みなかみ紅葉峡突入

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2013・11th 利根川 奥利根スノーパーク ⇒ 月夜野矢瀬親水公園(約15.8km)2013.07.14(Sun)  
曇り時々晴れ(みなかみ max27.7℃) 水位:湯原 3.23 〜 3.30



   

御岳からの帰り道、ラナ父さんから「みなかみ」お誘いのメールが届きました。


「なぜか、水上の水位が上がっているので明日行きませんか?」


みなかみは既に豊水期を過ぎていて、結局今年も行かずじまいだったかと、とっくに諦めておりました。

実は、翌日はTさんと多摩川の予定があったんですが、みなかみには代えられません。

Tさんすみませんでした。


2年前のみなかみデビューの際は、水上峡と諏訪峡を下りましたが、今回は最難関区間の紅葉峡からスタートです。

果たしてどうなることやら。

7時前に家を出て、9時過ぎにゴール地点の「月夜野矢瀬親水公園」着。渋滞は少しだけ。

今回は全行程18kmのロングコースです。



スタートは10:38。

見た目の割りに、そこそこ波も大きく、流速もあって、緊張します。





暫く漕ぐと、堰堤のバックウォーターになります。



堰堤に到着。上陸してスカウティング。


素人目には行けそうにも見えますが、じっと堰堤を見つめていたラナ父さん。

「行けない事はないとおもいますが、波の形が気になるので担ぎましょう。」

「はいはいはい。」

好んで滝落ちする人が「担ぎましょう」といってますから、そりゃもう担ぐに決まってます。






上から見たときは、いけそうに見えた堰堤ですが、下から見たらもう、波が大きくてパワフルで、「すみませんでした。」という感じです。





堰堤を過ぎると、いよいよ「紅葉峡」セクションへ突入です。

ラナ父さんと適度な距離をとりながらついて行きます。

大きな波が続く瀬を過ぎると、川幅が一気に狭まって峡谷の趣になります。

いくつか大きな波を越えたところで、前を行くラナ父さんから、左岸によれのサイン。

うわー、ついに来ました。





<ダイナマイトの瀬>


左岸から眺めると、それはもう、ごおごとうなりをあげています。

きっとさっきの大きな瀬がダイナマイトだろうから、これがスリーシスターズか?!

と思っていたら、

「これがダイナマイトです。」とラナ父さん。

うすうす分かっていましたが、やはりさっきのは無名の瀬か・・・。

御岳や長瀞にあったなら最大の瀬になって、立派な名前をつけてもらえるような瀬も、ここでは無数にある瀬の中の無名の瀬のひとつでしかありません。




主とともに、ダイナマイトを見つめる国際カヌー犬ラナ。

「ラナはここで待っといてんなー」と、私にリードを託すラナ父さん。

そりゃそうでしょう。っていうか、そもそもこの場にいる事が凄い。さすが国際カヌー犬。

まずはラナ父さんが挑みます。

事前に話していたとおりの右岸ベタのコースで突入です。

単なる右岸ベタではなく、「 あの岩の、あの盛り上がりのちょっと右側を・・・ 」、と言っていた細かいコースが完璧にトレースされていきます。


ラナ父さん、私にも細かいアドバイスをくれますが、そんな細かいコントロールできませんし。

「真ん中よりちょっと右くらい」で行くしかありません。

「じゃ、そんな感じで!」仕事もカヌーも大体これです。


心を無にしてダイナマイトに突入です。それとも、突入して心が無になったのかもしれません。

一刻の涅槃が訪れ、次の瞬間、瀬をクリアした自分がありました。

よしっ!。





< スリーシスターズの瀬とザ・ウォール >


ダイナマイトをクリアしたのもつかの間、ラナ父さんから再び、左岸に寄れのサインです。

うわっ。ここもまた凄い。

手前の落ち込みもそうですが、なにより、奥の「ザ・ウォール」が何といっても不気味です。

写真では伝わりませんので、動画をご参照ください。


ここもラナ父さんが先行。華麗に瀬を越えていきます。


そしてわたくし。

めったに痛くならないのに、緊張のあまり胃が痛くなってきました。

「だいたいそんな感じ」のコース取りをイメージして瀬に突入です。

再び、一刻の涅槃が訪れ、次の瞬間には無事に瀬の外におりました。


そのあと、左岸のエディーからラナ父さんの待つ右岸のエディーにフェリーグライドで渡ります。

しかし、強い流れに押されて、一気に「ザ・ウォール」へ。

右岸にはたどり着けなかったものの、間一髪で壁への激突を免れました。




仮に沈していたら、下手をすると、上の写真の区間を延々流されるところでありました。

水温が低いので、長時間流されるのは大変危険です。





11:54 何とか無事に紅葉峡を通過。

ここで休憩しておにぎりを食べます。

ここまで、半袖、長ズボンのウェットスーツだったんですが、微妙にかなり寒い。

気温はそんなに低いわけではありませんが、水が冷たい。

ここで測ったら、10.5℃でした。

沈しなくとも、瀬で水をかぶるだけで結構体温を奪われます。

ここから、パドリングジャケットを被ります。





リンクスTにのる世界的に有名な国際カヌー犬ラナ。

いやー、この方、ダイナマイトとスリーシスターズ以外は、ラナ父さんの後ろに乗っていたわけでなんとも凄いわんこです。





しばらく漕ぐと、右岸に水明荘が見えてきて、そこから先は、2年前に漕いだ区間になります。

今回の湯原水位が12時で3.23。2年前が12時で3.42なので、19cm今回が低い。
ただ、水位計の値が変わって、同一値なら、今のほうが水位が高いという説もあります。

感覚的には、やはり2年前の方がパワーがあります。




竜ヶ瀬では上陸してスカウティング。

やはり、2年前より波は小さいように思えます。

紅葉峡をクリアして気が大きくなっているのかもしれませんが・・・。





竜ヶ瀬以降の瀬も、すべてノー沈でクリアー。

紅葉峡・水上峡・諏訪峡を完全制覇です。





13:21 銚子橋到着。

いやーここまで長かった。2時間43分。しかし、再びここから未漕区間に突入です。




銚子橋をすぎると、川幅も広くなって、空も開けてきます。

風景は大河の様相ですが、時折、かなり大きな波がザブンザブンと立っています。












13:56 再び堰堤が現れました。上陸して偵察します。

ラナ父さんの判断はGO。さらさらっとリンクスが滑っていきます。

そして、次は私の番なんですが、喫水が深いのか、底がつかえて中々進みません。

何度も艇から片足を出して、位置を調整しながら、やっとのことで滑り降りました。





全行程18km。3時間40分。

長い興奮のダウンリバーもいよいよ終わり。そろそろ車が見えるはずという段になって、それは起こりました。

気の緩みや、疲れもあったと思います。

なんてことはない瀬の、なんてことはない落ち込みで、スターンを喰われ、抜け出せないまま横向きになって、あっさり沈。

しかし、問題はその後。あろうことか、艇を離してしまいました。

今まで、それこそ何百回と沈をしてきましたが、艇を離したことはまずありませんでした。

それが、よりによってこの日に・・・。

膝やら、腕やらぶつけながら流されて、漸く岩の上に逃れました。


一方、愛艇バンディットは裏返しのまま、岩に引っかかってゆれております。

呆然と眺めていますと、ラナ父さんがやって来ました。

まず、私に向かってロープを投げようとしたき、バンディットは岩を離れ、下流へ。

ラナ父さん、急遽、リンクスを駆ってバンディットを追います。

私はなんとか自力で岸にたどり着き、陸を走ってラナ父さんを追いかけていると、ラナが迎えに来てくれました。

彼女の後についていくと無事にバンディットを確保したラナ父さんが草むらから姿を現しました。

なんとかしこい犬であろうか。


初めての紅葉峡をノー沈で下って、まさに9回の裏ツーアウトランナーなしのツーストライクまで来ていながら、最後にホームランを打たれてしまいました。

しかし、艇も無事だったし、少々ぶつけもしたけれど、大きな怪我もないし、めでたしめでたしと思っていたら、艇首に取り付けてあったカメラがありません。

昨年の秋に買ったばかりなのに・・・。いえいえそれより、3時間以上に及ぶみなかみバトルの記録が・・・。

沈んでいる場所はおおよそ見当がつきます。水位が下がったら一度探しに行こうかしら。

どなたか、白のNikon AW100を利根川で発見したら、ご一報ください。


それにしてもラナ父さん、今回は本当にありがとうございました。

また、利根川の神様、無事に通していただき、ありがとうございました。





==data=====

■河川 : 利根川
■コース: 奥利根スノーパーク 〜 月夜野矢瀬親水公園
■メンバー: ラナ父さん、ラナ
■用艇: NRSバンディットT
■天気: 曇り時々晴れ
■釣師: 忘れてしまいました。ほぼ居なかったかと。

■水位: この時期にしては多め。
  水分水質データベースによると10:00の湯原が3.23。13:00が3.30。
■水温: 12:00のうのせ温泉付近の川原が、約10.5℃。
■気温:気象庁によると10:00のみなかみの気温は25.8℃。最高気温:27.7℃。

■スタート地点駐車場: 奥利根スノーパークそば
■ゴ ー ル地点駐車場: 月夜野矢瀬親水公園( 公園の下流側の入川道から入って、遡って橋を潜ったところ )

■タクシー: 利用なし
■電車: 利用なし
■バス: 利用なし
■昼食: 途中のおにぎり
■服装: 半袖、長ズボンのウェットスーツ。途中からパドリングジャケット。

■旅程。2013.07.14

  7時少し前  出発。
  9時過ぎ   月夜野矢瀬親水公園 到着。

   10:38 ( 0:00 -  0.0Km) スタート
   10:50 ( 0:12 -  .km) 堰堤到着(ポーテージに12分)
   11:08 ( 0:30 -  .km) ダイナマイト到着
   11:51 ( 1:13 -  .km) ザ・ウォール通過
   11:54 ( 1:16 -  .km) うのせ温泉近辺
   12:19 ( 1:41 -  .km) 水明荘近辺
   13:21 ( 2:43 -  .km) 銚子橋
   13:56 ( 3:18 -  .km) 堰堤到着
   14:20 ( 3:42 - 15.8km) ゴール

  16:00   回送後 月夜野矢瀬親水公園 発。
  18:51頃  帰宅。

※距離はラナ父さんからGPSログを提供いただきました。時間はデジカメのタイムスタンプを感覚で補正しました。
 従って正確なものではありません。


(2013.07.28 up)

修正履歴:
2013.12.21 距離を修正。18.0km → 15.8km。
      GPSロガーでの測定値から適当に間引いた数値→マピオンの「キョリ測」での測定へ

   


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