多摩川 竿の中、最長 17.7km
発電所〜羽村堰
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2009・2nd 多摩川 発電所 ⇒ 羽村堰(約17.7km)2009.04.30(Thu) 晴れ 気温(max23.6℃)


今シーズンの二回目も多摩川だ。

今回は、未漕区間の河辺-羽村を含む全長17.7kmのロングコース。

毎年、一回は初めての川を下りたいと思いつつ、全然そんな行動力はない訳で、
ならばせめて、毎年下ったことのない区間を一回は下ろうと思っているが、
今年は2回目にして目標を達成した。(なんと小さな目標だろう・・・)


さて、この日の前日、4/29は今年最後の「やまめ、にじます放流日」になっていた。
放流日の翌日を漕ぐのは普通ならぞっとしないが、なんといっても、この日は平日である。
平日に勝るものはない。有給休暇ばんざーい。

しかし、この読みはまったくの誤りだと後で気づく、いや、思い知らされることになる・・・。


同行はメグさん。9時半に羽村堰駐車場に待ち合わせ。

この日の水位は11時の調布橋水位が-2.55、結構低い。
天気は晴れ、気温もそこそこ高く、青梅の気温は10時で19.4℃。最高23.6℃。



羽村堰駐車場。

1月に下見したときは「工事のため3月上旬まで閉鎖」
となっていたが、この日はオープンしていた。
警備のおじさんがいて、¥500円を払う。
後からもう一台来るけど、着替えたら引き返すというと、
一台分の料金にしてくれた。

駐車場は2つの区画に分かれていて、
写真のゲートから先は、いつも開いている訳ではなく、
休みの日だけ開けている様な話であった。
17時で閉鎖される様である。

手前のエリアは、三分の一程の広さで、時間制限がない。





羽村堰。

写真の右の方に写っているのが堰の本体。
航空写真をみるとわかるが、堰の下は、
全体として不思議な形状をしている。

ここで着替えをする。
普通のトイレはあるが、釜の淵の様なきれいな車椅子用の部屋はない。
この日は秘密兵器の自作「着替マント」を利用した。

10時前に羽村を出発、御岳に向かう。





御岳苑地駐車場。

10時40分過ぎに到着。
普段に比べて圧倒的に車が少ない。さすが平日である。





御岳苑地駐車場トイレの柱。

「えっ?」
メグさんと話し合って、
「昨日貼ったのをとり忘れたんだろう」
という事に落ち着いた。

ちなみに、この看板、漁協のものではない。
ホワイトウォーター・スラローム・ネットワーク(WSN)
なる団体が問い合わせ先になっていて、
所在は、「みたけカヌー教室内」となっていた。

なるほど、なんとなくトーンが柔らかい。




11:43出艇。

ヘリオス380に乗るメグさん。
前回のDRでセビラーのフロアからエア漏れが発生し、
修理に出されたとのことであった。

天気もよく、釣師もおらず、カヌーもいない。
やはり平日は贅沢だ。




三つ岩を抜けてくるメグさん艇。

DS−200に較べて不安定なヘリオスに楽しそう。





御岳小橋をくぐった先のあたり。

快適なDRもこのあたりでかげりを見せ始める。





前方に楓橋。その手前に釣師。
右岸方向に竿を出している。
右岸ギリギリにへばりついて通ろうとしたら、
直前でわれわれに気づいた釣師は、
手で「後ろを通れ」と合図。

急遽回頭して左岸よりを抜ける。

この後も断続的に釣師。

喜久松苑の手前の瀬では、文句を言われる。
だんだん気持ちが萎えてくる。






昼食は、13時過ぎに神代橋の下の川原にて。

いつものように、コンビニのおにぎりとパン。
バーナーでお湯を沸かしてコーヒーを入れる。

怖そうな二人組みの釣師が近づいてきた。
メグさんと会話を始める。
話してみると、普通の人であった。

「昨日は今年最後の放流日なので今週いっぱいは釣師がいるだろう」と教えてくれた。
また放流して一週間たつと、あらかた釣られてしまうそうである。

二人組みが去った後は、おじいさんがやってきた。
話してみると感じのよいなおじいさんである。

釣師もみんながみんな険悪ではないのか、それとも険悪な釣師も、竿を休めているときは普通なのか・・・

一時間あまり休憩して14:12出艇。

この後も、断続的に釣師に遭遇して、進路変更やライニングダウンを余儀なくされた。
また、水位も低く、軍畑大橋下流、奥多摩橋下流、神代橋下流その他では釣師に関係なく、ライニングダウン。


釜の淵通過は14:53。出発して3時間10分後であった。



前方に鮎美橋。

ここから先へ行くのは2年ぶりだ。






そして、鮎美橋の下流でまさかの沈。
アンダーカットロックに流れがぶつかって左にカーブしているなんてことない箇所。
右舷側が岩に当たって、アンダーカットロックなので、体が上流側に傾いてあっさり沈。

厳密には、艇はそのままで、人だけ落ちたといえなくもない。





久しぶりの調布橋。
左の写真は、通過前の下流方向。右写真は、通過後の上流方向。
このあたりまで来ると、川幅もだいぶ広くなってくる。





やはり久しぶりの下奥多摩橋。
左の写真は、通過前の下流方向。右写真は、通過後の上流方向。
両岸は樹木に覆われているが、谷の上にはマンションが建つ。
調布橋の手前は、水の多いときはうねりができるが、この日はどおってことない。




下奥多摩橋下流左岸の崖。
左の写真は、下流方向。右写真は、振り返っての上流方向。
2年前の増水気味のときは、このあたり大きい波が立っていた。
やはりこの日は何てことない。



河辺・球技場の手前。
護岸が変な構造になっていて、
流れが左右に分断されている。
水が多いときは水面下だろう。



そして、前方に河辺・球技場。
15:40。
この時点で出発して3時間57分。




前方に圏央道。

ここから先は未漕区間。
日も傾いて気温も下がってくる。




手前が「友田水管橋」、その向こうが「多摩川橋」。
遠くに見えているのが、「小作取水堰」。






15:52 小作取水堰に到着。
この日は堰が降りていて(降りると堰が閉まる構造)、バックウォーターが淀んでいる。
こういう時、セルフベイラーは最悪で、気色悪いのがどんどん侵入してくる。
堰の少し手前で、右岸に上陸してポーテージ。

上陸しようとしていると、制服を着たおじさんが近づいて来た。
ここで管理人から制止されたというレポートを読んだことがあったので、
警戒モードになる。散々釣師に謝ってストレスが溜まっているので、
「木っ端役人、来るならきやがれ」の気持ちになってくる。

「こんにちは〜。大丈夫ですか?」
予想に反して、おじさんの掛けてきた言葉は優しかった。
「がんばってね〜」

なんと私の心根は歪んでいたことか・・・。



上陸地点の様子。
ボコボコと突起があるので多少歩きにくいが、問題はない。

堰のそばには魚道があるので、
あまり近づきすぎずに上陸したほうがいいだろう。




堰の少し下流から再出発。

ポーテージに23分。
二人で一艇づつ運んだ。

釣師による精神疲労と肉体疲労が重なり、結構バテ気味。




堰より下流はいよいよ川幅が広がって大河の様相。

川底も砂利ではなくて、砂っぽいところがある。
依然として時折艇を降りるが、
足が砂に沈む箇所があった。

そして、ここまでくると、釣り人はいても川幅が広いのでストレスがない。




ゴールが近くなって、右岸にテトラの護岸。

通常水位であれば特に問題はないだろう。




そして、遠くに羽村堰が見えてきた。

16:46、ついにゴール。
スタートして5時間3分が経過していた。
もう、ヘロヘロである。




しかし、ゴールしても、まだ終わりではかった。

写真遠景の堰の脇を抜けて、手前の艇を置いた場所まで、
足元の悪い中、再び艇を運んだのであった。




長旅を終えたバンディットの船底。

今回もずりずりズリズリ何度も底を擦ったが、
さすがに、多少のダメージがあった様だ。




艇を畳んで、着替えて、
この写真を撮ったのが17:28。

いやもう、とにかく、疲れた。

しかし、発電所から羽村堰までの17.7km。
達成感と充実感もあるのであった。

ただ、一年に2回くらいでいいだろう。





さて、今回はとにかく、釣師がきつかった。
前回の放流日が4/5(日)で、翌週の4/11(土)には大して釣師がいなかった事。
なんと言っても平日である事。
これらの点から問題ないとの読みだったが、大いに外れてしまった。

神代橋で話した釣師の方によると、
今回は今年最後の放流日だから、前回より人が多いはず。との事であった。
また、4/30は平日と入っても、100%完璧な平日ではないという事だろう。
同行したメグさんも休みであった。

それにしても、今回は「すみません、しつれいします」の連発だった。
しかし、終盤、なんでカヌーばかり一方的に謝っているんだろう・・・。
そう思い立ち、元気よく「スミマセンッ! シツレイシマスッ!」とやると、
これが中々効果があった。たぶんに内面的なことだけかもしれないが・・・。

いずれにしても、「たとえ平日だとしても、放流翌日は下ってはいけない」というのが教訓である。


次に、水量。
17.7kmを下るのに、調布橋−2.55は少な過ぎる様だ。
−2.2位なら快適に下れたんではないだろうか。
ただ、向かい風にならなかったのが、せめてもの救いであった。

水が多いときに、再び通しで下ってみたい。



■--- バンディットT インプレッション その2---■

前回、「とにかく、よく弾む、よく跳ねる」と書いたが、
今回は、ベイラーホール一つ分、シートを前に移動させた。
このせいか、安定感が段違いで良くなった。
前回はちょっとした瀬で、ウイリーっぽくなったが、
この日は、もちろん跳ねるものの、前回に比べるとはるかに安定して波を潰して行く。


そして、今回、途中まですべての荷物をシートの後ろ側に積載した。
このせいか、前回ほどの喫水の浅さが感じられない。
よく底をする。

浅瀬で艇を引いている時も、後ろが沈んで擦っている。

ぶっといチューブの割りに、ちょっとしたシート位置の違いや、
荷物の位置で、敏感に乗り心地が変化する。
実に面白い艇だ。


今回、流れの緩やかなところを漕いだが、どうやらこの艇は足が遅い様だ。
一緒に下ったメグさんのヘリオスにすぐ離されてしまう。

後で聞いたら普通に漕いでいたということだったが、
こちらは、そこそこ頑張って漕いでやっとついていく様な感じだった。



==data=====

■河川:多摩川
■コース:発電所 〜 羽村堰
■メンバー:メグさん
■用艇:バンディットI。
■天気:晴れ。
■釣師:多数・・・。

川の防災情報によると12:00の調布橋が-2.55。
  但し、2007年の台風9号以降、以前よりも水位が低めに出ている。30cmくらいプラスすると前の感覚だろうか。。。
     途中、何箇所かライニングダウン。特にストレスはなし。
■水温:11:32の発電所の川原が約13.2℃。
■気温:気象庁によると青梅の気温は最高23.6。

■スタート地点駐車場:御岳苑地駐車場。
■ゴ ー ル地点駐車場:羽村堰駐車場。(着替えはここ)。

■タクシー:利用なし。
■昼食:相変わらずコンビニのおにぎり・パン+コーヒーを淹れる。
■服装:上:半袖のウエット。(パドリングジャケットも携行したが使わず。)
     下:長ズボンのウエットスーツ。ネオプレーンの靴下。

■旅程。2009.04.30
 09:20 羽村堰駐車場着。
    (ここで着替える。)
 10:44 御岳 発電所の駐車場着。
     (カッコ内は経過時間)
   11:43( 0:00 -  0.0Km) スタート
     *** 上陸して艇の調整 5分程 ***
   11:55( 0:12 -  0.5Km) 御岳橋
   11:57( 0:14 -  0.6Km) 御岳小橋
   12:02( 0:19 -  1.1Km) 鵜の瀬橋
   12:07( 0:24 -  1.6Km) 楓橋
   12:24( 0:41 -  2.9Km) 軍畑大橋
   12:33( 0:50 -  4.0km) 喜久松苑
   12:40( 0:57 -  4.1Km) 奥多摩橋
   12:48( 1:05 -  5.0km) テニスコート
   12:58( 1:15 -  5.3Km) 好文橋
   13:09( 1:26 -  6.4Km) 神代橋・着
     *** 昼食 63分 ***
   14:12( 2:29 -  6.4Km) 神代橋・発
   14:26( 2:43 -  7.4Km) 和田橋
   14:47( 3:04 -  9.7Km) 万年橋
   14:53( 3:10 - 10.4Km) 柳淵橋
   14:58( 3:15 - 10.9Km) 鮎美橋
   15:09( 3:26 - 11.7Km) 調布橋
   15:18( 3:35 - 12.4Km) 下奥多摩橋
   15:40( 3:57 - 14.2Km) 河辺・市民球技場
   15:46( 4:03 - 14.6Km) 圏央道
   15:49( 4:06 - 15.0Km) 友田水管橋・多摩川橋
   15:52( 4:09 - 15.4Km) 小作取水堰・着
     *** ポーテージ 23分 ***
   16:17( 4:32 - 15.4Km) 小作取水堰・発
   16:46( 5:03 - 17.7Km) 羽村取水堰 ゴール
 
 
  ※時間はデジカメのタイムスタンプを基にしたもので、多少の誤差はあります。


(2009.05.06 up)

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