時折、日本のホワイトカラーの生産性が低いという事が話題になります。
古い話で恐縮ですが、まさにそれを実感する体験を思い出したので、書いておきます。
もう随分昔の事です。
会社に入って5年は経ってなかったと思うので、今から25年くらい前でしょうか。
昔の事なので、微妙に違ってるかも知れませんが、ご容赦を。。。
当時、金融関係のSEをしていたのですが、電話番号の編集サブルーチンというものがありました。
サブルーチンと言っても一般の方は分からないと思います。
まあ、excelの関数と思ってください。
たとえば、0123-45-6789という電話番号が遭ったとして、
市外局番(0123)、市内局番(45)、加入者番号(6789)が、excelの別々のセルに入っています。
これを印刷したり、画面に表示したりするときに、いくつかの表示の仕方があります。
たとえば、以下のようなパターンがあるでしょう。
0123-45-6789
(0123)45-6789
0123(45)6789
0123- 45-6789
0123( 45)6789
0123456789
たとえば、excelの関数でtelnodispというのを作るとして、
=telnodisp(1,A2,B2,C2)
と書いて、始めの数字のところが編集パターンを示します。
当時、これをなんとも思っていませんでした。
さて、その頃、シティバンクに口座を開いていまして。
些細な金額でしたが、シティバンクに口座を開くということが、なんとなく格好いい事と思っていたのです。
バブルの崩壊直後くらいでしたから。
で、シティバンクには通帳がありませんでした。
その代わりに、毎月、外貨の売り買いのレポートが郵送されてきました。
そのレポートの右上の隅には、日付と、10桁の数字が印刷されていました。
0123456789
始めは気づかなかったんですが、何ヶ月か経って、「ん? この番号・・・」
そう、私の電話番号だったのです。
それに気づいた時はショックでした。
こちらは、使うかどうかも分からない電話番号の表示編集パターンを何種類も作っていたのに、シティバンクは連番の0123456789だったのです。
ああ、これじゃあ、まったく勝ち目がない、こんなことしてたら勝てるわけがないと、その時強烈に思ったのを覚えています。
それから暫くして、シティバンクから届くレポートも、0123-45-6789になったように記憶していますが、はっきりしません。
レポートは捨ててしまったし、さらにその後、シティバンクは撤退してしまったので。。。。。
私たち自身も、私の接するお客様も、未だに、telnodisp 関数の改善を求めているように思います。
それでは、あきませんよねえ。
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