日曜日、秩父まで行ってきました。
「 WE ARE!! 秩父農工科学 第40回自主公演 」
秩父農工科学の自主公演を観るのは初めてです。
ちなみに池袋方面から行く場合、横瀬で前4両が西武秩父経由の三峰口行、後ろ4両が西武秩父に停まらない長瀞行になります。
google mapみたら会場の秩父宮記念市民会館は、御花畑駅の方が多少近いので、長瀞行に乗ったのですが、先に三峰口行が出て、通過待ちがあって、それから長瀞行が発車なので、三峰口行に乗った方が早く着きますね。秩父鉄道はpasmo使えないし。
それで、秩父宮記念市民会館を遠望しますと、10時の時点で外に行列ができています。寒い中並ぶのは嫌なので、西武秩父駅まで歩いてお土産物屋を物色。10時半少し前に秩父宮記念市民会館に戻ったのですが、さらに列が延びていました。
そもそも、立派で大きな秩父宮記念市民会館を見た時点で、「ここを会場にするとは侮れん」と思ったのですが、行列の整理や駐車場の案内も生徒さんたちが手際よくやっていて、これはちょっと「ここすごいじゃないですか」という感じになってきます。
このホール、1階席(721席・車椅子席4席) 2階席(286席)。こんなところでやるのはすごい。ちなみに、さいたま芸術劇場は1F/610席 2F/166席。
今回、もちろん芝居もよかったのですが、なにより一番感動したのは、客席や、ロビーや、劇場に、秩父農工演劇部への好意と愛情が溢れているように感じたことでした。
観客は、とにかく年配の方や大人が多い。はじめのうちは、保護者の方たちなんだろうと思っていたのですが、考えたらそれだけでは数が合いません。1階席の7割は埋まっていた様に見えましたから。観客はおよそ500人くらいでしょうか。
部員が50人いるとしても、保護者だけでは足りません。遥か昔のOG/OBとか、地域の人とか、おそらくそういう方が相当数いらしていたのではないかと。
そして、入り口で頂いたプログラムに載っていた広告がすごく多い。数えたら240件近くありました。
頑張っても一年でこんなに集まらないだろうし、歴史と、地域からの愛情を感じて、心を打たれたのでした。
さて、芝居の方ですが、『時をかける少女』と『群青フェイク』の2本立てです。
『時をかける少女』 筒井康隆/原作 コイケユタカ/脚本
1年生が中心の舞台。『群青フェイク』と並行でこれができる層の厚さに唸らされました。
一年生という感じはそれなりにするのですが、彼らが11月に芸術劇場でどんな舞台を演じるのか楽しみになりました。
深町くんとハグするところには、ちょっと唐突感というかプロセス”はしょった”感はありました。
『群青フェイク』 コイケユタカ/作
これは県大会で見たやつです。アサヒが机に飛び乗るとこは何度見てもいいですね。ああゆうのは、演出の人が考えるのか。
それで、これは会場の雰囲気によるものなのか、県大会の時は役者の皆さん戦ってる感というか、鋭いオーラがあったのですが、今回はちょっと違っていたというか、優しいオーラを感じたのでありました。
そして、芝居を作るという芸術的なプロセスだけではなく、切符を売って、広告を集めて、ホールを借りて、駐車場の整理をするというプロセスが部活動に組み込まれていることに、先生は大変でしょうけど、すごい肯定感というかいいなあと感じたのでありました。
という事で、すっかり愛情オーラに当てられて、じゅわーっとしながら秩父を後にしたしました。よかったよかった。
一つだけ謎だったのが、私の切符は昼の部夕方の部の区別がなかったこと。来場者が偏ったらどおするんだと心配していたのですが、他の方が持っているのは黄色い切符。私のはオレンジ。
たぶん、県大会の会場前売り用の特別バージョンだったんですかねと納得しました。
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