第66回埼玉県高校演劇中央発表会 その1

高校演劇と演劇など

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今年も行ってきました。さいたま芸術劇場。
第66回埼玉県高校演劇中央発表会
初日の上演は以下です。(連盟サイトより無断転載)
9:40 開場
10:00 開会式
10:30 草加南高校「話半分」作:郷原 玲
11:50 宮代高校「マンザナ、わが町」作:井上ひさし
12:50 昼食休憩
13:50 所沢北高校「のぞく・はいる・ほる」作:古谷泰三
15:10 芸術総合高校「朝がある」作:柴 幸男
16:30 浦和実業学園高校「銀河鉄道の夜 -Together, always as ever-」原作:宮澤賢治/脚色:彷川 流
17:50 越谷南高校「宵待草」作:斑鳩里志
土曜は、8時過ぎに家を出ます。電車にするか、車で行くか迷ってたんですが、布団の中でゴロゴロするうちに、電車の選択肢がなくなりました。いやー浦所バイパスのケヤキの紅葉がとても美しいですね。
去年、一昨年は、開場前に長ーい列が出来ていたのですが、今年は9:20に着いたら、かなり先頭に近いところにならびました。
客席も満席にはならなかったし、どおしたんでしょうか?
さて、これを書いている時点で、既に関東大会へ越谷南と秩父農工科学が選出されたということを知っております。
両校の皆様、おめでとうございます。
では、感想です。昨夜は一杯やったので書けませんでした。まあ、今日も一杯やってるんですけど・・・。
■草加南高校「話半分」作:郷原 玲
このお話は知っております。
去年の関東大会で長野県の茅野高校の舞台を観ました。
いいお話です。
で、草加南ですが、ミドリがかなりとても大変よかった。
1年なのに凄い。
ただ、惜しむらくは声が小さい。
この時は前から4列目だったのですが、後ろの人聞こえているだろうかと心配になりました。
会場の小さい地区大会と違って、県大会で初めて直面する問題なのかも知れません。
それと、シゲルの母も良かった。
その他脇を固めるキャストの方もみなさんしっかりしてました。
そして、草加南が素晴らしかったのが、舞台装置。
倒したら茂みになる瓦礫。人が入った茂み。
どれもよく考えられています。
中でも新聞紙の衝立が秀逸でした。
上演が終わった後、後ろの席の女の子たちが、「あれやばいよね。裏でぶつかって破いたりしたら土下座だよね」
って言ってました。
そこ来る? って感じですが、なんか埼玉っぽい感じがしてほっこりしました。
照明もよかったし。
ただ、何とはなしに、ぐいぐい入り込んでくるパワーが不足だったような気がします。
間違えてつないだ際の掛け合い、あれがどこか少し物足りなかった。
個人的には、あそこは、「ブレードランナー」の「2つで十分ですよ」に相当する重要箇所だと思うのです。
■宮代高校「マンザナ、わが町」作:井上ひさし
これはいいお話でした。
キャストも皆さん個性的でしっかりしてました。
ただ、滑舌が気になったのと、余計な間や無駄な動きやセリフがあるように感じました。
いわゆるセリフのキャッチボール的なところも多少気になったし。
クライマックスに向けてストーリーとしてはいい感じに展開していくんですが、なぜか舞台の上は単調に淡白に感じられて、ところどころ寝てしまいました。すみません。
そう、どこか、淡白だったんです。
なんか、勝手に最近観た映画の「ドリーム」にかぶさって。(話は違いますが)。
凄い期待が高まったんですよね。
そういう期待を高めさせたところは凄いと思います。
■所沢北高校「のぞく・はいる・ほる」作:古谷泰三
いやいやいや、所沢北が県大会に出るとは!(TT)
正直、地区大会は良かったとは思いましたが、話としては面白くなかったし、県大出場を知った時は、えっ?! と思いましたが、なるほど、面白いかどうかと審査はまた別なのかと妙に納得しました。
たしかに、良かったことは確かです。
今まで観た所沢北の芝居で一番面白くなかったけど、一番良く出来ていた。
で、県大会。
所沢北は特別なので、はじめの内はもう、「セリフ飛ばしたらどうしよう」とか、親鳥のように心配して観ていたのですが、皆さん安定感があってそんな心配はすぐにしなくなりました。
地区大会に較べて、ずいぶん良くなっています。
そういう変化を見ると、心が動きますよね。
とりわけ1年生の3人の存在感がよりくっきりしてしっかりして。
お話としては、シュール(?)な感じでありまして、私はこの手のは好きではないし、面白くもないのですが、評論家モードに切り替えて観ていると、なかなか良いではありませんか。
前の席のオジサンと、右の席のおじさん寝てらっしゃいました。おじさんの方はいびきも少しかかれて。
まあそうですよね。
次に所沢北がどんな芝居をするのか、楽しみであります。
■芸術総合高校「朝がある」作:柴 幸男
いやいや、ここも地区大会より、たいそう良くなっています。
地区大会は、声が届かなかったり、音響にも気になるところがありましたが、見事に改善されています。
ただ、寝てしまいました。
そりゃ、初めてみた時は、「美しい、素晴らしい」って感動して、芸総の秋大会で初めて寝なかったんですが、2回目だとさすがに眠気が。。。
で、気になったことですが、ひとつは、風景の投影は不要。
これは、講評でも指摘されてましたが、多分、みなさん同じ意見かと思います。
そしてもうひとつは、もう少し、動きにメリハリがあってもいいのでは? というか、激しい動きの瞬間や、ゆっくりした動きの瞬間があれば、観客を眠らせることはないのかなと。
彼女たちであれば、当然出来るでしょうし、そうすれば、1時間が短く感じられたのではないでしょうか。
ちょっと、単調であったと今になって気づきました。
■浦和実業学園高校「銀河鉄道の夜 -Together, always as ever-」原作:宮澤賢治/脚色:彷川 流
うーん。
なんだろう・・・。
ヒットしたテレビアニメの映画版を観る様というか、大河ドラマの総集編を観る様というか、なにかそんな感じがして入り込めませんでした。朗読みたいなのもそういう感覚にさせたのかもしれません。
ただ、ジョバンニは凄かった。「えっ何この子?!」状態。
圧巻でした。
なんか、高泉淳子の山田のぼるを髣髴させられました。
■越谷南高校「宵待草」作:斑鳩里志
まず、関東大会進出、おめでとうございます。
うーん。
ここは、なんというか個性的でありました。
粗もそれなりにあったと思います。
あおいとなつ代の区別も最後までつかなかったし。
でも、よく出来ていたと思います。
うーん。うーん。よく出来ていたんですよね。
何と言っていいのか分かりませんが、なんか凄いし。
それと、審査員の方は、やたら蜆売りが良かったとおっしゃっていましたが、私が一番感動したのは、あの、まるで映画のようなラストですね。あれはぐっと来た。
という事で、初日は、以上であります。
昼休みは「ステーキのどん」。
そのあと、十万石饅頭買いました。
今さっき食べましたが、「うまい、うますぎる」
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