道志川デビュー・アドレナリン最大展開

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2014・13th 道志川 柳瀬橋 ⇒ 両国橋(約6.9km)2014.10.18(Sat)  
晴れ(大月 max 19.3℃) 水位:道志大山橋 0.55



   

ここ数年、カヌーシーズンの終盤にクリーク系をソロでチャレンジしています。

 2010年 鳩ノ巣渓谷
 2011年 丹波川ロアー
 2012年 秋川渓谷
 2013年 惣岳渓谷

ソロの理由は、まあ、友達がいないというのが大きいですが、難しいところにソロで行くというのは、そのなんというか、頭使うし、いいんですよね。大袈裟ですが、全身全霊で対応するというか。達成感マックスですし。

とはいうものの、近郊で残されたところというと、日原川か丹波川のアッパー。

いずれもレベルが高く、初めてでソロというのは危険な雰囲気です。というか無理無理。


そこで思いついたのが、クリークではありませんが、富士川です。

週末は独りロングコースを漕いで、人生について考えようと思っていたんですが、急遽、金曜の朝に、日本を代表するダッキイストのラナパパさんからお誘いのメールが入りました。

ラナパパさんからのオファーは原則最優先でアクセプトです。

向かう先はいったいどこかと尋ねると、道志川。


おおっ道志川。詳しくは知りませんが、アドレナリン系なのは確かです。ふたつ返事でOKを返します。



集合は8時に道志ダム。

これが案外近い。殆ど山梨という神奈川ですから、遠いイメージがあったんですが、スマホで調べると渋滞なしで57分。

これでは御岳に行くのと殆ど変わりません。

八王子ジャンクションが混んでいましたから、実際はもう少し掛かるんですが、近いですね。


集合の後、道志みちを西進して、山梨県境の両国橋の袂にある「道志渓谷キャンプ場」をゴール地点とします。

ラナ父さんが店番のおばあちゃんと交渉して、\500で車止めさせてもらいます。

その後はさらに西進して、大室橋の手前を左側にわき道に入って、柳瀬橋の少し下流の小橋を渡って、スタート地点に到着。





水温を計ってみると10.5℃。これは6月のみなかみよりも低い。

フルドライでよかった。


9:33スタート。







天気が良くて、とにかく水が澄んでいて、温かい日差しの中を漕いで行きます。


暫くすると、ラナパパが右岸に艇をつけました。

よく見るとホライゾンラインが・・・。堰堤です。













うわー、超怖い。

写真では迫力いまひとつですが、落差10メートル以上あるでしょうか。


堰堤を一通り偵察したラナパパ。

「えぐいですよ。」と、のたまう。


( えっ? まさかこの人、ここ行くつもりか?? )

ラナパパといえば滝落ちを好むお方。

( いやいやいやいや、無理でしょ。えー、いくらなんでも無理、無理、無理。 )

行きますよと言われたらどおしようと、ぐるぐる考えてましたが、この心配は杞憂に終わりました。

ラナパパはですね、ソロでごっつい滝落ちされたりしてますし、私とも四万川の滝落ちしたりもしましたが、セーフティーファーストです。

私のようないつまで経っても初級者が同行だとなおさらでしょう。

それにラナパパは人工物への警戒心が強い。






艇を担いで魚道(右岸)を降りて、それからちょっとした斜面を降りて、ここからが本番です。









基本、ラナパパが先を行き、私はその後をトレースします。

彼は、ジグザグと巧みに艇を操り、岩の間をすり抜けていきます。

後を追いますが、同じように艇が操れる訳でなく、あっちでスタックこっちで張り付きと、上手くいきません。


そのうち、ハタと気付きました。


ラナパパは割と徹底的気味にテクニックを駆使して、リスクの低いルートを辿っているかの様に見えます。

高い技術を持ったラナパパにとっては、それはリスク回避になりますが、私の様な永年初級者の場合、逆にジグザグ行くことの方がリスクです。

つまり、リスク回避のためにより高いリスクを拾うようなもんです。


なにも完ぺきにトレースする必要はありません。


その後、割と適当に「えいっ」ってまっすぐ下ってたら、多少は引っかからなくなりました。









上の写真のような感じで、実に美しい渓谷を下っていきます。

ちらほら木々も色づいてきています。








( ↑:Photo by lana PAPA )




今回の区間はラナパパも初漕下です。適宜上陸してスカウティングしながら下っていきます。


さて、後進のために、道志川の事を細かくレポートしたいところではあるのですが、ラナ父についていくので精一杯です。

しかも、次々と同じような瀬がやって来まして、どういう行程だったかかなり怪しい。

艇首にセットしたデジカメも、早々にバッテリが切れてしまったので、動画を頼りに記憶を辿ることもままなりません。


ということで、あまり参考にならないと思いますが、ご容赦ください。

詳しいことは、「わんことカヌー 道志川」で検索。

また、google mapにはかなり解像度の高い写真が載っています。









それにしても、いやー、気持いいー。

天気が良くて、どこまでも水が澄んでいて。空も澄み渡っています。








暫く行くと、ピッというホイッスルの音が。発信源はラナパパです。

前方に危険箇所。

慌てて左岸に寄せますが、例によってエディキャッチが今イチで、ラナパパに艇をつかんでもらう始末。

川筋が狭くなっていて、落ち込みの直ぐ先に岩があって確かに危ない。

いったい、どうしたもんかと思っていたら、ラナパパあっさりポーテージの判断。





岸沿いに艇を担いで細い水路から再びスタートします。






(↓)危険箇所の先に廻って振り返ってみるとなるほど行かなくてよかったって感じです。









(↑↓)その後もこんな感じで瀬が続きます。






(↓)そして、大渡キャンプ場に差し掛かります。(以下3枚)








ラナパパは一部ポーテージ。

私は無謀にもラナパパが避けたところも突入して結果オーライ。

ツアーのリーダーたる自覚のあるラナパパと、世界的に有名なダッキイストに庇護された私では、開放感が違います。

このあと、気が緩んで疎沈。




そして、最大の山場とも言うべき瀬がやって来ます。

一つ一つの瀬の落差は大したことありませんが、200メートルくらいでしょうか、連続しています。

しかも、かなりジクザクに行く必要があります。


入念にスカウティングしてまず、ラナパパが行きます。華麗にクリアー。

次に私が行くわけですが、下流側から観察して、右から3番目の落ち込みを落ちる。

そうインプットして上流に行くと、全然イメージが違います。

再度下に行って、イメージして上へ。

そういうのを繰り返してずいぶん時間を浪費してしまいました。

なんかラナパパにはずいぶんお待ちいただいて済まないのですが、ただ、いくら上級者のサポートがあったとしても、納得しないでとりあえず突入というのは、カヌーイストにあるまじき行為ですから、じっくりじっくりスカウティングとイメージングを行いました。







スカウティングの途中で、ふと見ると、ヤマカガシです。

もっと大きい写真もあるんですが、お嫌いな方もいらっしゃるでしょうから。

かくいう私もそうですが。

いや、うっかり手を突いたりしなくてよかった。

ヤマカガシはおとなしい蛇ですし、事故は少ない。

近年まで無毒蛇と思われていましたが、実は毒の強さ的にはマムシよりも強い。

死亡例もあります。

とはいうものの、やはりマムシじゃなくて良かった。






そして、奇跡的に、というか結果オーライで最大の山場を無事クリア。



(↓)その後も、そこそこの瀬が続きます。










そんなそんなで、12:35 ゴール。

実に3時間の工程でした。

いやー、素晴らしい川でした。

川の神様と道志川の神様にお礼を言って( たぶん言った )、艇を降ります。



それにしても、瀬に突入するときだけは頭の中が空っぽになります。

浮世の面倒や厭なことが、この瞬間ばかりは消えてなくなります。

瀞場になると、また嫌なことが頭をもたげて来るわけですが、次々と瀬がやってくるので、道志川ではずっと真っ白です。

気持ちよかったー。

一度疎沈で流されましたが、こんな水の済んだ綺麗な川ですから、流されないのは、もったいない。



そして今回、つくづく思ったんですが、やはり、エディキャッチが出来ないとダメですね。

確実にエディが取れるかそうでないかで、全然下り方が違ってくるというか、活動範囲が違ってくるというか。






遅めの昼食はここ、両国屋。

個人的には、とても気に入りました。素晴らしい。

きのこうどん700円を頼みましたが、きのこたっぷりでしたし、芋がらのおひたしとか、漬物とかもサービスしてくれました。

なんといっても、親戚の家っぽい感じが最高でした。

いもがらって名前だけ教えていただいて、何物か不明だったんですが、家に帰って調べたら、サトイモの弦なんですね。



食事をしながら、ラナパパに気になっていたことを尋ねてみました。

「丹波川のロアーよりはこっちが楽ですかね?」

「えっ? こっちのほうが全然レベル上でしょ。」

ラナパパ、なに言うてはるのって反応です。

うーん、やはりそうか。


「丹波川のロアーはソロ。今回はラナパパさん同行だからって事ですかね。」


まあ、自分でもそうだとは思うんですが、一応、別の要因を提示してみました。

「丹波川から今日までの2年間に、私が成長してスキルアップしたからということもありますかねえ?」

ラナパパは静かに微笑んでおられました。


素晴らしい一日でした。ラナ父さんどうもありがとうございました。





==data=====

■河川 : 道志川
■コース: 柳瀬橋 〜 両国橋
■メンバー: ラナパパさん
■用艇: NRSバンディットT
■天気: 晴れ
■釣師: たしかゼロ。

■水位: 多めらしい。
  水位:0.55m(道志川大山橋)
  水分水質データベースには記録なし。
  リアルタイムは、川の防災情報によると道志川大山橋 水位は、0.55
■水質: とても澄んでいました。
■水温: 09:31 柳瀬橋下流の川原が、10.5℃
■気温: 気象庁によると大月の最高気温:19.3℃。

■スタート地点駐車場:柳瀬橋下流の小さな橋のたもと。
■ゴ ー ル地点駐車場:道志渓谷キャンプ場(\500)

■タクシー: 利用なし
■電車: 利用なし
■バス: 利用なし
■昼食: ゴール後。両国屋にて「きのこうどん」\700
■服装: フルドライ。
■旅程。2014.10.18
6:40 出発
8時頃 待ち合わせ道志ダム着
  8:XX ゴール地点 両国橋下流 道志渓谷キャンプ場着。
  9時頃 スタート地点 柳瀬橋下流着。
   9:33 ( 0:00 -  0.0Km) スタート
   12:35 ( 3:02 - 6.9km) ゴール両国橋。道志渓谷キャンプ場。
  14:12頃  両国屋発。

※距離はマピオンのキョリ測で測りました。時間はデジカメのタイムスタンプより感覚で多少調整したものです。
 従って正確なものではありません。


(2014.11.01 up)

修正履歴:

   


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