第51回 高校演劇関東大会観て来ました(1日目)

高校演劇と演劇など

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正確には、「第51回 関東高等学校演劇研究大会 -埼玉会場-」というんですね。
さいたま芸術劇場まで行ってきました。
雪も降りそうだし、電車で行こうかとも思ったんですが、たぶんかれこれ3週間、エンジン掛けてないし、動かしといた方がいいだろうということで、車で向かいます。
県大会の時はほぼ満車だったんですが、9時頃着くと、駐車場はガラガラです。
今回は遠方の方が多いですから、なんとなく、分かるような気もします。
一方で、開場20分前で長ーい入場待ちの列が出来ています。
今日の上演は、以下の7本。
10:00~11:00 東京 都立町田 「はなさかさん」 松澤美奈子と町高演劇部 作 創作
11:20~12:20 長野 長野清泉女学院 「宇宙の子供たち2015」 クリアウォーター 作 創作
12:40~13:40 新潟 県立長岡大手 「震える風」 田村和也 作 創作
13:40~14:30 昼食休憩
14:30~15:30 栃木 県立宇都宮女子 「去年を抱きしめてニューイヤー」 小池志織 作 創作
15:50~16:50 栃木 作新学院 「ここにいること」 野口夏実 作 創作
17:10~18:10 埼玉 県立芸術総合 「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」 オノマリコ 作 既成
18:30~19:30 群馬 新島学園 「ブナの花道 -人民の中へ-」 大嶋昭彦 作 創作
全部観ればいいのに、4つ目まで観て会場を後にしました。
最後まで観ると、家に着くのは21時だし、土曜なんで、家でダラダラといいちこんだりもしたいんですよね。
結局は、呑み始めてすぐソファで寝てしまったので、ダラダラもかなわずだったんですが。
さて、では。
流石に関東大会ともなると、レベル高いです。
東京都立町田高校『はなさかさん』 作:松澤美奈子と町高演劇部
津波で、家族を失った博士が、妻と子供たちそっくりの、超高性能ロボットをつくり、ロボットに家族を重ねてしまうお話です。
鉄腕アトムのようです。
台本としては、ちょっとメッセージが濃すぎた感があったのと、これ最後はどう終わるんだろうと思って観ていました。
中々良かったですし、ロボットたちの演技は秀逸でした。
そして、特に小貫愛役の子が良かった。

長野清泉女学院高校『宇宙の子供たち2015』作:クリアウォーター
家庭で虐待されている兄弟が、、空想の宇宙旅行に出るお話です。
いやいや、兄弟の演技が良かったですね。特に弟さんの動きがよかった。
ムーンウォークが上手で、隣の席の女子高生が、おーって、言ってました。
役者の動きやセリフはいいですし、一つひとつのシーンはいいんですが、どうも全体が繋がっていないというか、シーン個々には伝えたい事はあるのでしょうが、全体を通して伝えたいことが見えないところがありました。
通路を挟んだ関係者席のおじさんは、クークーいびきをかいておられました。

新潟県立長岡大手高校『震える風』 作:田村和也

すみません。これは、ほぼ、寝てしまいました。
原発事故を題材にしたお話だったような・・・。
難しい。地区大会で観た、芸総の「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」の上を行く感じで難しい。
こういうの、きっとカテゴリに呼び名があるんですよね。
シュールという感じでも無いんでしょうが。
「解体されゆく・・」にはオペレーションで魅せるところがあったんですが、こちらは動きが無いので、完全に寝てしまいました。
隣の女子高生も、関係者席の件のオジサンも、寝ておられました。
それにしても、地区大会の所沢中央はいじめ問題、川越は太平洋戦争、そして、今日は、津波に、虐待に、原発。
本人たちのチョイスなのか、顧問のチョイスなのか分かりませんが、社会派ですねえ。
ここまで観たところで昼休みです。
午前の部が終わると会場は入れ替えで、いったんホールの外に出ます。
朝買って、食べそびれたおにぎりとサンドイッチを車の中で食べて、午後の部観るか思案します。
午後イチの 『去年を抱きしめてニューイヤー』だけ観ることにしました。
それなら、夕方には家に着いて、ぶんにょり風呂に入ってのんびり出来ます。

栃木県立宇都宮女子高校『去年を抱きしめてニューイヤー』 作:小池志織

夢かなわず東京からUターンした姉と、高3の妹の大晦日から元旦に掛けてのお話です。
いやいやいやいや、これは良かった!
実にいい。
とにかく姉妹がいいし、周りのキャストもすごくいい。
余計なキャストも居ないし、台本とキャストがマッチしています。
セリフにしても演出にしても、いろんなところがとてもとても丁寧で、セットもあっさりしているけどディテールへのこだわりがすごく見えます。
繰り返しになりますが、姉妹がとてもいい。
ただ、惜しむらくは、ホームドラマ的すぎるというか、いろんなことは詰まっているけど、生活のひとコマ過ぎるというか。
伝えたいことが見えてこないというか、この雰囲気や気持ちや感情を伝えたいということなら、もう完璧なんですが・・・。
という事で、本日拝見した中では、『去年を抱きしめてニューイヤー』がダントツでありました。
全然話は変りますが、治水橋から見る東京方面の景色。
凄いいいですね。

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