2018年秋季 高校演劇埼玉西部B地区大会

高校演劇と演劇など

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日曜日、所沢市中央公民館に行ってきました。
「2018年度 高校演劇祭西部B地区発表会」
大会日程は、金・土・日の三日間で15校の上演。
金曜は仕事ですし、土曜はちよっと疲れてダラッとしておりまして、最終日のみお邪魔しました。
春の大会で素晴らしい舞台を演じた「狭山清陵」を楽しみにしていたのですが、金曜だったのはとても残念なことでありました。
そして、既に県大出場校が決まったようです。深谷本状の地区大会が先に終わっているので、そうなるのですね。
所沢高校おめでとうございます。
拝見したのは以下の5校。
所沢 プラヌラ 高石 紗和子~とこえん潤色~ 既成
西武文理 赤白をあなたへ 西武学園文理高校演劇部 生徒
芸術総合 墓場、女子高生 福原 充則 既成
飯能 『R』 飯能高校演劇部 生徒
所沢北 世界の謎ともうひとつ 横森 香菜 ・ 中村 勉 既成
■所沢 プラヌラ 高石 紗和子~とこえん潤色~ 既成
不登校になった女子高生と、その幼馴染、事故で泳げなくなった女子高生たちの思いを描いた・・・みたいな。
前半、ちょっと滑舌が気になったり、分散された感じがしましたが、登場人物が減ってきた後半以降引き込まれました。
ただ、なんとなくですね、期待に応えてくれなかった感がありまして・・・。
これまでの所高は、毎度センスの良さに惚れ惚れされられるし、照明や音響との緻密な連携に感心するし、どことなく華麗なのですが、今回はそれが無かったというか、所高色が出ていなかったような。
とはいえ、所高の秋大会を観はじめて4作目にして初めての県大進出。
今まで出てないのが不思議なくらいですが、いやいや、良かったよかった。
ひとつ気になったのはプロジェクタでのくらげ映像の投影。
なぜ、黒い幕にうつしたりする意図はなんだったんだろうか・・・。

■西武文理 赤白をあなたへ 西武学園文理高校演劇部 生徒
お稲荷さんのキツネが時代超えてて少女とふれ合う物語・・・みたいな。
割とキツネと少女が交代で話すのですが、スタスタと袖から出てきて、
またスタスタと去っていくのが気になりました。

それで、なんかですね、プログラムをみるとじゅわーっと来てしまいます。
キャストスタッフ合わせて生徒は4人。
内、2名が助っ人で、1名が3年の先輩。1年はなし。
来年の春大会はきちっと見届けたい。
作者の清らかな心を感じる舞台でありました。
■芸術総合 墓場、女子高生 福原 充則 既成
えっなんで?!
春大会でやった作品ではないですか。そういうりもありなんですね。
役者の半分は入れ替わっていますが、完成度は春より上がったと思います。
しかし、種類としては、芸総の秋の大会に期待する舞台ではありませんでした。
面白い台本ではありますが、大勢の人が割とそれなりに露出するということで、個性が見えなくなってしまう。
やはりもう少し、露出にメリハがあって、登場人物の個性が観客にインプットされないと、どこか距離が出来てしまいます。
芸総や農三は人数が多いし、大勢を露出させようとすると難しいですよね。
でも、今回の舞台、他校だったら結構褒めてたかも。やはり、芸総は期待値が違いますからね。

■飯能 『R』 飯能高校演劇部 生徒
死神の世界にやってきた新入りが実は・・・。
これが、生徒創作というのは凄いですね。
近くに座った女子高生も「凄い創作」って感動していました。
後半、よく分からなくなってしまったのが惜しかった。
■所沢北 世界の謎ともうひとつ 横森 香菜 ・ 中村 勉 既成
この日観させていただいた5校の中で一番良かった。
途中まで、時空を超えた的なストーリーがある事を忘れて楽しめました。

なんか、SF的な部分もちょっとよく分からなかったし、日常編との繋がりもすっきりしなかったのが残念でしたが。

というか、日常世界の中だけで進む話でいいんじゃないかくらいに思いましたが、これは台本のほうの問題ですかね。
どの役者もいい感じですし、「のぞく・はいる・ほる」でいい味出しているなあって、気に留めていた子が、期待通りの存在感になっていて。
1年生が二人なのはちょっと寂しいですが、お二人ともいい味を出していました。

これからも楽しみであります。
お約束の作品賞と俳優賞
■作品賞:所沢北
■俳優賞:大塚レイカ役
それにしても、「狭山清陵」みたかったなあ。
尚、お昼は、いつもの様にハヤチネで920円のから揚げ定食でありました。
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