普段は、ダラダラとして、直ぐにはブログに書かないんですが、素晴らしいものを観てしまい、会期にも限りがあるので、微力ながら世に知らしめないとと書き始めました。
月曜にここに行って来ました。
武蔵野美術大学。
『 令和2年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作 優秀作品展 』
語彙が貧困で全く持ってお恥ずかしいのですが、これは良かったです。なんか凄い感動しました。
もちろん展示物そのものも素敵なのですが、美大の学生さんの卒業・修了制作というのが、なんとも言えない感覚をもたらしてくれます。
夢や希望を持って入学して、4年或いは6年経って、しっかりと歩んだ人もそうでない人もいて、大学に残る人も社会に出る人もいて。
『優秀作品展』だから、卒業生平均よりもいい作品を作った方々なんでしょうけど、それでもやっぱり、夢に近づきつつある人と、夢を鞄に仕舞った人がたぶんいて、さらに、この作品展に自分の作品が辿り着かなかった人もいて、そういうのが混ざった感じが伝わって来て、何とも言えない感覚になります。
私は美術はもとよりデザイン工芸にも疎いので、作品の優劣は分からず、いいと感じたかどうかだけになるのですが、凄いいいものもあれば、普通にいいものや、よくわからない前衛的なものあったりするし、凄くいいものでなくても、何かを生み出そうと頑張った余韻が残っていたりして、どの作品も見入ってしまいます。
それで、美術大学という事ですけれども、純粋に美術( ARTとしての美術というか、絵画や彫刻的なもの )はむしろ少なくて、デザイン・工芸の領域のものが多くを占めていたように思います。関心が心の内側というより、社会に向いているといいますか。
さらに、Webサイトであったり、研究成果を本にしたものであったり、パフォーマンスであったり、CGであったりと、Outputの媒体も多様で面白かった。
展示物は卒業終了制作展からの抜粋・部分展示という事で、全体が見えなくて残念に思うものもありました。
一般の方向けの公開は、7月20〜25日、8月1日、8日という事なので、これは凄い山盛りお勧めしまくります。
※入館は無料ですが予約が必要です。↓
https://www.ocans.jp/musabi?fid=IjGCkZ5m
それで、この手の物をみたら、どうしてもマイベストを決めたくなります。
もっとも心に残ったのは、『Seam of skin』という、ポリスチレン樹脂を薄く切って着色して木目のような風合いにした材料で作った家具。
椅子と、幾つかの断片の展示しかなかったのですが、紹介用の動画が素晴らしかった。
自分は、この作品そのものと、この動画のどちらに感動したのか、分からななるくらい素晴らしい動画でした。
家に帰った後、ググってみたら、動画が見つかりました。( もしかしたら展示と音楽は違うかも )
会期中にもう一度行ってみたいと思う様な、作品群でした。
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