去年は、「ゴールデンウィークくらい、富士川か、魚野川か、ちょっと遠出しますか。キャンプしてもいいですよね」 などといって、4月の中旬から盛り上がりはしたものの、渋滞予測を見ているうちに次第にテンションが下がり、最後は長瀞に落ち着きました。 ことしも、「今年はどこ行きますかねえ?」と夢大きく始まったものの、「なんだかんだ行って長瀞に落ち着くんじゃないでしょうか。一応調べてみますが。」 と、早々とテンションが下がり、結局、大して調べることもないまま、まあ長瀞でいいかというムードが蔓延したのでありました。 さて、当日の朝、車に乗り込んでエンジンを掛けると、ちょうど散歩からももが帰って来ました。 長瀞は波が大きいので、今までももを連れて行ったことはありません。 落水しそうだし、鉄橋下で落水したら相当流されそうです。 事情を話しますが、ももは頑として聞き入れません。 前回の御岳のときに、「また今度」と言って連れて行かなかったことを覚えているのでしょう。 妻がリードを引っ張りますが、梃子でも動かない構えです。 まあ、誰にでも始めてはあります。 落水して、流されるかもしれませんが、カヌー犬のハシクレである以上それもまた仕方のないことでしょう。 結局、連れて行くことにしましたが、車に乗ったときは本当に嬉しそうな顔をしてました。 それにしても、急遽行くことになって、よくライフジャケットを忘れなかったなあと、我ながら感心です。 8:40くらいに家を出て、10時きっかりにひぐち駅に到着。 関越は大して混んでいませんでした。 ![]() 3〜4台車が入っていて、釣り竿が1本見えますが、特に問題はありません。 ![]() この日、Tさんの上半身は、なんと半袖のラッシュガード一枚でした。 たしかに、樋口で着替えていた時は、晴れていて暑くなりそうな雰囲気ではありました。 ところが、皆野中につく頃には空はうす曇りとなり、微妙に涼しい。 この時、出発地点にはTさんの車があり、長袖のウェットも載っていました。 しかし、「燃える男Tさん」は着替えることを潔しとしません。 この決定は、後にTさんに教訓を与えることになります。、 ![]() ![]() ![]() ももと一緒に下るにはちょうどいい水位です。 鉄橋下の瀬でフネは大きく跳ねますが、艇尾のももはなんとか踏みとどまっています。 落水することなく、この区間をクリアしました。 ![]() いったん上陸してTさんとカメラを交換して一艇ずつ下ります。 はじめにTさんが下り、いよいよ、ももを後ろに載せて岸を離れ、本流に入ります。 「いくぞももっ!」と声を掛けて小滝に突入です。 ここも難なくクリアーしました。 ところが、中洲に上陸すると、どうもももに元気がありません。 スタートするときは走り回っていたのに、なにやら吐いたりもしています。 どうやら、ももはフネに酔った様でした。 カヌー犬にあるまじき体たらくです。 この後も、微妙にテンション低いままのももでありました。 ![]() コーヒーを入れようとバーナーにやかんを掛けたところで、カップを忘れたことに気づきました。 ペットボトルをナイフで切って、即席のコップを作ったんですが、コーヒーを入れると熱でグニャリと変形します。 なんか、よくないものが溶け出していそうで微妙に気になりましたが、まあ1杯2杯なら問題ないでしょう。たぶん。 この頃になると、薄雲の向こうに太陽の形ははっきり見えるものの、空は9割がた雲に覆われ、強い日差しは望むべくもありません。 Tさんは、実にありがたそうにコーヒーをすすっておりました。 ![]() 今まではへさきに小さい三脚をベルトで固定していたんですが、どうも水平が撮りにくいし、瀬ではねている内にも角度が変わってきます。 ということで、普通の三脚を試して見ました。 まだまだ、ロープでの固定の仕方に改善の余地がありますが、舳先よりは大分いい感じでした。 ただ、こうすると、艇の前部にももの居場所がなくなってしまいますので微妙です。 ![]() 車を停めたひぐち駅のオジサンと話していたら、震災以降、観光客が来なくなったと、嘆いていらしたんですが、この日は遊船もどんどん通るし、そこそこお客は戻っているようにも思えました。 ![]() ![]() ![]() ![]() 途中からTさん艇に移ったもも。 バンディットより大分広いので、のびのびしています。 ![]() ![]() 遊船の終点を過ぎると、まったりとした風景になります。 山肌は新芽がもこもこしていて、いかにも春という感じで、針葉樹の多い御岳とは違う雰囲気です。 瀬音に、鳥のさえずり。 実に癒されますが、Tさんは凍えておりました。 ![]() 水が少なくて、S時の瀬突入は、お預けとなりました。 上陸後、服を着替えたTさん曰く「乾いた服がこんなにありがたいとは思わなかった。」 そして、Tさんの得た教訓は、「着ないにしても、艇には(パドジャケなり長袖なり)積んでおくべきだ。」というものでありました。 さて、樋口左岸の揚場でフネを畳んでいると、セビラーSK200DSのソロの方が上がってきました。 私のサイトをご存知の様でしたので、つい、「海部郡山川町タオル」をお渡ししてしまいました。 今後ともよろしくお願いいたします。 Tさんと分かれた後は、お土産を買いに楓庵によりました。 オネエサンによると、3月以降、ずっと人が来なかったけど、漸く最近戻ってきたとの事でありました。 ※当分、お食事は短縮営業で14時までだそうなのでみなさんお気をつけください。 ==data===== ■コース: 皆野中裏〜樋口 8.0km ■メンバー:Tさん、もも。 ■用艇:NRS バンディットT ■天気:曇り時々晴れ。 ■釣師:遊船区間外に計4〜5人(だったような・・・)。 ■水文水質データベースによると12:00の親鼻が1.33。 ■水質:普段の長瀞。 ■水温:皆野中裏 11:45の水温が約13.0℃。 ■気温:気象庁によると12:00の秩父の気温は17.9℃。( max 20.2℃ ) ■ゴール地点駐車場:ひぐち駅。( \500/日・台 ) ■スタート地点駐車場:皆野中裏の川原( 無料 )。 ■タクシー:利用なし ■電車:利用なし ■昼食:コンビニおにぎりとコーヒー ■服装:上:半袖のウェット + パジリングジャケット 下:長ズボンのウェット。 着替えはゴール地点のひぐち駅駐車場。 ■旅程。2011.04.30 8:40頃 出発。 10:00頃 ゴールのひぐち駅到着。 (カッコ内は経過時間) 11:47 (0:00 - 0.0Km) 皆野中・出発 12:03 (0:16 - 1.2Km) 親鼻橋 12:08 (0:21 - 1.7Km) 親鼻橋鉄橋 12:17 (0:30 - 2.6Km) 小滝の瀬 着 *** 休憩 65分 *** 13:22 (1:35 - 2.6Km) 小滝の瀬 発 13:31 (1:44 - 3.4km) 長瀞の遊船乗り場 13:47 (2:00 - 4.5Km) 金石水管橋 13:56 (2:09 - 5.3Km) 高砂橋 --:-- (: - 5.6Km) 遊船の終点(その先の洗濯機の瀬で遊ぶ。15分くらい) 14:31 (2:44 - 8.0Km) 樋口・ゴール ※距離は、国土地理院 1/25,000地形図をキルビメータで計測。誤差大いにあると思います。 (2011.05.03 up) -- 修正履歴 -- |