2018年度 埼玉県高校演劇西部B地区春季大会
初日の午後の感想です。
■芸術総合「墓場、女子高生」 作:福原充則、芸術総合高校演劇部潤色
これは楽しめました。
セットも良いです。
とにかく面白かったー。
芸術総合は、秋は眠くなる系、春は楽しめる系ですね。
秋も楽しめる系にすればいいかというと、そうではなくて、芸総の眠くなるやつは芸総にしか出来ない舞台ですから、秋は眠くなる系でないといけません。
で、今回も十分楽しめたんですが、気になったことを書きます。
とても楽しめたんですが、芸総は期待値が違いますから。
登場人物にもう少し個性があっても良かったかと。
日野の友人たち、外見に特色のあるジャージの子と背の高い子以外は、誰が誰なのか分からない。
あと、ちょっと台詞が聞き取りづらいところも。
■聖望 「夏芙蓉」 作:越智 優
うーん、役者さんは皆さん大変良かったと思います。
4人の存在感もしっかりあって。4人のバランスや個性もいい感じです。
ただ、なんか同じトーンでだらだら続いた感がありまして。飽きてしまいました。
実は死んでいた友だち。というのも、びっくりもしないし、期待通りでもなく、「引っ張って、そっちかー」という感じ。
凄いよかったんですが、選んだ台本が良くなかった。
でですね、去年の秋大会、会長と剣道部の子が良かったと書いたのですが、その子達が今回誰だったのか分からない。
やはり、誰が誰か分かるようにプログラムには書いていただきたい。
そうしてもらえると、2度楽しめるんですよね。
■狭山清陵 「君死にたまふことなかれ」 作:いぐりんとその仲間たち
この手のジャンルは余り好きでないですし、すみません正直全然期待してなかったのですが、始まって5分もしたら完全に引き込まれてしまいました。
いやー実に素晴らしかった。感動しました。
しかし、なんで、春大会でこういうのやるの?
秋でやったら、関東大会まで行けたんではないか!?
姉も素晴らしいし、弟も凄い。そして弟は2年。秋の大会が超楽しみです。ぜひ、土曜か日曜でお願いします。
清陵の舞台は今まで一度しか観ていませんでしたが、勿体ないことをしました。
語彙が無くて申し訳ないけど、本当に良かった。
後ろの席の年配の女性も、高校生と思えないって言ってました。
そしてですね、更に凄いと思ったのが、セットが、演目書いためくるやつ以外に何も無かったこと(たぶん)。
いやいや、セットなんていらないんですね。
ただ、検閲官が客席から登場したのはいいとして、その後の客席からの掛け声、あれはどうかと思った。
それまでの手拍子とかも誘導されてたのかと思ってしまう。
■所沢中央 「リストランテ・ウィッカ」 作:大矢場 智之 所沢中央高校演劇部潤色
いや、良かったです。
お話も切なくてよかった。
二人の熱演が素晴らしかった。
でも、なんかところどころ、その、学芸会的な場面があって気になりました。
これは去年から感じていることです。
地区大会で一日フルに拝見したのは初めてですが、いや、疲れますね。
私は観ているだけですが、秋の大会の審査員の方はたいへんですね。
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