1991年に発行された川地図本です。
発行後30年近くたってなお、この本を超える川地図本はないのではないでしょうか。
2020.10現在、アマゾンでは状態によっては法外な値が付いています。
今は色んなWebサイトに多くの川下りレポートがありますし、Googleマップもありますが、この本と地理院の地形図で予習する時代がありました。
この本の凄いところは、各地のパドラーがホームゲレンデについて執筆したものを集めたのではなく、
二人のパドラーが下って執筆していること。そして、一本の川でも、カバー範囲が広いことでしょう。
多摩川は、奥多摩駅から羽村まで、荒川は、三峰口から寄居までカバーされています。(★★)
( 2006.11.29。 2010.03.04修正 2020.10.15修正 )
日本の川地図101の刊行から13年。
2004年に発行された、当時はまさに待望の川地図本でした。
各地のリバーガイドの執筆による55本の川が掲載されています。
日本の川地図101と並ぶパドラーの必需品といえます。
※「日本の川地図101」の著者である矢野哲治さんも「吉野川」を担当されています。(★★)
( 2006.11.29。 2010.03.04 修正 2020.10.15 修正 )
日本のツーリングカヌーの原点。
私はこれを読んでフジタカヌーのファルトボート(アルピナ430)を買いました。
まあ、この本はカヌーイストのバイブルみたいなもんですかね。
とりあえず、本棚に一冊。
多摩川も載っていますが、今より随分汚い頃の多摩川です。(★★)
( 2006.11.29 2020.10.16修正 )
藤原尚雄さん著、 リバーフロント整備センター 発行の非売品です。
カヌーの入門書なんかには、数ページを割いて、川のリスクとレスキューについて書いてありますが、この本はまるまる一冊124ページに詰まっています。
私は2009年の5月に入手した(当時は送料分の切手\210を送ると、無料で送ってくれました。)のですが、2020年現在、リバーフロント整備センターのこの本の紹介ページはなくなっています。
ヤフオクで出てたりもします。
1500円位の値打ちのある本だと思います。
( 2009.08.17 2020.10.16修正 )
これは個人的にはかなりお薦めです。
四万十川の記事がたっぷりあって、佐藤秀明さんのインタビューが載っていて、いくつか川地図も入っています。
四万十川に行きたくなること請け合いです。
私は古本屋で100円で買いました。
amazonやヤフオクで、数百円で出ていたら買っていいと思います!
時折買っては、贈り物にしております。(★★)
2008/11/13現在、amazonは1,432~円。
2020/10/15現在、amazonは536円~。
( 2008.11.13 2020.10.15修正)
『冒険の旅 VOL.1 川と海の冒険』の翌年に出た、同じようなMOOK本です。アラスカの紀行が載っています。
カバーしている川は異なりますが、掲載されている川地図そのものは、『冒険の旅 VOL.1 川と海の冒険』に載っているのと同じものです。( 出版社が違うのに何でだろう。)
ちなみに、長良川、歴舟川、尻別川、釧路川、那珂川、利根川、南伊豆、吉野川(徳島)、四万十川の川地図が載っています。
利根川は、みなかみの紅葉峡~銚子橋がガイドされていて、主だった瀬も図解されています。
瀬の形は変わっているとしても、名前がわかって重宝しました。
ユーズドで500円なら迷わず買いでしょう。
私は、533円 + 送料250円で購入しました。
( 2011.08.06 )
古い本です。
題名の通り、前半がテクニックの解説、後半がガイドです。
川が51、湖が2、海が2つ載っていて、多摩川も御岳から釜の淵までが紹介されています。
初版発行が1991年なので、『日本の川地図101』と同じ時期になります。
荒川は、皆野から波久礼まで載っていますので、「全国リバーツーリング55マップ」よりやや広いという感じでしょうか。
『日本の川地図101』ほど高くないので、まあ買っても損はないと思います。
( 2010.01.16 )
富山和子さんの書かれたまさに名著です。
日本人が川とどう付き合ってきたかがわかりやすく描かれ、これからの付き合い方を考えさせられます。
古本屋だと、たぶん¥100とかで売ってると思います。
小学中級からの社会化副読本となっていますが、大人も十分勉強になります。
みなみらんぼうさんの「川はだれのもの?」を聞きたくなるような本です。
( 2009.08.09 )
偶然、良著に巡りあいました。
ネットショップの送料をタダにしようと、なにか買う本はないかと、物色していて発見しました。
「名河川 私的セレクション"ベスト10"」、「日本縦断 名河川20選」、「秘川&湧水10選」など、計40本の川が紹介されています。
著者は釣師でありアウトドアライターの天野礼子さん。
"釣師"の目線で書かれていますが、"川ガキ育成&脱ダム"系のバックボーンがあり、カヌーや川遊びにも目を配り、正しい日本の川を希求しています。
詳細に書かれた「名河川 私的セレクション"ベスト10"」は、是非下ってみたい、是非潜ってみたい。
この本、中々いいです。
( 2010.02.07 2020.10.16修正 )
多摩川の本ですが、カヌーの本ではありません。
多摩川といってもだいぶ下流の方、小田急線の『和泉多摩川』あたりの小学校が舞台で、そこの先生が書いた本です。
結構面白かった。子供と川に遊びに行きたくなる本です。(★)
( 2006.11.29 2020.10.16修正 )
多摩川の本ですが、カヌーの本ではありません。
中学生の息子と登山家の父が、多摩川を河口から源流まで旅します。父(=著者)の飾らないに心情描写に心が動きます。
( 2009.12.19 )
多摩川の本ですが、カヌーの本ではありません。
汚かった多摩川の清流化に力を尽くされている方のお話です。
すごいバイタリティー。別世界の方ですね。
そして昔の多摩川は本当に汚かったということがよくわかります。
惜しむらくは、いろんな出来事がいつのことなのかが、微妙に不明確なこと。
現役で活動されていらっしゃる方なので、今後もウォッチしていきたいと思います。
( 2011.12.30 )
この本の刊行は2001年ですが、1980年代後半に書かれた様です。
登山家が、河口から水源までを独り徒歩で通しで遡った紀行です。
記録というよりは、内面的な描写や歴史紹介が多くて、遠藤甲太の「父と子の多摩川探検隊」に通じるところがあります。
「父と子の多摩川探検隊」が父子で、いくつかのセクションを細切れで登っているのに対して、この本の著者は、単身リュックを背負って何泊かして一気に遡っています。
そして割と、川の中を遡っています。
川くだりの参考情報はあまりありませんが、文学的な文体でつづられていて昭和の雰囲気がなかなかいいです。
( 2012.2.13 )
1991.1~2000.12にかけて、東京新聞に連載されたものが、2001.5に発行された本です。
多摩川の水源から羽村堰までの86箇所の、神社仏閣、景勝地や、土地にまつわる話などについて、一ヶ所づつ見開きでレポートされています。
左のページが写真(白黒)、右のページが文章になっています。
直接、川くだりの参考になるものはないですが、今まで川を下るばかりで知らずにいた多摩川の色んなことがわかって、川くだりの幅が広がるというか、奥が深くなる一冊だと思います。
2011年に丹波川を下った際、砂金らしきものを見ましたが、なるほど上流域には信玄公時代の金鉱があったりするようですし、おいらん淵にも触れています。
また、御岳の玉川屋。ここも取り上げられています。昔、太宰治が訪れていてたようです。
著者はカメラマンで、文章はあっさりしてガイドブックの様で読みやすいし、多摩川をホームゲレンデにする人は、是非、読んでおくのがいいでしょう。
( 2012.02.21 )
これは、多摩川流域のいわゆるガイドブックです。
源流から河口まで、32のトピックがあり、周辺情報も添えられています。
ページの半分以上は、羽村より上流に割かれています。
著者が、「佐藤秀明 他」となっていて、巻末に大勢名前が載っています。冒頭のグラビア以外は、どの写真と文章が佐藤さんによるものなのかはちょっとわかりません。
( 2013.01.02 )
1993年に刊行された佐藤秀明さんの写真集です。
笠取山の源流から河口まで、川と自然と暮らしが写されています。
自分は多摩川のほんの一部分しか漕いでないんだなあと感じる一冊です。
私が買った古本には、佐藤さんのサインが入っていました。
( 2013.01.16 )
汚かった多摩川が、綺麗になって、たくさんのアユが帰ってきて、それまでのプロセスと現状を取材したドキュメンタリーです。
下水道普及率、下水処理施設の性能向上、行政の取り組み、魚道、堰、いろんなことが多摩川の浄化に繋がっています。
自ら多摩川の近くに引っ越したり、企画が通るまで手弁当で多摩川に通ったり、いやもう、著者の方は本当に川が好きなんだなあと感じられる一冊です。
( 2015.05.25 )
この本はいいですね。
子供向けに書かれた本ですが、大人が読んでも楽しめます。
・綺麗で人々の身近にあった多摩川がほんの数年で汚れきった川になってしまった。
・それが下水道の普及で見事に再生された。
・下水処理水は温かいため、それまでは棲めなかった南米の魚も棲めるようになった。
・さまざまな外来種が入り込み、在来種が危機にあること。
などなど、全般的に、中流・下流域の話ですが、多摩川についていろいろ発見があります。
小学2年のときは多摩川で泳いでいて、5年のときは子供ながらに酷いと思ったということなので、急変ぶりが伺えます。
多摩川を愛する皆様、是非読んでみてください。
もちろん小学生のお子さんとかが読むのもいいと思います。
( 2015.05.25 )
奥多摩湖畔の「水と緑のふれあい館」で10年くらい前に購入しました。¥1,365。
この絵地図、なかなか凄いです。
幅約20cm、長さはなんと、約3mあり、笠取山から河口までが描かれています。
全てかどうかはわかりませんが、道所橋や梅沢橋の様な小さな橋までいちいち描かれていて、鉄道や堰も載っていて、素晴らしい川地図です。
※Amazonでは定価より高い値段で出ていますが、一部のお店や通販で、定価で手に入る様です。
⇒ アトリエ77
( 2020.10.16 )
野田知佑さんの本にも登場する『野村のおんちゃん』が主役。
ライターさんがヒアリングして書き起こした本です。
とにかく、野村のおんちゃんがすばらしいんです。
なんか、野村のおんちゃんに感動してしまいました。
野村さんは2008年の4月に93歳で亡くなられています。
(★★★)
( 2006.11.29 2020.10.16修正 )
四万十川で暮らす人々のなんとも幸せそうな姿を織り交ぜつつ、全編を通して描かれているのは、四万十川の清流と人々の暮らしが、政官財の利権構造による自然破壊により失われつつあることへの警鐘だ。
広葉樹の皆伐とスギ、ヒノキの植林による山の保水力の低下。護岸工事と砂防ダムによる自然破壊。無意味な大規模農道。そして津賀ダムと家地川堰堤による水質悪化と渇水。
決して水は綺麗ではない最後の清流四万十川。四万十川を下るなら読んでおくといいかも知れない。(1995 発行)
( 2006.11.29 2010.03.04 修正)
CWニコル、野田知佑、筑紫哲也、本多勝一、梅原猛らの講演録、三好和義、西田茂雄らの写真、吉野川シンポジウム実行委員会によるレポート、そして、流域住民の寄稿が載せられている。
第十の堰を、そして吉野川を守ろうという思いの伝わってくる一冊。
( 2010.02.14 )
わんことカヌーで紹介されていたので読んでみました。
四国吉野川・大歩危小歩危のラフティングガイドたちの生活と生き様を描いた本です。
ラフティングをしてみたくなるというより、彼らの棲む大歩危小歩危を一度訪ねてみたいと、思わせる本です。
ただ、私はヘタレものなので、この手の本はちょっと精神衛生上よくない面もあります。
( 2008.11.16 )
刊行されたときから表紙に魅せられ、気になっておりましたが、\4,515というのはとても庶民に手の出る金額ではありません。
図書館でちらみしたりしておりました。
しかし、この表紙はずるい。眉山を背景にしたこんにゃく橋。
まさに徳島の原風景ではないですか。
Amazonの古本で、送料込み\1,170で出ていたのでつい買ってしまいました。
ほんのりと懐かしい光景が広がっています。
三好和義さんの撮る子供の写真はいいですねえ。
残念ながら、表紙のこんにゃく橋(浜高房橋)は、2007年に撤去されたようです。
それにしても、年譜を見て思ったんですが、すごいバイタリティのある方です。
( 2013.01.22 )