我が家の庭にはスダチの木があります。
たぶん10年以上前に、近所のホームセンターで、たしか980円で買いました。
それがいつだったか、記憶がないのですが、鉢で2、3年育てた後、地面に植え替えたのが2008年なので、地面に植えて12年は経っていると思います。
その間、一度だけ、花が一輪咲いただけで、あとはいっさい花が咲かず、実もならずだったのですが、2019年の春に『環状剥皮』なる秘技を試してみました。
ネットで、効果があるかもという記事を見たのです。( ググってみてください )
結論から言いますと、今年(2020年)、実がなりました。
この記事は、十数年目にして、究極奥義「環状剥皮」によって、実をつけたスダチの木の記録です。
*** 大体の年表 ***
■200?.? ホームセンターで980円で購入
■2008 鉢から地面に植え替え
:
:(その後、一度だけ1輪花が咲いただけ)
:
■2019.03
・環状剥皮 実施。
・失敗して枯れたら嫌なので、メインの幹ではやらずに、3つに枝分かれしている枝の1本に対して行ないました。
■2019.06
・なんとなく、あまり効果が出ていそうな気がせず、気になって、もう少し、深く剥いでみます。
根拠はありません。なんとなくです。
■2019.冬?~
・環状剥皮をした枝の葉が全て落葉しました。
結局、この年は花も咲かず、実もなりませんでした。
環例年との違いは、秋に落葉しただけです。
■2020.04
・環状剥皮をした枝に、一斉に蕾がつきました。
■2020.05 ~
・環状剥皮をしたところはこんな感じです。
・環状剥皮をした枝で、花が咲きました。
・しかし、環状剥皮をした枝の花や蕾は結局殆ど落ちてしまいます。
↑:花が落ちた後は、小さな実がたくさんなりましたが、殆どは消えてしまいました。
落ちてしまったのか、鳥が食べたのか、気が付いたら消えていました。
そして、環状剥皮をしていない枝にいくつか実がなりました。
この実が育ってその後、収穫に至ります。
環状剥皮をした枝では、2つだけ、ちゃんとした実がなりました。
■2020.07 環状剥皮をした枝に成った実。(黄緑色)
■そして、環状剥皮をしていない枝に成った実。(↓)
■2020.08.12 試しに一つ収穫してみました
香りは申し分ないのですが、少し果汁が少ない。
もう少し待ちます。
いやあ、苦節十数年、漸く収穫できました。
収穫したスダチは、方々に少しずつ旅立っていきました。
さて、問題は、この後どうするかです。
他の枝にも同じように環状剥皮を施すか、あるいは、そのまま放置か、、、。
今回、環状剥皮が奏功して実がなったという事は疑問の余地がないと思うのですが、環状剥皮をしていない枝でたくさん実がなったのは何故か?
もう少し調べてみたいと思います。
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[E:#x2605]2021.10.10追記:
2021年は豊作となりました。環状剝皮が影響していることは間違いないと思うのですが、実がなったのは環状剝皮をしていない枝で、環状剝皮をした枝にはほとんど実がならないという状況です。
◆ちなみに、普段は実家や親戚が送ってくれたりするのですが、買う時は以下のどっちかで買っています。
コメント
こんにちは、今果樹農家になろうと色々調べている者です。素人です。
実例大変参考になりました。
環状剥皮によって樹勢が衰えるようです。
木が「大きくなれないなら子孫繁栄に励むか」と認識する信号が、木全体に送られるのかもしれないですね。
「根域制限」といって根の生育を止めて、木を矮化させる技術もそれに近いのかもしれないです。
また経過を教えてください。
コメントありがとうございます!
果樹農家を目指しておられるのですか!? 樹種は何でしょうか? 素人から目指されるというのは凄いです。
この記事の続きもご覧になられたかもしれませんが、念のため貼っておきます。
https://www.kaifugun-yamakawacho.net/blog/wp-content/uploads/transport/blog/cat24326596/index.html
「環状剥皮」はかなり諸刃の剣ではないかという事と、何故か「環状剥皮」をしていない枝に実がなって「環状剥皮」をした枝は一部枯れてきているという状況です。
定期的にレポートいたしますので、また気が向いたらお寄りください。
ありがとうございました。果樹農家実現することをお祈りしております。
ありがとうございます。
続きもあったんですね。すごく分かりやすい写真や絵があったりして、助かります。
個人的にはアボカドを作りたいと思って勉強しています。なかなか厳しい果樹です。
何かしら手があると思って調べています。
環状剥皮は諸刃の剣ですね。樹勢を弱くしているので、ケアは必要と思います。
花や実が沢山できてしまうようであれば、摘花や摘果をするべきなのかもしれないです。
お互いに養分を奪い合っている状態だと思います。
また、花や実に養分が使われてしまい、新しい芽や葉を育てる養分が不足してるということもあると思います。
実を付けた後は、樹勢を回復させる為に施肥すると良いようです。お礼肥と言うようです。
また今度お邪魔しまーす!
ありがとうございます。
環状剝皮しただけでその後何も手当していないので、摘花、摘果、施肥について調べてみたいと思います。
アボガド、うまく行くといいですね!
何度もすみません。自分の中で情報が更新されたので、お伝えしておきます。
どうやら環状剥皮には、栄養以外にも植物ホルモンが影響していそうです。
もう一歩踏み込む内容になってしまうので、興味があれば調べてみてください。
ただ色々調べましたが、環状剥皮と植物ホルモンの関係は完全には解明されていないように思います。
道法スタイルという育て方が植物ホルモンの効果を最大化させることを目的としていて、参考になるかと思います。
私は「高糖度・連産のミカンつくり」という本で勉強しています。アボカドだけど。
主に「切り上げ剪定」に関する話です。
もう一つ、枝が枯れた件、もしかしたら環状剥皮で削り過ぎによるものかもしれないです。
師管という栄養が通る部分は削って良いのですが、導管と呼ばれる水の通り道を削ると十分に水分が供給されなくなると思います。
程度によりますが、恐らくそのうち修復されると思います。
導管→道管です。失礼しました。
情報ありがとうございます。
剪定の仕方で変わって来るんですね?! 毎年100%なんとなくの雰囲気オンリーで剪定しているのでちょっと興味出て来ました。
それから、環状剥皮の削り過ぎですが、心当たりありありです。一度削ってから何も起こらないので、何か月か経って追加で削ったりしてしまっておりました。修復されるなら嬉しいです。
また情報ありましたら教えてください。