今年も地区大会の季節がやってきました。
去年の大会は、一日のみの5校しか観なかったのですが、今年は気合を入れております。
有給を取って、金曜からお邪魔しました。
今回の出場は下記の13校、あれ? なんか少ないような・・・。
なんと、入間向陽の名前がありません。あわてて、春大会のパンフを見たら2年生がそこそこいるのにどうしたことか。
入間向陽は、「鶺鴒物語」がそれはそれは素晴らしかったので、わたしの中では特別な高校のひとつなのですが、極めて残念です。
でも、人生いろいろありますから、こういうこともあります。
高校時代としては、振り返ってちょっと残念に思う要素になるかもしれませんが、高校を卒業した後の人生にもいろいろとチャンスはありますし、残念なことも起きますし。
9/20(金)
所沢中央高校 「もなか」 作:塚町幸憲
秋草学園高校 「花ノ咲ク丘」 生徒創作
所沢商業高校 「Perfect Answer」 作:吉野 ヒカル
聖望学園高校 「Letters」 作:木川田 敏晴 聖望学園高校演劇部潤色
9/21(土)
西武文理高校 「終わりのある世界」 作:九国 光
狭山経済高校 「しあはせのことのは」 作:宮城県石巻北高等学校 準&演劇部 狭山経済高校演劇部潤色
所沢西高校 「growth」 生徒顧問創作
所沢北高校 「ビー玉雨と眠たげな夏」 作:清野 和也
狭山清陵高校 「嘘をつく人」 作:浬由有 杳
9/22(日)
所沢高校 「盲聾[Blind and Deaf]」 作:高石 紗和子 とこえん潤色
豊岡高校 「セミの声が聞こえる」 作:生徒創作
芸術総合高校 「さらば夏の思い出」 作:市堂令/劇団青い鳥 芸術総合高校演劇部潤色
飯能高校 「rebirth」 作:飯能高校演劇部(生徒創作)
尚、生徒創作、生徒顧問創作については、お名前を載せるのは控えさせていただきました。
プログラムに載せているのに、ここに書かないのは失礼かなとは思うのですが、地区大会ではありますし、生徒さんの名前を載せるのはどうかなと。県大会については、もはや次の段階という事で、書くことにしております。
また、この日は、後ろの席の最前列で拝見しました。ですので、役者さんの顔ははっきりとはわかりません。
本当は、表情がきちんとわかるのがいいのですが、平日ですし、前の席に怪しいオッサンが座るというのは余りに目立ちすぎるので・・。
それでは、初日の4本参ります。
どこもよかったです。
所沢中央高校 「もなか」 作:塚町幸憲
これはですね、両親がいない家庭で、就職している姉と、無職の妹が暮らしているところに、放浪していた兄が三年ぶりに帰ってきて・・・。
というお話しです。
取り立ててオチもなく、劇的な展開もなく、淡々と進み、淡々と終わりました。
個人的には、淡々としたものは、好きだったりします。
セリフが役者間でつながってないとか、ちょっと読んでる感があったとか、そういうところはありました。
ただ、現代の現実の世界が舞台で、登場人物が20代というのは、高校生にとってもっとも演じるのが難しいキャラクタではないかと思うのです。
時代や世界が違っていれば別ですが、多感な高校生が、今の自分の数年先を演じるというのは、これはどうしたって難しい。
それに、どうしてもジェームズ三木的といいますか、ちょっと難しい台本を選ばれたのではないかと思います。
その他、気になったこと。
・両親がいなくて子供だけで暮らしていますが、その背景が語られてもよかったかと・・・。
・ナツミさんはずーっと、もう一人の妹だと思っておりました。(私だけ??)
・墓参りのシーンがなんか取ってつけたようなというか、あれだけかいな・・・。
・お姉さんの結婚も、すーっと通り過ぎるだけで、なんかもうひとつ。
でも、なかなか、いい感じでありました。
秋草学園高校 「花ノ咲ク丘」 生徒創作
いやー、これはですね、よかったです。
話の筋としては、親が決めたいいなずけのそれぞれが実は別の人の事が好きで、最後はそれぞれ本当に好きな人と結ばれるというベタなお話です。
なんか、新座柳瀬の舞台を彷彿とさせますが、生徒創作というのが凄い。
完成度はまだまだ高くはないですが、役者さんもしっかりしていたし、楽しめました。
もちろんスミレさんにはすごく存在感がたったのですが、メイドさんにいたるまで、一人ひとりにきちんとキャラクタがあって、それはとても良かったのでした。
ちょっと気になったこと。
・ちょっとセリフが聞き取れない事が何度かあった
・あの口説くセリフは全部オリジナルなら凄い
・人に時刻を聞いて、『なんという偶然・・』というのは、今度やってみようと思った。
・幕の開け閉めが気になった。
ラストシーンで、お兄さんが輪に加わらなかったところはよかったですね、ちょっとうるっと来ました。
所沢商業高校 「Perfect Answer」 作:吉野 ヒカル
よくできたお話です。
塾講師のバイトで採点している高校生4人が、問題の違和感が気になったことから、それを分析しはじめて実は3つの問題に関連があるとの説を出し、劇にして検証するという大変楽しいお話です。
テンポもよくて、役者さんもしっかりしていてとても楽しめました。
聖望学園高校 「Letters」 作:木川田 敏晴 聖望学園高校演劇部潤色
演劇部の3年2人と2年1人の三人の劇。
2人の3年生が国語の宿題でラブレターを書いていて、一人が、共通の幼馴染の佐々木君の事が好きで、でも気持ちを伝えられない。
もう一人は、伝えないと後悔するよと背中を押すのだけれど、実は自分も佐々木君が好きというこれまたベタなお話。
ただ、ここは、3人の役者さんが凄く良かったです。
ただちょっと気になったこと。
・本田さんは、鈴木さんも佐々木君が好きだということに気づいているのかどうかが良くわからなかった。(私だけ??)
・鈴木さんが答えを直ぐにばらし過ぎというか、自分も佐々木君が好きというのを出しすぎていた。
・ラストがちょっと物足らなかったが、まあこの手のストーリーだと仕方ないか。
という事で、講評もお聞きして、初日を存分に堪能させていただきました。
さらに、その後、弘法の湯でひと風呂浴びたりしまして、有意義な一日でありました。
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