2016・1st 多摩川 石田大橋・四谷本宿床止 ⇒ 京王相模原線・稲田堤( 約11.8km )2016.01.03(Sun)   晴れ(府中 max 16.1℃) 水位:石原 0.62 調布橋 -2.48


1月3日に初漕ぎしてきました。

2年ぶりに羽田プロジェクト再開です。
コースは、2年前にゴールした、石田大橋・四谷本宿床止から、京王相模原線の稲田堤まで。
去年は早々とシーズンオフになって、いやいや、このままではいかん。と。

幸いにも晴れて、気温も高い予報。

それにしても、世の中便利になりすぎです。

初めて羽村堰より下流を漕いだ時(2009年)は、手作りの川地図を作って、マップケースに入れて携行しましたが、今回はGooglemap の航空写真をささっと見て出発です。

スマホがありますから地図も持ちません。

以前なら、初めての区間を漕ぐときは、地図と、コンパスを携行してました。地図も、国土地理院の地形図です。地形図には、堰堤も乗っているし、高圧線も載っています(何年か前に保安上のリスクから高圧線は載せなくなったと新聞で読んだことがあります。)

高圧線は、遠くからよく見えるし、現在位置を確認するのに、橋以上に役立ちます。

しかし、スマホにGPSがついていますから、もはやその必要もなくなりました。

スマホの故障、水没、電池切れなどのリスクはありますが、だからといって、もう地図は持ちません。

でも、なんかちょっとつまらないんですよね。簡単すぎて。


8時半少し前に家を出まして、Google先生の薦めるルートでゴールの稲田堤へ向かいます。

ぴったりGoogle先生の言う時刻に到着しましたが、生憎、駐車場が満車です。さすがに先生も、駐車場の空き状況までは教えてくれませんが、時間の問題でしょうねえ。

コインパーキングが、空き状況をインターネットに発信する日は、そう遠くないと思います。

再び、Google mapで検索して別の駐車場を探します。

近くにはなかったのですが、稲田公演の駐車場に行ってみると、ガラガラだったので、そこに停めることにしました。(有料)


( 稲田公園 )

車を停めると、川の様子を見に行きます。
その途中、なんと、「おさかなポスト」を発見しました。



「おさかなポスト」は、飼えなくなった魚や亀を引き取っている施設です。

去年読んだ、山崎 充哲さんの「タマゾン川 多摩川で命を考える」に出てきます。
見学も出来るようなのですが、1/4からとなっていました。残念。




川の様子を見たあと、カヌーの入ったリュックを担いで、京王線の稲田堤駅へ向かいます。
京王稲田堤から京王多摩センターまで行って、モノレールに乗り換えて、万願寺で下車。
スーパーでおにぎりと飲み物を買って、2年ぶりに石田大橋の下の川原に降り立ちます。




艇を作って、おにぎりを食べて、11:40 出発です。





スタートすると直ぐに、四谷本宿床止があります。
ここは、艇を担いで、魚道の脇をポーテージします。


( 四谷橋 )

ゆったりとした流れの中を下ります。寒くはないです。

釜の淵から、既に16キロ近く下っているので、仕方のないことですが、やはり、水は綺麗ではありません。



暫く漕いだところで、右岸に釣師がいるのはわかっていました。そんなに川幅も狭くなくて、それでも目一杯小さくなって左岸ギリギリを通過します。

すると、通りすぎた後で、背後から怒声が。

既に通りすぎていたので、そのままスルーで良かったのでしょうが、なんとなくやさぐれた気持ちになっていたんだと思います。こんなに小さくなって、へりくだってるのになんだよと。

それで、バウを反転させると、遠くでおじさんが、手振りを交えて、
『釣りしてるんだ。向こうへ行け』という趣旨のことを怒鳴ってます。

えっ、もう通りすぎてるし。それにあっち行けなんて。言われなくても行きますし。というか既に行っているし。

でも、そこは大人ですから、にっこり笑って、どうもーって感じて右手を上げてご挨拶。

おじさん、『こいつわかってんのか?』とでも思ったでしょうか。
緊張は以上終了で、再びバウを下流に向けます。



それから暫くしますと、今度は左岸に竿の列。

ため息をひとつついて、面舵いっぱい。右岸ベタを目指します。

接近するカヌーに気づいた釣師の一人が上流に歩いて来ます。なんか言われるんだろうか? 君子危うきに近寄らず。右岸べったり。

しかし、おじさん、手振りで『こっち来い』します。

えーっ、まじかいな。

ため息をもうひとつついて、今度は取り舵いっぱい。

緊張感マックスで、おじさんのところに行くと、『左岸ベタを通ってくれ』と。

そうでした。鯉釣りは、遠くへ仕掛けを投げたきりなので、むしろ対岸側を通られると困るのでした。それに、川原が水面より1メートルくらい高いので、竿の下を潜るのは、余裕です。

すいませんすみませんと言いつつ、左岸ベタの、竿列の下を微速前進。

初めに声を掛けて来たおじさんも、全然横柄ではなかったんですが、その後も、竿を潜る度に、『すいませんねえ』とか『ご苦労様です』とか、謝られたり、労われたり。

双方、相手の立場を思い遣り、いい感じの空間が形成されます。
いやー、こういうのいいなあ。



竿を潜り終えると、京王線・本線の鉄橋です。
ここは、堰堤にもなっていて、左岸に上陸して偵察します。

ポーテージが基本でしょうが、ちよっと面倒くさい。魚道を見ると、いけそうな感じに見えます。

逡巡した後に、思い切って魚道を通ることにします。






魚道は案外問題なく通過しまして、その後は関戸橋へ向かいます。



( 関戸橋 )


( 関戸橋から、上流方向 )


そして、三度目のコンタクトの時がやって来ました。

左岸前方に大型レンズ2本を発見。
そう、カヌーを邪魔に思う方は釣師だけではありません。

じっと千載一遇の機会を待っている彼らの方が、より迷惑に思っているのかも知れません。

今度は、初めから左岸ベタコースを取ります。レンズは、対岸を向いていますから、カメラ寄りを通るべきだと判断しました。

しかし、これは危うきに近寄る行為でもあります。


( 左岸に大型カメラを発見 )

釣師の方は、割と自己の欲求をストレートにぶつけて来る事が多くて、基本的には、『邪魔だ、こっち来るな、あっちいけ、こっちは釣りしてんだ』という単語が、大体は、乱暴な口調で降ってくるか、乱暴でないにしても、迷惑この上ない感全面に押し出して来ます。

当然、こちらはすいませんの連呼です。結構オッカナイ人多いし。ただ、『こっちは金払ってんだ』みたいになると(まだなったことないですが)、『君が払っているのは、魚をとることに対してであって、河川の占有ではないのだよ』と、言ったことないですが。言いたくなります。

で、カメラの下を、そーっと、そーっと、そーっと、通りすぎた直後、背後から声が。

『もっと周りを見て行動して下さいよ!』

確かそんな感じでした。

はっきり記憶はないですが、敬語だった様な…。少なくとも乱暴な言葉遣いではなかった。

「は?」

これにはつい、カチンと来てしまいました。

『周りを見て行動して』って、見ず知らずの他人様に言う事か?

つい、回頭して、おじさんのもとへ。

「はい?」

『だから、もっと周りを見て、そういうことはしてください。釣りしてる人だっているんだし、写真撮ってる人だっているんだし、そういう特殊なことをするなら、人の迷惑を考えて下さい。』

( えーそこまで言うか?! )

なんか、腹立つやら、情けないやら悲しいやら。なんで、釣師を味方にするのって、ズルくないか?

答えは、分かってたけど、『あなたに迷惑かけてる?』と言ってみました。

『鳥が逃げたでしょ!』

思ったとおりの答えでしたが、『鳥は羽があるから飛ぶんだよ!』
だんだん子供っぽくなっていく自分が悲しい。

その後も、子供っぽいやり取りがあって( まあ、子供っぽいのは私の方でしょう )


『鳥が逃げるだろ、迷惑だ』と、単に苦情を言われたなら、素直に謝ったかもしれません。普段は、そうしてますから。ところが、周りを見てとか、釣師も登場させた上で、社会常識が欠如してるみたいに来られたのが腹立った。釣師をダシにすることで、自分の欲求をではなく社会正義を代弁しているかのような言い方がムカついた。

『議論しようか?』

そう言って、上陸しようとしてみたものの、なんか情けないやら悲しいやら、尻すぼみになってその場を後にしたのでした。

何が悲しかったって、カヌーはそんなに迷惑な存在なのか。ということ。

『青梅とかにはいるけどこの辺では初めてみたよ』

カヌーも通るし、釣師もいるし、写真撮ってる人もいるし、トランペットの練習してる人もいるし、ラジコン飛ばしてる人もいるし。そういうのが川だと思っていたのですが、場所柄というものがあって、棲み分けないといけないんですかね。

なんか、ちょっと、テンション下がってしまいました。

そして、それはそれとして、やはりこういう時は、心でムカついても謝れる男になりたい。

その後は、なんとなくテンション下がり気味で下ります。



そして、大丸用水堰に到着。



行けそうではありますが、セーフティーファーストでポーテージしようとしたのですが、魚道脇のコンクリート壁がところどころ濡れています。
そーっと足を乗せてみると、微妙に滑る。

これは不味いと、魚道漕下に作戦変更です。

ここを無事に通過しまして、あとは、ダラっとゴールを目指します。


( 南武線と武蔵野線[貨物線]鉄橋 )



( 是政橋 )





( 稲城大橋 )



( 多摩川原橋 )





( 京王相模原線鉄橋橋 )


( 稲田堤。二ヶ領上河原堰 )


( ゴールして、上流。京王相模原線 )


カヌーがマイナーなレジャーであり、どこででも日向を歩けるわけではないと知りました。

とは言っても、はいはいって、羽田を目指すたびをやめる訳ではありませんが。

羽田まで、残り30km余り、あと3回。東京オリンピックまでには、到達したいと思います。


という事で、2016年の初漕ぎでございました。

川の神様、今年もよろしくお願いいたします。


==data=====

■河川 : 多摩川
■コース: 石田大橋・四谷本宿床止 ⇒ 京王相模原線・稲田堤
■メンバー:ソロ
■用艇: NRSバンディットT
■天気: 晴れ
■釣師: それなりにいらっしゃいました。釣師はいいんですが、野鳥撮影が趣味の方とひと悶着。。

■水位: 。
  水分水質データベースによると石原水位は、11:00が0.62。
  水分水質データベースによると調布橋水位は、11:00が-2.48。
  但し、2007年の台風9号以降、以前よりも水位が低めに出ている。30cmくらいプラスすると前の感覚だろうか。。。
■水質: 下流なのでそれなりに汚い。
■水温: 11℃
■気温: 気象庁によると11:00の府中の気温11.1℃。最高気温:16.1℃。

■スタート地点駐車場: -
■ゴ ー ル地点駐車場: 稲田公園駐車場(有料)

■タクシー: 利用なし。
■電車: 京王稲田堤⇒京王多摩センター⇒万願寺
■バス: 利用なし
■昼食: 軍畑大橋の手前の中州で、コンビにおにぎりとコーヒー。
■服装: フルドライ。br> ■旅程。2016.01.03

   11:14  出発
   11:14  稲田公演
   11:14  京王稲田堤
   11:14  万願寺
   11:14  スタート地点
    11:40 ( 0:00 - 0.0 Km) スタート
    12:15 ( 0:35 - 2.0 Km) 四谷橋 2km
    12:30 ( 0:50 - 3.1 Km) 京王線 3.1km
    12:44 ( 1:04 - 3.6 Km) 関戸橋 3.6km
    13:20 ( 1:40 - 5.8 Km) 大丸用水堰
    13:29 ( 1:49 - 6.3 Km) 南武線鉄橋 6.3km
    13:35 ( 1:55 - 6.7 Km) 是政橋 6.7km
    14:06 ( 2:26 - 8.9 Km) 稲城大橋 8.9km
    14:27 ( 2:47 - 10.6 Km) 多摩川原橋 10.6km
    14:41 ( 3:01 - 10.7 Km) 京王相模原線 10.7km
    14:44 ( 3:04 - 11.8 Km) ゴール
   15:29  稲田公園発
   16:44  近所のスーパー着

※距離は1/2,5000地形図をキルビメータで測ったもの。時間はデジカメのタイムスタンプより感覚で多少調整したものです。
 従って正確なものではありません。
※距離は、キョリ測で測定

(2016.02.07 up)

修正履歴:
2016.02.11:旅程の測定方法を訂正。
   


ひとつ上へ    TOP

Copyright(C) 2016 Umi Yamakawa all rights reserved.