御岳 漂流
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2003 Third 御岳小橋 〜 鵜の瀬橋手前 (約0.6km) 2003.08.23  

遅れてきた夏か、夏の最期か。とにかく天気は良かった。
ただ、ちょっと感じが悪かった。
御岳に向かう途中、道路の電光掲示板に”ダム放流中”

漕行中止も念頭に御岳に向かう。途中、川面にカヤックの姿を見つけて安心する。
前日(22日時点の)Mitake Kanu Pageの水量ゲージはレベル8。


御岳の無料駐車場は満車。
これでもうひと安心。





御岳小橋より。
左:上流方向遠景。右:上流方向橋の真下を覗く。
今までより水量があり、緊張感が漂う。
普段よりカヌーの数が少ない。



御岳小橋より。
左:下流方向遠景。右:下流方向橋の真下を覗く。
右図中央(左図下側)の大きな岩が、後に私達親子に災難をもたらす事になる。



御岳小橋。
久々の好天。




御岳小橋より下流側真下。
ラフトが下ってきた。
後ろ向きになって、岩と岩の間を抜けていった。



出発予定の川原に下りていくと、川原だったところが冠水している。
前回は、暑いので川に浸かって涼をとったが、今回はそんな雰囲気ではない。
組立ての間、暇を持て余す長女に、ライフベストの装着を指示。

艇を組み立てていると、スラローム艇のおじさんが流れを横切ってやってきた。
お『ファルトで下るんですか?』
私『はい。』
お『今日は水量が多いから、ファルトにはきついんじゃないですか。』
私『いや、案外水量が多い方が漕ぎ易いんです。』
お『それにしても水量が多いから。御岳は岩が多いので、お子さんもいらっしゃるし。』
私『ありがとうございます。』
お『まあ、それでも行くというな止めませんが。』


いやがおうにも緊張が高まる。
というより、ちょっとびびる。

一瞬、妻に連絡を取ろうかと思った。
私達を落としてポンプ場に向かったが、今ならまだ近くにいる筈だ。

更に、追い討ちをかける様に、今度は地上から別のおじさんがプレッシャーをかけてくる。

お『どこまでいくの?』
私『ポンプ場です。』
お『もっと下流のテトラには気をつけてね。4年前に人が死んでるから。』

はじめのおじさんもテトラの事を言っていた。
後で気づいたが、和田橋下流のテトラだろう。
亡くなった方がいる事はどこかのHPで読んだ記憶がある。


出発前、前方に御岳小橋。



そして、艇は完成した。
長瀞の小滝を超える最大の瀬になると長女に伝える。
スタート。
大きな、そして力強い流れにスリルは絶頂となり、声が飛び出す。

玉堂の瀬を抜けたところで問題の大岩。
衝突回避のため、全力で左方向へ。
この時、回避に気を取られて、艇を流れに対して横にし過ぎた。

ほぼ真横から波を喰らいバランスを崩す。
何故かリカバリを試みる事なく沈。
恐らく、流れの力に負けていたのだろう。

沈脱したまでは良かったが、その後一気に流された。
あっという間に次の瀬に運ばれた。

唖然としている間に、掴んでいた艇を離してしまい、
長女と離れて一気に流される。

振り返ると、長女の姿が見え隠れしている。
これは不味いと思ったが、なすすべもなかった。

暫くすると、スラローム艇が2艇、レスキューに来てくれた。
ただ、強い流れの中、救助というより、傍にいてくれるという感じ。
どんどん流される。
ライフベストをつけているが、ホワイトウォータでは十分に浮かない。

500メートルほど流されて、漸く流れが緩くなった所で、
掴まらせてもらったレスキュー艇が、岸に着けてくれた。

助けてくれたのは、なんと、忠告してくれたおじさんだった。
お礼の前に”すいませんでした”が先に出たが、多分声にはなっていなかっただろう。
とてもばつが悪い。

お『この先も瀬が続くから、辞めたほうが無難でしょう。』
私『もう、上がります。はい。』
お『少し先まで行けば、上がるところがありますから。』




漂着地点より、上流方向。
力なく佇む長女。





左:転覆したまま漂着した艇。
右:起こしたところ(艇尾部分)。パイプが折れている。


ここで少し迷った。
この先の難所は一箇所。鵜の瀬橋の先。
なんとか行けるかもしれない。

そして、長女の一言。『お父さん。川に降参しようよ』。
なかなかいい表現だ。
艇の損傷も激しいので、漕下中止を決定。

少し上の遊歩道まで艇を押し上げる。
畳める場所まで艇を担いで歩く。



名誉の負傷。
長女も、くるぶしのあたりをぶつけた。
それにしても無事でよかった。




鵜の瀬橋の先の瀬。






15キロのザックと、パドルその他を背負って、
やっとの事で沢井に辿り着いた。
左:楓橋より下流方向。右:楓橋より上流方向。

この後、妻に連絡がついた。坂道を登って寒山寺の駐車場回収を待つ。

レスキューしていただいたお二方。お名前もお伺いしませんでしたが、
本当にありがとうございました。








ポンプ場にて、水遊び編

妻に回収してもらい、ポンプ場に到着。


増水した川をラフティングする妻と長女。
3日ほど前に足を痛めたももは留守番。




折りたたみバケツと携帯エアーポンプ。
ポンプはホームセンタで¥850くらいだった。
単1×2本で動く。
2センチ程の魚を10匹程ゲット。家に持ち帰る。







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