昨日今日と、さいたま芸術劇場に行ってきました。
第65回埼玉県高校演劇中央発表会。
全部で10校。
すべて拝見したいところですが、浮世の義理で叶いません。
★印をつけた7校の舞台を観させて頂きました。
11月19日(土)
★草加南高校「想稿・銀河鉄道の夜」作:北村 想
★東京農業大学第三高校「翔べ!原子力ロボむつ」作:畑澤聖悟
★飯能高校「M・H・P」作:飯能高校演劇部
★松伏高校「先生、放課後って何時までですか?」作:大渕秀代
坂戸高校「生徒総会」作:畑澤聖悟/潤色:坂戸高校演劇部
宮代高校「肉体改造クラブ 女子高校生版~♯1ギャルゲーさやか ♯2ダイエッターセリナ~」作:古城十忍
11月20日(日)
★川口高校「トシドンの放課後」作:上田美和
★新座柳瀬高校「Love & Chance!」原作:ピエール・ド・マリヴォー/作:稲葉智己
★秩父農工科学高校「流星ピリオド」作:コイケユタカ
星野高校「男でしょっ!」作:一宮高志/潤色:星野高校演劇部
さすがに県大会だけあって、どこも素晴らしい。
では、感想をば・・・。
草加南高校「想稿・銀河鉄道の夜」作:北村 想
「Bブロック」(越谷・春日部、深谷本庄地区)
「正統派銀河鉄道の夜」という感じでしょうか。
なかなか良かったです。舞台美術的なところも綺麗でした。
ただ、この「正統派銀河鉄道の夜」で、観客を感動させるには何が必要なんだろうか?
原作を大きく逸脱しないとしたら、「感動で胸が一杯」という状況をこの作品で実現するのはきわめて難しいような・・・。
圧倒的な舞台美術とか照明とかでしょうか。
そして、草加南の良かった点は・・・。
なんといっても、キャスト。
ザネリも良かったけど、カムパネルらとジョバンニ。
特に動きが良かった。
この二人が良かったという事に尽きるのではないかと思います。
残念ながら二人とも2年生の様なので、もう観ることはないのかと思ったんですが、受付で貰ったチラシに、卒業公演の案内が入っておりました。
東京農業大学第三高校「翔べ!原子力ロボむつ」作:畑澤聖悟
「Cブロック」(所沢・入間、比企地区)
核燃料廃棄物最終処分場を誘致した青森の町長が、廃棄物の無毒化を見届けるため、自身の冷凍保存をしたものの・・・。
人間の時間軸と較べると、あまりに途方もない核廃棄物の半減期の長さに光を当てて、社会への警鐘を鳴らす作品です。
いやはや、ここは凄いですね。
動きがあって、リズムがあって、テンポとスピードがあって。
去年の「もしイタ・・・」も凄くよかったけど、今年も甲乙付けがたくいいです。
今年こそ、ぜひ、ブロック大会に進んでいただきたい。
そして、来年も楽しみにしております。
飯能高校「M・H・P」作:飯能高校演劇部
「Cブロック」(所沢・入間、比企地区)
人生の選択を誤った(?) 人に、再び選択のしなおしを迫る、死神たちのお話です。。。
( ちょっとこの説明だと誤解を生むだろうか・・・ )
なかなかですね、斬新で、冒険的で良かったと思います。
さらに、前半は凄く面白かった。
ただ、死神自身の苦悩や選択が描かれるようになったあたりからは、ちょっと・・・。
エンターテイメント的だったのが、シリアスでシュールになって、ちょっと引き込まれなくなってしまいました。
それでも凄くよかったです。
それと、キャストとしてはですね、死神への出世を狙う手下役の子がとても良かったですね。
存在感が凄くありました。
来年の春季大会を楽しみにしております。
Cブロックの審査員の方の評には、最後まで「所沢高校」が候補に残って、迷い抜いた末に決めたと書いてあります。
農三は揺ぎないですから、所沢か飯能か、もし私が審査員だったとしても、悩みます。
松伏高校「先生、放課後って何時までですか?」作:大渕秀代
「Bブロック」(越谷・春日部、深谷本庄地区)
学校に泊まっている子が見つかって、当番の先生が話を聞いたり親に連絡したりしているうちに、他にも学校に泊まっている子達が発見されて・・・。
いやいや、これは中々良かった。
まず、職員室のセットが凄い。
そして、キャストの人数がかなり多いにもかかわらず、一人ひとりに存在感が出せているのに感心しました。
ほんのちょっと惜しむらくは、最後のほうの、初めに見つかった子と、お母さんとのやり取りが、ちょっと、引き込まれなかった。
ガーって話すという技術的なところもあるでしょうけど、やはりディフォルメされてないキャラのお母さんと、子供のぶつかり合いで、お母さんを女子高生がやるのはやはり難しいんでしょうねえ。
という事で、4本拝見しまして、与野を後にしたのでありました。。。
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