2024年版 調布橋水位の研究

2019年の台風19号による水位激変のその後


免責事項:当ページの内容については、間違いのない様十分に注意しておりますが、その内容を保証するものではありません。 当ページの記載内容に間違いや行き届かないところがあり、損害を蒙ったとしても、当方はなんら責任を負いません。 川下りに当たっては、十分注意し、自己責任でお願いします。


あけましておめでとうございます。新年になったので、2024年の調布橋水位の状況を確認しておきたいと思います。

2019年の台風19号によって急激に下がった調布橋水位の値がその後どうなっているのか。

感覚的には、ほんの少し戻しているかなというところでしたが、実際の数字はどうなっているのか。

結論としては、依然として2019年の台風19号以前と比べると水位が40cmほど低く出てはいるものの、2024年は6月以外の月で前年より高い数値となっている。 また、12月で見ると2021年を底に、3年連続で上昇しており、今後も徐々に戻していくのではないかと思われる。

では見ていきたいと思います。

この問題は、多摩川の水位が下がったという事ではなく、以前と同じ水量・ボリュームだったとしても、調布橋の水位計の値が低く出るというものです。
台風によって、調布橋水位計付近の河床が削られて深くなり、同じ水深でも水位の値が低くなるというものです。


◆データに関して



【図1】2017 - 2024 調布橋水位の変化


図1は、2017年~2024年の8年間の水位です。(茶色の線が2024年)

夏場は降水でジグザグしますが、安定している1月~5月、12月で見ると一目瞭然です。

2017、2018、2019と、2022以降では40cm~50cmの違いがあります。

その差は、2019年(赤い線)の11月頃に発生しています。

図1はすこしゴチャゴチャしているので月別の平均に簡素化したのが図2です。

【図2】2002 - 2024 調布橋水位(月平均)


2020年の4月7月が少し高いですが、全体的には2019年10月を境に水位が下がっていることが分かります。


それでは2024年の状況がどうだったかという事ですが、台風前と比べると依然として40cm程度の差がありますが、6月を除くほぼすべての月に於いて2024年が前年を上回っています。

そして、1月と12月にフォーカスしたのが下の図3、図4です。

【図3】 1月の調布橋水位

【図4】 12月の調布橋水位


21年から22年にかけてのオフシーズンがボトムで、以後少しずつですが反発に転じています。

という事で、あまり面白い結果は出ませんでしたが、漕いだ感覚をデータで裏付けたとも言えます。


以下は、調布橋水位年平均と、小河内の雨量です。参考までに貼っておきます。



■参考資料

【図5】 調布橋年別平均水位

【図6】 2017-2024 小河内月別雨量

【図7】 2002-2024 小河内年別雨量

【図8】 2002-2024 1月の小河内雨量

【図9】 2002-2024 12月の小河内雨量


(2025.01.03 up)

・IPアドレスの一部を表示します。