベル。
五臓六腑に染み渡るとはまさにこのこと。
Data
■コース:御岳・放水口 → 釜の淵公園・柳淵橋 ( 11km )
■用艇:NRS バンディット1
■メンバー:ソロ
■天気:晴れ。
■釣師:数人弱
■水位:高い
水分水質データベースによると調布橋水位は、-2.51~-2.49。
※調布橋水位は、2019年の台風19号以降、以前よりも水位が低めに出ています。
40~50cmくらいプラスしてお考え下さい。
■水質:笹濁り
■水温:13℃ ( 放水口対岸 11:47頃 )
■気温(青梅):気象庁によると最高気温:29.9℃。
■スタート地点駐車場:-
■ゴ ー ル地点駐車場:釜の淵公園大柳駐車場(有料 600円[6h])
■タクシー:-
■電車:青梅⇒御嶽(178円)
■バス:大柳⇒青梅駅前(178円)
■昼食:おにぎりとコーヒー
■服装:化繊の短パン 、化繊のTシャツ2枚
8:53 出発
9:40 釜の淵公園大柳駐車場着
(雷雨待機)
10:41 大柳バス停発
10:57 青梅駅発
11:15 御嶽駅着
11:32 スタート地点着
12:04 ( 0:00 - 0.0Km) スタート(放水口)
--:-- ( -:-- - 0.5Km) 御岳橋
--:-- ( -:-- - 0.6Km) 御岳小橋
--:-- ( -:-- - 1.4Km) 鵜の瀬橋
--:-- ( -:-- - 1.9Km) 楓橋
12:41 ( 0:37 - 3.1Km) 軍畑大橋
12:45 ( 0:41 - 3.8km) 喜久松苑
--:-- ( -:-- - 4.5Km) 奥多摩橋
12:51 ( 0:47 - 4.9km) テニスコート
13:01 ( 0:57 - 5.7Km) 好文橋
昼食 ブリジストン奥多摩園の対岸( 1時間3分くらい 13:01 - 14:04 )
--:-- ( -:-- - 6.9Km) 神代橋
14:15 ( 2:11 - 7.9Km) 和田橋
--:-- ( -:-- - 10.2Km) 万年橋
14:36 ( 3:06 - 11.0Km) 柳淵橋
15:13 釜の淵公園大柳駐車場出発
※距離はキョリ測にて測定しました。時間は写真のタイムスタンプなどから適当に調整。
★2020年度より、距離を修正しました。
(2023.06.19 up)
修正履歴:
2023.06.20 動画を追加
2023.07.14 冒頭部分に調布橋水位の注意点を追加(いつのまにか記載しなくなっていたので)
コ
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