2019年の高校演劇の見納めという事で、「高校演劇サミット2019」なるものに行ってきました。
徳島市立がネット上で結構推されていまして、加えて、なんといっても母校ではないけれど、郷里の学校が出るということで、これはちょっと行ってみようかと。
場所は、井の頭線の駒場東大前の「アゴラ劇場」。
つい東大口から出て、懐かしの母校の写真を撮ったりしておりました。(ウソ)
本日拝見したのは徳島市立の「あゆみ(3人Ver.)」。柴幸男の作品です。
柴幸男といえば名作「わたしの星」の作者で期待が高まります。
他に2校あったのですが、幕間が45分というのもちょっとしんどいし、拝見したのは徳島市立のみ。
1500円です。(3校セットで3000円)
前説的なコーナーもあって、味付け海苔の宣伝をしたりしてて、それはそれで面白くはあったのですが、徳島まで歩いて帰るしかないみたいなことを言いだして、無理やり本編のテーマにつないで来たのは、ちょっと彼らも辛かったのではなかろうか・・・。
お話は、「じんせえー」って感じで、川中美雪の「川の流れのように」が頭の中で鳴る様な素敵なお話で最後はぐっと来ました。
それで、これは実験的な台本なのでしょうか?
場面場面では、3人の役者で2人を演じていて、舞台のあるエリア内には2人だけいて、一人がエリアを出るときに、もう一人が入って役を引き継ぐような感じで進んでいきます。
よくこんなことができるなあ、こんがらないのかと感心していました。
実際どれくらい難しいことなのか分かりませんが、話そのものよりも、3人2役のところに神経が行ってしまいました。
いずれにしても、役者さんたち、立ち居振る舞いも立派でしたし、東京まで出てきて、小劇場で舞台に立ってお客さんに向かって芝居して、あぁ立派だなあと感心しました。
いい経験をされましたね。ただ、阿波弁と標準語の使い分けが、ちょっとぐだぐだ感があったように思えました。
アゴラ劇場、本日の客席は65席くらいでしょうか。ほぼ満席でした。
お客の6割は55歳以上という感じで、高校生が全く全然いないのは意外でした。
主催者のウェブページに、「大人の観客が高校演劇と出会う場を創出することを第一のねらいとしています。 」と書いてありましたから、その点ではいいのかも知れませんが、なんとなく根拠レスですが、他校の顧問とか、元顧問っていう雰囲気の漂う方が多かったように思います。主催者のウェブページには「特に高校演劇をまだ知らないお客様のご来場をお待ちしています。」とありましたが、どれくらい実現されたのでしょうか。
ちなみにどうでもいいことですが、駒場東大前、35年程前に何度か訪れたことがありました。
微妙に既視感があったのですが、帰宅して確認したら「駒場小劇場」に2回ほど行ったからでした。
帰り道、「満留賀」を見つけた時はちょっと嬉しかった。
という事で、わたしの今年の感激はおしまいであります。
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