昨日は、草加に行ってきました。
草加、甘く見てたら結構遠いー。
11/3-4の2日間で、10校( 内1校は中学 )の演劇が上演される『 2019 高校演劇 fair in そうか 』
今回は、2日目のトリの草加南が目当てで出掛けます。
中学生の演劇にも興味があったのですが、諸事情ありまして越谷北と草加南の2校だけ拝見しました。
場所は草加市中央公民館。
それなりに立派な劇場で席数は500くらいでしょうか。
設備はちょっと古い感じです。
それから、パンフレットの紙質が立派です。
広告がありませんから、主催者がお金持ちなのでしょうか。
主催は「草加市青少年健全育成市民会議」と、演劇連盟の東部南地区。
では、、、
■越谷北高校 『(急遽演目を変更いたしました)』 作:白井 遊
23人の部員の内19人が出られなくなって、急遽4人の芝居になりましたという始まりですが、取り立てて、その事は関係ないというか、つまり、役柄が演劇部で困ったどうしよう。ならわかるのですが、始まってしまうとただの普通の4人の芝居なので、急遽演目を変更いたしました的なところは何もありません。
オカルト好きな姉と、妹、姉の友達、ネットで知り合った4人。それから小人が出てきます。
始まってすぐは、ちょっといまいちかなと思ったのですが、話が進むうちにだんだん引き込まれていきます。なかなか面白かったのですが、ちょっと後半間延びした感があって、少し寝てしまいました。
客席の笑いを結構取っていました。女子高生は笑いのハードルが低すぎてちょっと、、、という感じなのですが、面白いんだから仕方ありません。
■草加南高校 『DOKUSAISHA~charles Chaplin”The GreatDictator”より~』 作:郷原 玲
県大会3年連続出場の草加南。今年は出場なりませんでしたが、果たしてどんなんだろうと、拝見しに行った訳でございます。
いやー、DNAは引き継がれているといいますか、草加南の舞台は、なんかとても『誠実感』があって好きなんです。
選ぶ台本がそうですし、あとは演じ方というか雰囲気としかいえないですが、雰囲気が誠実な感じなんですよね。
あとは、舞台装置が考えられている感じがいつもいたします。
それで、今回もよかったのですが、少しけなしつつ感想を。
以下、箇条書き的ですみません。
なんとなく、ちょっと雑な印象がありました。
これは、台本がそうなんではないかと思います。
途中、『話半分』の一場面が出てきて、『え?』と思ったのですが、帰宅して調べたら、同じ作者なんですね。
『話半分』はとてもピュアにできていますが、『話半分』を部分的に取り入れている時点で、この台本に雑味が出るというか。
もしかしたら、『話半分』の方が後なのかもしれませんが・・・。
チャップリンの独裁者のパロディということになるのでしょうが、戦争中の日本に投影した場合、独裁者的なところが弱くなってしまいますし、そこが解決されていない台本であったように感じました。
花さんはとても好かったですね。1年生なので来年が楽しみです。
あと、話半分とはなまぼろしの主役の方も出られていたんですね。竹やり持っていらした方でしょうか・・・(お顔ははっきり分かりませんが、なんとなく)。なんかそうかなと思って観ておりました。
そして、あの頻繁に移動させていた黒い2つの台はなんだったんでしょう??
いちいち、動かしていて、そんな必要あるんかい? と思ったりもしていたのですが、後半、立てて使っていて、なんか、凄いって思いました。
あるいはあの台を動かすさまに、なんらかの役割があったのでしょうか。。。
あの台へのこだわりが知りたいですね。
全体としては、とても良かったのですが、これまで拝見したものに較べると、完成度が少し低いように感じました。
ただ、草加南のDNAは感じ取れたので良い気持ちになりました。来年を楽しみにしたいと思います。
それと、この時期の演劇の大会ということですが、生徒さんのモチベーションというのはどうなのでしょうか・・・。
秋の大会が終わって間もない時期で、県大会出場校は出ないという、この時期というのがちょっと気になりますが、春秋2度の大会以外にこういう場があって、素晴らしいと思います。
プログラムの中に、「地元草加の代表的な文化行事として定着させよう」というくだりがありました。そうなって行くといいですねえ。
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